(つづき)
そのころのご主人は
何か気に入らないことがあると
ぷいっと家を出ていき、
3日間ぐらい戻って来なかったり、
家の中でもN子さんを無視して
口を利かなかったり・・・・。
そのたびに動揺してパニックになるN子さん。
いつ導火線に火が付くのかもわからないし、
一度火が付くと、
いつ鎮火するのかもわからない。
「ごめんね、ごめんね」と
謝っても知らんぷり。
挙句の果てには
彼のご両親と4人で食事をしているときに
「離婚したいんだよね」
などと言い出す始末。
「マサコさん、どうしよう、
また彼が家を出ていって・・・」
と泣いて電話がかかってきたことも何度か・・・。
でも、不思議なのですが、
リーディングをしてみると、
ご主人がN子さんを嫌っているような感情は
全くこないのです。
それどころか、自分みたいな性格は
N子さんのようなタイプでないと
うまくやっていけないという自覚もあるようなのです。
う~ん、これはどうしたものか・・・・
まずは彼が機嫌を損ねても、
動揺して振り回されたり
顔色をうかがうのではなく、
いつも通りに普通に笑顔で接するように
アドバイスをしました。
N子さんは夕飯の食事ひとつにしても
「これがいいのかな、
あれが食べたいのかな」
と気を回し、
「これは好きじゃない」と言われると
「どうしよう」と悩むらしいのですが、
「何を食べたい?って聞けばいいんじゃない?」
と言うと、
「え・・・・・・?」
「あなたが食べたいものを
作ってあげたいんだけど、って」
「・・・・・・・・・」
なぜかそういう発想がなかったようです。
相手に迎合しなきゃ、と思うばかりで。
なぜかしら?
リーディングすると、過去世の記憶のようです。
まるで天界から降りて来たようなピュアで
優しい方なのですが、
次元の高いところにいた記憶があるので
テレパシーで分かり合えるのが普通と
思っているようなのです。
あのね、
人間はテレパシーでは話せないから、
ちゃんと
「何が食べたい?」って聞いたり、
「私はこれがいいな」って伝えたりしないと
分らないんだよ、と言うと、
驚愕の表情を浮かべました。
うわ、これで20年以上夫婦でいるの、疲れただろうなあ笑
過去世を解放して、その思い込みを手放します。
こうして、何かあるたびにリーディングをして
アドバイスをしたり、
過去世を解放したりしているうちに
ご主人に変化が現れ始めました・・・・。
3か月目のときは
「最近とっても仲良しなんです」
って言っていたのに、
その1か月後にいらしたときには
「また主人が怒っていて・・・・」と
アップダウンを繰り返しながら、
それでも
ふり幅はだんだん小さくなっていきました。
その経緯をずっと見ていたので、
今回、N子さんが
「ノートに書くより、
本人に言っちゃおう!って思ったんです」
という変化に驚き、
「なになに、それ?」と面白がって
受けとめるご主人の反応も
すごく嬉しくて。
で、思わず、「よかったね!」って
涙ぐんでしまったのでした。
さらに、N子さんはこんなことも。
「そういえばふだんから主人に
『ありがとう』って言うことが増えました」
これまでは「あたりまえ」って思っていたことでも、
「買い物してきてくれてありがとう!
すごく助かる!」って言葉に出すようになったそうです。
それに比例するかのように
ご主人がどんどん優しくなっていくのだそう。
「この講座にくるまでの私だったら
口が避けても言えなかった!」って。(笑)
「いつも自分が『当時者』になって
おろおろパニックになっていたんです。
でも、今はどんなときも
気持ちに余裕があるから
一歩引いた立ち位置で見られるようになって、
ちゃんと周りもみえるし、
主人のいいところも見えるようになりました。
まさに、
『視点が変わった』んだと思います。
最近は本当に心穏やかな毎日です」
よかったあ
というところで、この日の講座は
ゲシュタルト療法の中の「エンプティチェア」を
教える日。
この手法を使うと、相手の意識に周波数を
合わせることができます。
そうだ、ご主人の目にはこの半年間が
どういうふうに映っていたのか、
ちょっと視てみましょう
(つづき)
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