「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」 ★★★★~タランティーノ流ノスタルジー映画 | そんなことより恋をしろ

そんなことより恋をしろ

『映画を観るよりもお前は恋をしろ恋を』
…そんな感じのブログです。

※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

『シネマ報告書2019』の掲載にあたって

 
タランティーノ流ノスタルジー映画
★★★★

 

(2019年/アメリカ/161分/Once Upon a Time in Hollywood)
 
【 製作・脚本・監督 】
クエンティン・タランティーノ
 
【 出演 】
レオナルド・ディカプリオ
ブラッド・ピット
アル・パチーノ
マーゴット・ロビー
ブルース・ダーン
エミール・ハーシュ
カート・ラッセル
マイケル・マドセン
ダミアン・ルイス
ダコタ・ファニング
オースティン・バトラー
ニコラス・ハモンド
ルーク・ペリー
クリフトン・コリンズ・Jr.
キース・ジェファーソン
マーガレット・クアリー
ティモシー・オリファント
ゾーイ・ベル
 

 

【あらすじ】

 

 1969年、黄金期のハリウッド。

 数々のTVドラマで主役を張っていた俳優のリック・ダルトンも、今は落ち目で悪役ばかりが続き焦っていた。そんなな彼を、専属のスタントマンであり親友のクリフ・ブースが励ましていた。

 リックの家の隣には、新進気鋭のの映画監督ロマン・ポランスキーと、その妻で女優のシャロン・テートが住んでいた。

 リックとクリフのゆるぎない友情と、ポランスキーとシャロン・テート、彼らは交錯しながらドラマは進んでいく―

 

 

【コメント】

 

 さて、今回は映画マニア必見、『パルプ・フィクション』『キル・ビル』『イングロリアス・バスターズ』など、数々の名作を生み出してきた御存知クエンティン・タランティーノ監督による待望の第9作目を鑑賞。

 毎度マニアックな視点で作り出してきたタランティーノ作品、好き嫌いも相当あるタランティーノ印でありますが、不思議と引き込まれる魅力のある作品ばかりなので、本作の公開も楽しみにしておりました。

 161分という毎度の長尺なので、気合を入れて「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。

 

 

 いやぁ~今回も見せてくれたな~。まごうことなきタランティーノ作品、非常に面白かった!なんなんだろう、あの不思議と惹きつけられる感覚、何でもないシーン、何も起こらない、無駄話してるだけのシーンなのにどんどん引き込まれていく。本作でもタランティーノマジックは微塵も陰りが無い作品に仕上がっていましたね。それでも、鑑賞側の好き嫌いはハッキリ分かれる作品でもありますが。

 というのも、161分という長尺のうち、150分近くは全く何も起こらないんですね。落ち目の役者リックが俺はもうダメだと浴びるように酒をかっくらったりワンワン泣いたりセリフ飛ばして8歳の子供に慰められたり。スタントマンのクリフはといえば、ブルース・リーとファイトして雇い主の車凹ましたりアンテナ修理したりヒッピーが住むところでひと暴れしたり。シャロン・テートはといえば、ロマン・ポランスキーとイチャイチャしながらパーティーに出て踊りまくるパリピぶりを発揮しているし、自分の出演映画を映画館で観てニヤニヤしたりも。とにかく、何がどうなるわけでもない、そういった一見どうでもいいような日常的なシーンが延々と続くわけです。ただ、これこそがタランティーノ作品の真骨頂であるわけで、分からない人は全く分からないでしょうね。

 

 本作は、“シャロン・テート事件”と呼ばれるハリウッド最大の悲劇が下敷きとしてあるわけですが、そこはタランティーノ作品、史実として描いたりしていません。あくまで本作はフィクション、主人公のリックとクリフは架空の人間、出来事もすべて架空なんです。だからクライマックス、そんな日常的なシーンを一変させるトンデモな展開があるんですね。クライマックスはもう愉快痛快とはこのこと、これまでの長々としたシーンはすべてこのクライマックスのためにあったと言っていいでしょう。詳しくは語りませんが、とにかくブラピがメチャクチャカッコいい!そして、火炎放射器!www

 

 ところで鑑賞後、本作を通じてタランティーノはいったい何を伝えたかったのか?とふと考えたんですが、ここは純粋にタランティーノが黄金期のハリウッドに思いを馳せて作ったノスタルジー映画だったんだろうと解釈しています。良かったことも悪かったこともすべてひっくるめて、俺はあの時代で育ち、自身の血となり肉となり、なによりあの時代が大好きなんだということじゃないかと思います。

 

 

 そんなわけで、9作目のタランティーノ作品となったわけですが、タランティーノ曰く、監督作品は10本で辞めると常々宣言しており、今回についてもその考えはブレていない模様。ということは、次回作がタランティーノ最後の作品となるわけです。

 最近ニュースでタラちゃん本人も語ったと言われる『キル・ビル3』やタランティーノ版『スタートレック』、再び西部劇の『ジャンゴ2』など、いろいろな噂が飛び交ってますが、最後の作品ならば有終の美として妥協はしないはず。個人的には大好きなシリーズの『キル・ビル3』を激しく希望したいところです。

 ともあれ、ラストとなる次回作、今から楽しみでなりません!

 

 

【2019年度 Myランキング】(8/31時点)

 

 本作は、本年度のベスト10中5位(暫定)にランクイン。

 新しいWi-Fi端末は速い!

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:アベンジャーズ エンドゲーム ★★★★☆

  2位:ゴジラ キング・オブ・モンスターズ ★★★★☆

  3位:運び屋 ★★★★

  4位:翔んで埼玉 ★★★★

  5位:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド ★★★★

  6位:クリード 炎の宿敵 ★★★★

  7位:特捜部Q カルテ番号64 ★★★☆

  8位:七つの会議 ★★★☆

  9位:映画 賭ケグルイ ★★★☆

 10位:がっこうぐらし! ★★★☆

  次点:ザ・フォーリナー 復讐者 ★★★☆

      パージ:エクスペリメント ★★★☆

      イップ・マン外伝 マスターZ ★★★☆

      

 (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:麻雀放浪記2020 ★☆

  2位:天気の子 ★★

  3位:メン・イン・ブラック インターナショナル ★★

 

<その他ランク外一覧>

蜘蛛の巣を払う女マスカレード・ホテルミスター・ガラスサスペリア十二人の死にたい子どもたち劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズアクアマンファースト・マンアリータ バトル・エンジェルグリーンブックTHE GUILTY ギルティスパイダーマン:スパイダーバースキャプテン・マーベルバンブルビーANON アノンダーク・スクールエリザベス∞エクスペリメントハンターキラー 潜航せよシャザム!キングダムゴールデンスランバーモースト・ビューティフル・アイランド空母いぶきパラレルワールド・ラブストーリーカイジ 動物世界スノー・ロワイヤルROMA ローマニセコイアンフレンデッド ダークウェブザ・ファブルスパイダーマン ファー・フロム・ホーム凪待ちDiner ダイナーアンノウン・ボディーズトイストーリー4アイアン・スカイ 第三帝国の逆襲ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 南北英雄チャイルド・プレイサムライマラソン東京喰種 トーキョーグール【S】ドラゴンボール超 ブロリーワイルド・スピード スーパーコンボ血まみれスケバンチェーンソーREDZ Bull ゼット・ブルダンスウィズミー


 

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の公式サイトはこちら

 

 

 

 

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村
 
映画 ブログランキングへ