私は乳製品(ヨーグルトとチーズ)と卵を食べるベジタリアンでしたが、今は乳製品は食べていません。
乳製品を食べないのは、牛乳は体にいい?でも書いたように体に悪いからという理由だけでなく、牛の飼育方法がひどいからです。


牛乳のパッケージには、広々とした牧場で草を食べている牛のイラストがかかれていますよね。
放牧されてのんびりと牛が暮らしているイメージがありますが、実際にはこのような飼育はされていません。


牛たちは牛舎につながれて身動きがとれません。
食べるのも排泄するのも同じ場所です。
排泄物を簡単に片づけられるように、排泄の際に動かないようにしている農家もあります。
触れると電気が走る柵などを設置して、排泄の際に動かないようにするのです。
牛たちは排泄のたびに痛みを感じます。


たくさんミルクを絞るには、高栄養なエサを与えて、なるべく運動をさせないようにする必要があります。
運動をするとそちらにエネルギーが使われてしまうからです。

牛は本来草食動物で草を食べるのですが、現在多くの牛は大豆やとうもろこしなど高栄養なエサを与えられています。
しかも、ほとんどの場合遺伝子組み換えです。

牧草は1年を通して水分量が違い、夏には水分が多くなるので、夏の牧草を食べた牛のミルクは水分が多くなり脂肪分が低くなります。
脂肪分が低いミルクは買取ってもらえなかったり、買取ってもらえても価格は低くなります。
酪農農家にとっては損なのです。

しかし、大豆やとうもろこしを与えればミルクの脂肪分を高めることができます。
高い栄養を与えれば、脂肪分が高くなります。

ところが、牛は本来大豆やトウモロコシなどは食べません。
無理に本来食べないものを与えられているので、慢性的に胃の状態が悪いです。
そのため、胃薬のようなものや抗生物質を与えられています。


牛のメスもオスも角があるのですが、角があると互いに傷つける心配があるので、角は切断されます。
牛の角には血管が通っていて、角を切断する際には血が飛ぶこともあります。


しっぽも切断されることがあります。
ミルクを絞るときにしっぽが邪魔になったり、しっぽが絞ったミルクに触れると不衛生だからです。


こんなひどい環境で飼育されている牛から得たミルクを摂取して健康になれるのでしょうか。
牛を犠牲にしてまで牛乳を飲んだり、チーズやヨーグルトを食べる必要があるのでしょうか。


牛乳と母乳の栄養を比較すると、タンパク質などの含有量がまったく違います。
牛乳は仔牛が飲むもので、人間が飲むものではありません。


私はかわいそうな飼育をされている牛のミルクを口にしたくないです。