(つづき)
私:例えば講座は1回ごとに予定日を決めるじゃないですか?
私:最初から「毎月第一、第三土曜日」みたいに決めると、予定が合わなくなることもある。
だから、一回ごとに「次はいつにしますか?」って。
なので、予定はなるべく守ってほしかったわけですよ。10年前は。
私:それなのに、前日になって、「明日は娘とお買い物に行くことになったから、変更してもらっていいですか?」っていう人がいて。
私:病気とかなら仕方ないけど、「ええっ?」って、正直怒りが湧いて。
私:でも、それを外せばいいんだなって思って。
S氏:それも外しちゃうのか。何でも外すんですね。
私:何でも外すんです。
私:今なんて、変更、全然OK。当日でも。全然気にしてないです。
シナリオありきだから、「今日は講座をやらないことになってたんだな」って思ってるし。
私:時間ができたから、何しようかなとか、どこかお出かけしようかなって。そういう思考になってるから、突然の変更でもストレスがないし、楽なんですよ。
私:仮に私が「ああ、この日、ここに行きたいんだけどな。でも、講座が入ってるし」と思っても、その生徒さんに連絡すると、「変更、全然OKですよ」って。
私:もし私が「講座は最優先してね」っていう人だったら、同じような生徒さんが来るから、変更を頼めないと思うし、頼んでも変更に難色を示すと思います。
私:自分が制限を手放した結果、何が起きたかというと。
自分が「いいよいいよ」って言ってると、相手も「いいよいいよ」っていう人しか、来ない。
やっぱり類は友を呼ぶじゃないですか。
私:だから、本当に自分が生きやすくなった。
講座が10時開始で、それまでにお洗濯を終える予定だったのに、ちょっと間に合わなかったりしても、「あー、ごめん、あと5分待ってて」とか言えちゃう。
私:生徒さんたちも「ゆっくりどうぞ」って言ってくれて。
すっごい楽なんですよね。
S氏:なるほど。
私:それが高じて、「マサコさん、今日は講座じゃなくて飲み会にしませんか?」って言う人がいたり。
そうすると、じゃあ、隣のコンビニでお酒買っておいでよ、とか。笑
私:盲点だったのは、自分の制限を外すっていうことは、相手に求めないから自分のキャパが広がったように思うけど、実は、自分が許されて、楽になるということですね。
私:真面目な人が苦しいのは、真面目であるのは良いことですけど、相手にも真面目さを求めるんです。
私:人はみんな自分の「こうあるべき」という「制限」を相手にも求めるんです。
私:自分が時間を守る人だと、相手にも時間を守ってほしいと思っちゃう。
で、相手がそうしないと、我慢するけど、ストレスが溜まっていく。
私:もし私が「開始は10時だから、ちゃんと遅れずに来てください」と言う人だったら、「マサコさん、ちゃんと10時には始めてください」という生徒さんが来るでしょうね。
私:とてもじゃないけど、「お洗濯物干すから、あと5分待ってて」なんて言えない。笑
S氏:それは生きやすいですよね。
私:いやー、超楽です。自分の「こうあるべき」っていう制限を外せば外すほど、自分も相手から許されていくんですもん。
私:それに、制限が多いときは、人の言動もいちいち目につくわけですよ。
それが制限を外すことで、気にならなくなる。
S氏:なるほど。だいぶ楽になりますね。
私:人に対して、「え? なんで?」って思った時は、もう否定してますもんね。
「私だったら、そうしない」って。
私:でも、相手は私じゃないんだから。
気にしているのは、私。
だから、それを解放する。
S氏:今まではイラッとしたり、ちょっと嫌だなと思った時は解放するようにはしてたんですけど、そこまで細かく考えてなかったので、ちょっと幅を広げて解放しようかと。
私:そうですね。何でも目につくことを解放するといいですよ。
私はテレビ見ていて、「くだらない」と思った時も解放します。
くだらないと思っている理由が何か自分の潜在意識にあるわけでしょ?
それが何かはわからないけど。
だから手放す。
私:いちいち「くだらない」って思わずに、「へ~」って気にしない方が楽だから
私:「このコメンテーター嫌だな」とか。
相性はあるから、別に嫌いでもいいんだけど、解放すればテレビで見ても「嫌い」って思わない。
ただ、「こういう人だなぁ」と思って見てるから、自分が楽になるんですよ。
S氏: なるほど。
そう考えると解放でできることって、いっぱいあるんですね。
私: 毎日ありますよ。朝から晩まで。
今日あそこに行った方がいいかな。面倒くさいから、明日でもいいかな、と考えるときも、その「面倒くさい」を解放したり。
私:お洋服とかも。どっちの服にしようかなって思ったら、その「迷ってる気持ち」を手放したり。
S氏:あ、それもやるんですか。
私:はい。あと、例えば、「これ言わなきゃよかったな」と、ちょっと後悔したときとか。
その後悔した気持ちを手放す。
私:済んだことをぐちぐち気にしてもしようがないですから。
気持ちを早く切り替えた方が楽ですよね?
私:S氏は、奥様とお買い物に行くと、奥さんが何か買うたびに、「これ、買っていい?」て確認してくる、別に自由に買えばいいのに、っておっしゃっていましたけど、そういうのもできます。
だって、「そう思っているのはS氏」ですよね?
S氏:はい。そうですね。
私:だから、それを解放するんです。笑
S氏: ああ、いくらでもありますね。そう言われると。
解放は、ほこりを払うように、ちゃっちゃっとやっておくことをお勧めします!
いろんなことが気にならなくなりますから。
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