【優しいこころ】「お前なんかにわかるわけないだろ!」の壁を壊す | 【ドイツ発】心の質は人生の質!マインドフルネス&セルフコンパッション&アドラー心理学で揺るがない幸せ体質になろう★ジュバ智子

【ドイツ発】心の質は人生の質!マインドフルネス&セルフコンパッション&アドラー心理学で揺るがない幸せ体質になろう★ジュバ智子

人生に「遅すぎる」なんてない!ドイツMBSR協会認定・国際資格を持つマインドフルネス講師が伝える本物のマインドフルネスで心の苦しみを根本から解決!セルフ・コンパッションで自分を優しく支え、アドラー心理学をコンパスに「後悔しない人生」を今日ここから始めよう☆

自分のつらさを噛みしめながら、
孤独感の中で
 
お前に何がわかる!
私の立場になったこともない癖に!
 
って、
 
心の中で叫んだり
実際に言葉にしてしまったことって、
ありませんか?
 
 

逆に

 
あなたになんか、
私の気持ちはわからない!
 
って言われて、
 
悲しみと無力感で
心がいっぱいになったことは
ありませんか?
 
 
 
 
もちろん
 
特定の苦しみを味わった人は
同じ苦しみを背負う人に
心から寄り添うことができますね。
 
例えば
 
不登校の子供を持つ親御さんは
同じ苦しみを背負う親御さんの
気持ちが手に取るようにわかります。
 
 
だけど
 
たとえ自分が
相手の痛みを体験していなくても
 
心から相手につながり
共感することはできる
 
そして
 
苦しんでいる側は
その共感を受け入れることで、
 
例え問題が解決していなくても
心を軽くすることができる
 
私はそう思っています。
 
 
同じ体験をしていなくても
 
私たちは、苦しむ人に
「共感」というあたたかい手を
差し伸べることができるのです。
 
 
実は、この「共感」に関して
先週末、面白い体験をしてきました。
 
 
 
 
先週木曜日から日曜日まで、
マインドフルネス・ストレス低減法講師
養成講座に参加してきました。
 
 
今回のテーマは
 
難しい受講者さんと
どう向き合うか
 
という、
 
講師を目指すメンバーみんなにとっての
「恐怖テーマ」。
 
 
もちろん私も
難しい状況や難しい受講者さんと
向き合うのは本当に怖いガーン
 
 
先生は
 
怖いからこそ
練習するんですよ~ラブラブ!
 
と明るく言い放ち(笑)
 
ちょっとした寸劇をすることで
全員がその「恐怖体験」を味わう場を
作ってくれました。
 
 
今日は私の恐怖体験ではなく、
私の相手役をしてくれたF君が
 
彼にとっての「恐怖体験状態」で見せた
神対応について書きたいと思います。
 
共感の力のすごさを
感じた出来事でした。
 
 
 
大学で心理学を専攻しているF君。
 
とても落ち着いていますが
まだ子供のようなあどけなさを
時々見せる青年です。
 
 
F君にとっての
「マインドフルネス講師としての恐怖体験」は
 
1.瞑想が全然役に立たないと
  徹底的にダメ出しされる
 
2.自分が講師として失格だと
  全否定される
 
ということだったので、
 
私がF君を
徹底的に否定する役をやりました。
 
 
私の設定は
 
幼い子供が4人いる
疲れ切ったシングルマザー。
朝から晩まで身を粉にして
やっと生活している女性。
 
そんな私が
F君を容赦なく批判していきました。
 
 
 
「瞑想なんてね、時間の無駄!
 
このコースに来るだけで大変で
何とか隙間時間をみつけて
一週間、毎日20分瞑想してみたけど
 
頭の中はぐちゃぐちゃだし
心は落ち着くどころか
どんどんカオスになっていくの。
 
こんな風に毎回20分、
脳内カオスに苦しむくらいなら
洗濯でもした方がマシよ!
 
いつだって家事は山積み、
時間が足りないのはわかるでしょ?」
 
…ここから私はF君を否定し始めます
 
「そもそもね、
あんたみたいな若造に何がわかるの?
 
子供だっていないじゃないの!
まだ、学生なんでしょ?
時間なんていくらでもあるじゃない!
 
私はね、
朝から晩まで仕事して、
家に帰れば子供の世話に家事、
毎日が地獄なの。
 
マインドフルネスが
最後の望みなのよ。
 
それがうまくいかないの!
苦しいのよ!
 
あんたなんかには
私のこの苦しみなんて
これっぽっちもわかりゃしないのよ!」
 
 
 
 
こんな言葉をぶつけながら、
私、役に入り込んでしまって
ちょっと涙がでてしまったんですよ。
 
私のきつい言葉を
黙って聞いていたF君。
 
私が怒りをぶつけ切った後
目を閉じてしばらく黙っていました。
 
 
そして目を開けて
私を見た時
 
その顔はちょっと
ゆがんでいました。
 
F君は穏やかに
こう言いました。
 
 
Tomoko、
君が言うように、僕は若い。
人生経験も少ない。
 
だから、君の
シングルマザーとしての苦しみを
理解することはできない。
 
だけどね
 
僕も、僕なりの人生の苦しみを
知っているんだ。
 
だから、君が苦しんでいる、
それだけは本当によくわかるんだ。
 
本当に、わかるんだよ。
 
 
 
 
そういわれた時、
私は涙が溢れてきて
 
お芝居だとわかっているのに
泣いてしまいました。
 
 
悲し気なF君の表情と
優しさいっぱいの声。
 
 
ああ、この人は
 
私の具体的な苦しみは
わからなくても
 

苦しみを背負うひとりの人間として

私の痛みがわかるんだ
 
そう感じました。
 
 
私とF君のやり取りを観察していた
Jさんがフィードバックをくれたのですが
 
F君のこの言葉の後
私の表情がふっと緩み
柔らかくなったのが
はっきりとわかったそうです。
 
 
F君は
別に心理学のテクニックを
使ったわけではなく
 
自分の人生の中で
自分が徹底的に無力感を味わった
その時の気持ちにアクセスして
 
そこから私に言葉をかけたのだと
言っていました。
 
 
 
 
見回りに来た先生が言ったこと。
 
共感は、
 
立場、性別、年齢、職業、
そんなものを全部超えて
 
人として生きる苦しみ・哀しみで
人間同士がつながった時に
自然に芽生える愛情のようなもの。
 
 
私もそう思うんです。
 
 
私はこのブログで
苦しみや哀しみと向き合う大切さを
書くことがありますが、
 
他者への真の共感と優しさは
己の苦しみを理解することで
生まれてくる
 
と思っているからです。
 
 
「お前なんかにわかるわけないだろう!」の
壁を壊すことができる共感力は
 
自分の苦しみを知っている人が
出せる力です。
 
そして、
本物の共感を受けた人の心は
自然に柔らかくなるもの。
 
 
決して楽ではないけれど
 
自分の苦しみを
苦しみで終わらせず
真の共感力に変えていきたい。
 
私の一生の課題です。
 
 
あなたも
自分の悲しみを「共感力の種」
という見方で見てみませんか?
 
 

 

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宝石ブルー4月23日(金)満席
宝石ブルー5月23日(日)満席

 

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ジュバ智子・プロフィール

 



東京外語大学卒業後、渡独。ドイツ生活は31年目、現地日系商社勤務は28年目。順風満帆にキャリアを積むも、子供がプレ思春期に差し掛かるころ、子育てに大きくつまずく。

暗中模索する中、アドラー心理学とマインドフルネスに出会い、人生観、自分観、人間関係が180度変わる。

国際結婚、海外生活、育児、管理職としての長年の経験を踏まえ、マインドフルネスとアドラー心理学で自由・明晰・優しい心づくりをサポートしている。

ドイツ・マインドフルネス協会認定 
マインドフルネス・ストレス低減法(MBSR)講師(今秋最終認定予定)

アドラー心理学勇気づけELMリーダー

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