【マンガ感想】
『DEAR BOYS ACT3 3巻 (八神ひろき)』
DEAR BOYS ACT3 3 (講談社コミックス 月刊少年マガジン)
講談社 2010-02-17 by G-Tools |
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【あらすじ】
インターハイ準決勝第2試合、瑞穂対成田中央。瑞穂は3ポイントシュートを一本も打てぬまま第1Q終了となった。成田のフィジカルコンタクトにじわじわと体力を削られていく瑞穂は、第2Q中盤メンバーチェンジの策に出た。入れ替わったのは誰と誰‥‥?
バスケットボールをテーマとした作品です。
今巻で、全シリーズ・56巻目(+おまけが一冊)となる超長期連載作品です。
週刊連載ならば50巻は珍しくはありませんが、月刊連載で50巻オーバーは驚くべき数字です。
連載開始が1989年で、今年で20年目・・・、私は単行本の3巻目からリアルタイムで集めているので、
なんだかんだ17年間~18年間くらいの長い付き合いとなります(^^;。
当然、私が集めている漫画の中で最も古くから集めている作品でして、
冗談なく、私は、この作品と共に成長してきたと言っても間違いないかな、と思っています。
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ここからは、3巻(事実上56巻目)の感想。
3巻では、1巻より始まったインターハイ準決勝第2試合『瑞穂vs成田中央』の試合の続きが
描かれていまして、第2Qの主導権争いを中心にそれぞれの選手の活躍が描かれております。
そんな3巻のメインとなったのが、瑞穂高校の『石井努』です。
『石井努』とは、瑞穂高校のパワーフォワードを務める暑苦しい熱血タイプのキャラクターで、
この作品の序盤では、技術よりも気合でなんとかするというキャラクターであったのですが、
2年生の『高階トウヤ』の加入や、様々な試合を経験していくうちに、その才能が開花しつつあり、
いまや、『瑞穂高校』に欠かせない重要な選手の一人となっております。
そんな『石井努』の苦悩が描かれたのが今巻です。
『石井努』に苦悩を与え大きな壁になったのが成田中央の209cmの2年生・『武内純一』でして、
『石井努』は、恵まれた体格・テクニック・スピードなど全てを兼ね備えた『武内純一』とのマッチアップで
圧倒的な敗北を喫してしまい(ファールを3つしてしまう)、結局、ベンチに下がることとなりました。
その圧倒的な敗北の原因となったのが、『石井努』の冷静さに欠けたプレーの数々ですね。
『瑞穂高校』と『成田中央』はこの試合の前に、一度試合をしており、そのときにこの『石井努』は、
『武内純一』の圧倒的なパワーとテクニックの前に完全敗北をしてしまいました。 そのため、
この試合ではそのときのリベンジに燃えておりまして、いつも以上に冷静さを保つことが出来ず、
『武内純一』のプレー全てに過剰反応してしまい、ファールを繰り返してしまいました。
インターハイに入ってからは、熱血プレーだけではなく、冷静な試合運びができるようになっていただけに、
今巻に描かれた『石井努』の姿は、「以前の彼に戻ってしまうのでは?」という不安さえ持ってしまいました。
もちろん、次巻以降、この『石井努』が華麗に復活を果たし、成長していく様子が描かれていくのは間違い
ないでしょう。 だって、ここで成長をしないと王者・『天童寺』には絶対に勝てなのですしね(笑)。
とはいえ、
さすがに全試合出場中の『石井努』が抜けてしまった状況をどうクリアしていくのかが気になります。
『榎本仁志』が奇跡を起こすのか、それとも成田中央の圧倒的な攻撃・防御に抑えられてしまうのか、
次巻以降も目が離せませんね。 次巻の発売日が楽しみです。
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【総評】
今巻は、作者のあとがきでもあるように、『石井努』が中心でした。
個人的に、『石井努』は大好きなので、次巻以降も彼の活躍を大いに期待したいですね。
点数的には
88点
です。
では、ここまで。