「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
堤幸彦
【 原作 】
冲方丁
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十二人の死にたい子どもたち (文春文庫)
842円
Amazon |
新田真剣佑
北村匠海
高杉真宙
黒島結菜
橋本環奈
吉川愛
萩原利久
渕野右登
坂東龍汰
古川琴音
竹内愛紗
とまん
【あらすじ】
世の中に思い悩み、安楽死を求めて廃病院地下の密室に集まった、主催者サトシ、シンジロウ、アンリ、リョウコら12人の未成年者たち。
12人で決を取り、反対者がいなければ安楽死という段取りのはずが、そこに謎の13人目の死体を発見したことで事態は一変。この12人の中に殺人鬼がいるのではないかと疑心暗鬼になっていく。
それぞれの死にたい理由が少しずつあぶり出される中、事態は急展開を迎える―
【コメント】
さて、今回はテレビCMでも繰り返し宣伝されまっている話題作を鑑賞。イメージ的にはソリッドシチュエーションスリラーですな。
前々から予告編で観てて気になっていたことと、この手のソリッドシチュエーションスリラーものが大好物なのもあって、原作未読ながらさっそく「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。
しかしながら劇場、ヤング、ヤング、ヤングの超満員。思ってた以上に観客が入っていたのにびっくりしたのと、若者ばかりの客層に若干肩身が狭く感じちゃいましたけどね。
(C)2019「十二人の死にたい子どもたち」製作委員会
う～～ん、なるほどね。まあ、出演者が全員若手揃いだからね～、当初のイメージどおり所詮はティーン向けのスリラーものでしたかね。ネタ一発、トリックが分かれば、はい、おしまい、それ以上の感想は特にない作品でした。エンドロールでもご丁寧にトリックの説明映像流れてましたし。そういや『イニシエーション・ラブ』でもこの手法でしたね、堤幸彦監督。
原作未読なのでストーリーをどれだけ弄っているのかは分かりませんが、正直、自殺するかしないかで引っ張り過ぎというか揉め過ぎというか。まあそんな些細な違和感があってこそストーリーが進んでいくわけなんですが、それぞれ死にたい理由はあれど、これから死ぬというときにどんだけこだわりがあるのかと。死にたいと言ってる割に十二人全員感情をあらわにしてうるさいくらい生き生きしているというか、細かいことに興味津々な奴らばっかりで、まったくもって死臭を感じない。
まあ結末もね、未来ある若者だからこそ「辛くても頑張って生きてやるぞ！」というラストに落ち着きますし、映画的にもスッキリのハッピーエンドなわけですよ。ただ、僕のようなオッサンになるとですね、やっぱり死生観というのが変わってくるんですよ、老いとともに。それこそシンジロウが言ったセリフ「自分の意識があるうちに、自分の意志で死を選択したい」、僕はむしろこっちのほうが共感できるわけなんですよね。未来あるティーン向けの映画であるからこその未来志向なエンディングなのは理解できますが、長く生きると死に対する考え方も現実的に変わってくるので、そこら辺のズレがノれなかった要因でもありますね。
(C)2019「十二人の死にたい子どもたち」製作委員会
そんなわけで、いいオッサンの僕が観るには内容が若すぎたかな。ネタバレしてしまうと途端に興味を失う、ネタ一発の映画ではありました。まあでも集客から見ても大ヒット飛ばしているみたいだし、邦画に活気が出るのはいいことということで。
【2019年度 Myランキング】（1/27時点）
本作は、本年度のワースト3中1位（暫定）にランクイン。
さっそくワースト３完成しちまった。
（ベスト）… ★★★☆以上が基準
２位：
３位：
４位：
５位：
６位：
７位：
８位：
９位：
１０位：
次点：
（ワースト）… ★★☆以下が基準
１位：十二人の死にたい子どもたち ★★☆
３位：ミスター・ガラス ★★☆
＜その他ランク外一覧＞
