こんにちは。
薬剤師の安美です。
花粉症やアレルギー性鼻炎でつらいのが、
鼻づまり。
このひどい鼻づまりの解消に役立つのが、点鼻薬です。
私の勤務先の薬局でよく使われる点鼻薬は、
鼻の粘膜のアレルギーによって起きる炎症を和らげるステロイド成分のもの。
ステロイド点鼻薬は、
鼻アレルギー診療ガイドライン(診断基準)でも、
鼻づまりに対する第一選択薬として位置づけられています。
ステロイドと聞くと、
「副作用が心配」という人も多いかもしれません。
点鼻液だと鼻の局所で限定的に効果がでるので、
飲み薬のステロイド剤のような全身への副作用はほぼありません。
安心して使うことができます。
医療用(病院の薬)の点鼻薬では、
アラミスト点鼻薬(液体)、ナゾネックス点鼻薬(液体)、エリザス点鼻(粉末)などがあります。
でも、残念ながらどれも市販薬にはありません。
医療用と全く同じ成分はありませんが、
薬局で買えるステロイド点鼻の市販薬もあるのでご紹介します。
■ステロイド成分のみを含む市販の点鼻薬
・フルナーゼ点鼻薬
・ロートアルガードクリアノーズ
・ナザールαAR
・コンタック鼻炎スプレーなど。
ネット通販で買えるのは、ナザールのみのようですね。
市販薬の点鼻薬を買う場合には、注意しないといけないことがあります。
それは、市販ではステロイド成分+αで別の成分も入っている点鼻薬が多いからです。
特に注意しないといけないのが、血管収縮剤が含まれている点鼻薬です。
点鼻薬で使われる血管収縮剤の成分には、
ナファゾリン、トラマゾリン、コールタイジン、テトラヒドロゾリンなどがあります。
花粉症で点鼻薬の市販薬を使う時は注意!薬剤師が教える危険な副作用
↑こちら記事で解説したように、
血管収縮点鼻薬は、使い方を間違うと、かえって鼻づまりが悪化したり、副作用を起こすことがあります。
なので、
花粉症の鼻水や鼻づまりに市販の点鼻薬を使うなら、
薬剤師的には、ステロイド成分のみが入った点鼻薬がおすすめです!