さて、昨日のGさんの講座での出来事。
Gさんは助産師です。
ご自身の人生において、「結婚」や「子どもを持つ」という選択肢は、常に考えから外れていたそうです。
そのことがGさんの心の足枷となっているようです。
Gさん:子供は好きですが、子供を持ちたいと思ったことはないんです。だけど、助産師って、「子供を持とうとするお母さん」たちに寄り添う仕事じゃないですか?
Gさん:なので、「自分は、子供はいらないと思って生きてきた」って、堂々とは言えない気がして。やっぱりちょっと違和感を抱かせちゃうかな?って。
助産師という職業を選ぶ理由として、「自分も子どもが好きで、産んで育てたいと思っている」のが一般的であり、そう思っていない自分は、他人から見てふさわしくないと思われるのではないか――そんな不安を感じることがあるのでしょうか。
しかし、子どもを産みたいと思うかどうかよりも、「赤ちゃんを無事に取り上げてあげたい」という気持ちの強さこそが、この仕事の本質ではないでしょうか。
そう考えると、Gさんはとてもすばらしい方だと思うのですが…。
それでも、本人が気になるのでしたら、それは解放した方がいいので、
私:じゃあ、その「想い」を解放しましょう。
まず、それを「表す」ものは?
Gさん:何かの木の枝かな…。木の枝。
私:それを手放すイメージは?
Gさん:なんだろうな。焚火?
私:書き換えた後はどうなってる?
Gさん:大きな焚火になってる
通常は「こんなふうに「象徴」で書き換えて終了ですが、ここからアドリブで展開させてみることにします。
私:じゃあ、その焚き火をじーっと見ていたら、炎の真ん中が「パーン!」と弾けて、何かが飛び出し、焚き火から少し離れた場所に「ポトン」と落ちました。
私:「なんだろう? 火の粉かな?」って近寄ってみたら、ちっちゃな箱が落ちていて。
その蓋を開けたら、何が出てきましたか?
「物」なのか、「人」なのか、「光」なのか。
Gさん:へその緒。
私:へその緒?
驚きました。
このあと、面白い展開になります。
Gさんがなぜ今世で助産師になっているのか、その理由がわかるのです。
私:それを手に取った瞬間、意識がふっとフラッシュバックして、どこかの古びた助産院にいます。
ご年配の助産師が、手のひらにそのへその緒を載せています。
私:それは、彼女が知っている赤ちゃんのものです。
自分に関係しているもの?
それとも自分が取り上げた赤ちゃんのもの?
Gさん:自分が取り上げた赤ちゃん。
私:男の子? 女の子?
Gさん:男の子。
私:なぜあなたがそれを持っているんでしょう?
普通はお母さんが保管しますよね?
Gさん:本当だ。
最初に取り上げた子のものですね。
もらったのかもしれない。
私:初めて赤ちゃんを取り上げた時、どんな気持ちでしたか?
Gさん:うーん。 なんか宇宙とつながった感じですかね。
私:この助産師って、私から見ると「宇宙人」。笑
宇宙からお手伝いに来てる人、みたいな感じがします。
私:彼女は、なぜその仕事を選んだんでしょうね?
たぶん、生まれたときから、大人になったら助産師をやるって決めていた気がしますが。
Gさん:やらないと赤ちゃんが死んじゃうから。うまく取り上げないと。
私:なるほど。
宇宙から何らかの使命を持ってやってくる魂たちが、母親の子宮というトンネルを通り、この世界へ無事に到着する――そのお手伝いをしているんですね?
そのとき、感じたのは……
私:子宮に送り出すまでは、宇宙が助けできる。
でも、子宮に入ると、そこは三次元の世界で、もう手を加えることはできない。すでに「肉体」として物質化し始めているから。
私:なんとかその過程をうまく乗り越えて、無事にこの三次元の世界へ誕生できるよう祈るしかない。
私:そして、最後の出口では、Gさんのように生命の誕生を支える人が必要。
私:Gさんは、魂レベルでは、自ら子供を産み育てるために地球へやってきたわけじゃないってことは知ってるみたいだけど、何がきっかけで、子供を産まないことを気にするようになったのかしら?
私:そのきっかけの場面へ行ってください。3、2、1。
Gさん:ちっちゃい子が(そのことを)言ってきた。
私:私も! 5歳ぐらいの女の子が、助産師に尋ねているヴィジョンが視える。
「お姉ちゃんには、子供、いるの?」って。
Gさん:「いないよ」って答えたらた、「なんで?」って聞かれて。それがきっかけ。
私:そう。そう! その子がそう言ったの!
「私は、妹か弟が欲しいんだ、お姉ちゃんも赤ちゃん欲しいでしょ?」って。無邪気に。
Gさん: そのときに、答えられなかった。「いいえ」って言えなくて。
私:うんうん、言葉に詰まったんだよね。それまでは何とも思わなかったのに、それから気にするようになった。
私:ということは、この場面を書き換えればいいのかな。
私:えっと、もしこの時、「お姉ちゃんも赤ちゃん、欲しいでしょ?」に対して、「いいえ」っ答えていたら、どういう展開になってたのかな…
女の子はきょとんとした顔で、「どうして?」って聞いてきて。
Gさん:「私はね、赤ちゃんをこうやって取り上げてあげるのが好きなの」って言う
私:女の子が「そうなんだ~。じゃあ、私の弟か妹が生まれるときは、お姉ちゃん、お願いね」って。
私:2年ほど経ってから、その子が母親と一緒にやってくるんですよね。
「弟が妹が生まれるんだよ!」って、嬉しそうに。
私:お母さんが深々とお辞儀をして。
娘から、「お姉ちゃんはね、赤ちゃんを取り上げるのが好きなんだって」と聞いて、とても胸が熱くなった、
私:自分の子供が欲しいと思う人は多くいるかもしれないけれど、「赤ちゃんを取り上げてあげるのが好き」という言葉に愛を感じてジーンときた、
私:今回のお産でも、ぜひその助産婦に 取り上げて欲しいと思いました、って。
そういう書き換えになってますね。
・・・・・・
私:面白いですね~。最近、こうやって「象徴での解放」から過去世へ誘導してみてるんですけど。みんな、普通に見えるんですよね。
実はGさんも過去世を視るのが苦手で、誘導して「足元は何が視えますか?」って尋ねると、「カーペット」って答えたり、「足には何を履いていますか?」って聞くと、「ストッキング」って。笑
私:それ、今いるこの部屋じゃないですか~!笑
それでも、この形式でやると、過去世をスラスラ答えられます。
(つづく)
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