「劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ」 ★★★~リアル世代大満足の往年ファン向け | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

『シネマ報告書2019』の掲載にあたって

 
リアル世代大満足の往年ファン向け
★★★
(C)北条司/NSP・「2019 劇場版シティーハンター」製作委員会
 
(2019年/日本/95分
 
【 総監督 】

こだま兼嗣

 

【 原作 】

北条司

 

【 声の出演 】
神谷明
伊倉一恵
飯豊まりえ
山寺宏一
一龍斎春水
玄田哲章
小山茉美
大塚芳忠
徳井義実
戸田恵子

坂本千夏
 

 

【あらすじ】

 

 新宿の裏社会で凄腕で知られるが女好きの“始末屋(スイーパー)”の冴羽獠は、相棒の槇村香とともに様々な依頼を受けていた。

 ある時、モデルの進藤亜衣から自身のボディーガードを依頼され快諾するが、獠は亜衣の行く先々でスケベ心丸出しのやりたい放題。方や、香は幼馴染でIT企業の社長の御国真司とイイ感じに。

 一方、喫茶店“CAT'S EYE”の店長で同じ始末屋の海坊主と美樹は、新宿に傭兵が集結するという情報を入手、亜衣が狙われていることを知る。

 調べていくうちに、新宿を舞台にした巨大な陰謀に直面、獠たちは亜衣を守るため黒幕に立ち向かう―

 

 

【コメント】

 

 「シティーハンター」といえば、「ドラゴンボール」、「北斗の拳」、「キャプテン翼」、「聖闘士星矢」、「魁!男塾」、「ハイスクール!奇面組」といった1980年代の週刊少年ジャンプ最盛期を支えた大ヒット漫画であり、僕の学生時代の青春の1ページを飾る漫画のひとつでもあります。アニメ化もされ、誰もが知っているTMネットワークの「Get Wild」に乗せたスタイリッシュなアクションで人気を博しましたね。いや~懐かしい!

 そんな「シティーハンター」が、20年の時を経て劇場アニメとして公開されるとあって、しかも当時のアニメの声優陣が再結集となれば、リアル世代である僕が観に行かないわけにはいかないぞと、さっそく「立川シネマシティ」に足を運んだ次第。職場の同年代も観に行きたい!なんて言ってましたからね、それくらいリアル世代を惹きつける漫画なんですよ。

 案の定、観客はそんなリアル世代が集結、なかなかの入りでしたね。

 

(C)北条司/NSP・「2019 劇場版シティーハンター」製作委員会

 

 いや~良かった、良かったです!アニメ放映されていたのが1980年代後半~1990年代。日本のアニメーションが世界に誇るまでに進化し続けている中、あえて当時の作風やテイストを盛り込み、ターゲットを当時熱中して観ていたリアルな世代に絞ったところ、まさにリアル世代なら大満足の懐かしい作風に仕上がっていましたね。

 もうですね、10代20代の新規ファンなんて完全無視、ターゲットはリアルでアニメを観ていた世代に100%向けられています。冴羽獠のもっこりや香の100tハンマー、今なら100%逮捕事案の獠のセクハラ・痴漢行為のような、今なら古臭くて誰もやらないようなギャグをあえてやったのも、当時の声優陣をそのまま起用したのも、当時のファンたちのためというターゲットがあったからこそでしょう。だから、声優の神谷明や伊倉一恵の声も正直だいぶ無理したな~と感じるとは思いますが、それでもやっぱり冴羽=神谷明なんですよね、リアル世代は。僕は、これはこれで全然いいと思います。

 設定こそ今の新宿が舞台だったり、スマホやドローンが登場したりしていますが、リブートして新たな声優を起用したり、ストーリーを現代風にしたり、登場人物の歳を取らせたりといった時代考証は一切無視したところも良い。アニメのキャラクターは歳を取らない、そんな法則を当てはめることで、キャラたちが生き生きしてい見えたと思いますよ。

 見どころとして、あの“キャッツアイ”の三姉妹が登場したのは、リアル世代としては大歓喜ポイントのひとつ。ついに、シティーハンターとキャッツアイがクロスオーバーですよ!これに喜ばないファンはいません。

 

(C)北条司/NSP・「2019 劇場版シティーハンター」製作委員会

 

 そんなわけで、僕を含め、同年代は懐かしすぎて感極まって泣いてしまう人たちもいたんじゃないでしょうか。そんな我々の心をさらに震わせたのが、当時のアニメの主題歌の数々。小比類巻かほるの「City Hunter~愛よ消えないで~」、PSY・Sの「Angel Night~天使のいる場所~」、FENCE OF DEFENSEの「SARA」などなど、これぞアニメ「シティーハンター」だ!と思わせる名曲揃い。

 極めつけはエンドロールで流れる、ご存じTMネットワークの「Get Wild」。「Get Wild」に合わせて、当時何度も観たTVアニメのエンディングがそのまま使われています!これに感激しないリアル世代がどこにいるだろうか。鳥肌が立ちましたね、僕は。

 「ドラゴンボール」も頑張っているし、声優たちが元気なうちに、またシティーハンターの新作を観たいですね。

 

 

【2019年度 Myランキング】(2/9時点)

 

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

 大きな小学生の相手は疲れるぜ。

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:クリード 炎の宿敵 ★★★★

  2位:七つの会議 ★★★☆

  3位:がっこうぐらし! ★★★☆

  4位:

  5位:

  6位:

  7位:

  8位:

  9位:

 10位:

  次点:

     

     

     

     

  (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:十二人の死にたい子どもたち ★★☆

  2位:マスカレード・ホテル ★★☆

  3位:ミスター・ガラス ★★☆

 

 

<その他ランク外一覧>

蜘蛛の巣を払う女サスペリア劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ


 

『劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ』の公式サイトはこちら

 

 

 

 

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