「牛乳は栄養豊富」「カルシウムの優れた供給源」などいわれているけれど、どれも間違いです。


日本人が牛乳を今のように飲むようになったのは明治ころからです。
それまでは牛乳を口にすることは、ほとんどありませんでした。

学校給食では毎日牛乳がでますが、これはアメリカで余った牛乳を日本に売りつけたかったからです。


牛乳には100mlあたり110mgのカルシウムが含まれています。
コップ1杯を200mgだとすると、1杯で220mgものカルシムを摂取できます。
こうしてみると、確かにカルシウムは多いです。
しかし、牛乳中のカルシウムは人間が利用しにくいものです。

現代の牛乳は高温殺菌されているため、カルシウムはリンと結びついた状態で存在していて、吸収が悪くなっています。
牛乳にはタンパク質の一種のカゼインが含まれていて、牛乳中のカゼインは消化されにくい形のもので、カゼインをうまく消化できないために、カルシウムの吸収率が低下します。

カルシウムはマグネシウムと一緒に摂取することで吸収率が高まります。
理想的な比率は2:1です。
しかし、牛乳はマグネシウムが少ない飲み物です。


つまり、牛乳はカルシウムの供給源として適していないのです。


骨粗しょう症の予防のためにはカルシウムの摂取が重要ですが、牛乳を飲んでいると骨粗しょう症のリスクが高まります。

牛乳にはタンパク質が豊富に含まれていて、牛乳を飲むことで体内の尿素窒素が増えます。
尿素窒素が増えると体が酸性になり、アルカリ性に戻すために骨や歯からカルシウムが溶けだします。

牛乳を飲んでカルシウムの補給をし骨を丈夫にするどころか、骨が弱くなってしまうのです。


日本人の乳製品摂取量は増えていますが、骨粗しょう症の方は減るどころか増えています。
現在は骨粗しょう症の患者数は1000万人を超えるといわれています。


牛乳は牛の仔が飲むものです。
人間は離乳をしてしばらくすれば、乳糖を分解する酵素がなくなります。

牛乳を飲んでお腹がゴロゴロするのは、乳糖を分解できていないからです。
このことからも、牛乳は人間が飲むものではなく、必要でないと考えられます。


カルシウムの摂取に適していない飲み物で、できれば飲まない方がよい飲み物です。