さて、昨日はユウコさんとナオさんのミラクルセラピー講座でした。
この日の予定は「インナーチャイルドの癒し」でしたが、講座直前に「エンプティチェア・テクニック」を教えなくちゃ! と降ってきました。
「エンプティチェア・テクニック」は、「ゲシュタルト療法」という心理療法で行なわれる技法のひとつです。
目の前に空の椅子を用意し、そこに身体や感情、人間関係など自分にとって現在問題となっているものを座らせ、対話をしていきます。
そうすることにより自分の内面にある感情を「今ここ」に浮かび上がらせ、「気づき」を得ていくのです。
講座ではこれを簡単にアレンジして使っています。
今の仕事が楽しいと言っていたユウコさんが、「行きたくなくなってきた、(そのせいなのかわからないけど)朝起きると肩から手にかけて痛みが出る」と言います。
たとえば学校に行きたくないと思うと、お腹が痛くなったりすることがあります。
「心」が体の症状として出ることがあるのです。
目の前の椅子に「肩から手」が座っているとイメージしてもらいます。
「どうして痛みが出るの?」と質問して立ち上がり、深呼吸をして意識を「中立」に戻したところで、今度は向かいの椅子に座って質問に答えます。
すると、「頑張りすぎているから」という答えが返ってきました。
「頑張りすぎているって、どういうこと?」
「店の要望に応えなければいけないと思って一生懸命になっている」
仕事はシフト制です。
ユウコさんは、
「土日は出勤してくださいね」
「○時間以上は働いてくださいね」
「1年は続けてくださいね」
などの要望を出されると、それをすべて守らなければいけないと思っているので、自分をどんどん拘束してしまい、疲れきってしまったようです。
ここで、「相手の要望に応えなければいけない」という思い込みを擬人化してサブパーソナリティで呼び出してみます。
ユウコさんを誘導していくと、その思い込みが6歳のときに生まれたことがわかりました。
きっかけは小学校入学でした。
入学を機に環境が変わります。
家族以外の多くの人たちとも交わるようになります。
すると、勉強などを頑張ることにより、自分を認めてもらえると思うようになったのです。
それは先に小学生になった兄が良い成績をとって褒められたりするのをみていたからかもしれません。
自分を認めてもらうには頑張ればいいんだ……。
日々の中で生まれる多くの「思い込み」は、ときには自分の縛りとなって人生を生きにくくしてしまいます。
「頑張ることで認められる。だから、頑張らなければいけない」という思い込みを解放します。
エンプティチェアの面白いのは、向かいの椅子に座ると答えがわかることです。
自分が対話をしたい「もの」でも「人」でも、まるで自分が相手になり替わったかのように応えられます。
以前、そのしくみをガイドに聞いたら、
別に椅子を用意して呼び出さなくても、普段やっている「リーディング」や「チャネリング」といわれるもので周波数を合わせれば、相手の意識と繋がることはできるけど、
3次元の物質である「椅子」を用意し、「今この固定された場所に相手がいる」と自分が意図・認識することで、初心者でも同調しやすくなるとのことでした。
「向かいの椅子に他人を座らせてもできますよ。何かありませんか?」と促すと、
「じゃあ、職場の店長にしようかな。いつも無表情なので、緊張するんです」とユウコさん。
店長をイメージして座らせます。
「なぜいつも無表情なの?」と聞くと、「私生活と仕事を分けているから」との返事でした。
「ふうん? そうなんだ。ユウコさんはなぜ緊張するのかしら?」
その言葉を聞いた途端、店長側の椅子に座っていたユウコさんが固まってしまいました。
「ふたりの間に過去世でもあるの?」
人間関係はほぼ100%過去世の影響をうけています。
ですから過去世を視るのが手っ取り早いのです。
ユウコさんは固まったまま、思考停止状態です。笑
「じゃあ、私が視にいくね……」
そして、この過去世が思わぬ展開になるのです。
(つづく)
*エンプティチェアに関する過去の記事はこちら。
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