「サスペリア」 ★★★~凄いの観た感はあるが意味が分からない | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

『シネマ報告書2019』の掲載にあたって

 
凄いの観た感はあるが意味が分からない
★★★
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(2018年/イタリア・アメリカ/152分/Suspiria
 
【 製作・監督 】

ルカ・グァダニーノ

 

【 オリジナル脚本 】

ダリオ・アルジェント
ダリア・ニコロディ

 

【 音楽 】

トム・ヨーク

 

【 出演 】
ダコタ・ジョンソン
ティルダ・スウィントン
ミア・ゴス
クロエ・グレース・モレッツ
ルッツ・エバースドルフ
 

 

【あらすじ】

 

 1977年のベルリン。ベルリンはドイツ赤軍のテロとデモが頻発し、街は不安と恐怖に覆われていた。

 ベルリンを拠点とする舞踊団“マルコス・ダンス・カンパニー”に入団するためアメリカから来たスージーは、カリスマ的存在の振付師マダム・ブランから入団を許可される。一方で、舞踊団ではダンサーの一人パトリシアが行方不明となっており、ダンサーの間には不穏な空気が漂っていた。

 パトリシアのカウンセリングをしていた心理療法士ヨーゼフ・クレンペラー博士は、彼女の妄想であると診断するも、独自で舞踊団の内部を調査する。

 次回公演のリード・ダンサーに抜擢されたスージーだったが、次第にマダム・ブランと舞踊団の内部に潜む得体の知れない雰囲気を感じ始める。そして公演当日、ダンサーたちが躍る演目“民族”は、おぞましい儀式の始まりでもあった―

 

 

【コメント】

 

 その昔、TBSバラエティ「8時だヨ!全員集合」で、志村がいかりやの顔を見るなり「ひぇ~~!サスペリア~!」なんてネタをやっていた記憶がありますが、当時も怖いと評判だった鬼才ダリオ・アルジェント監督の1977年作品『サスペリア』がリメイクされたということで、ちょっと楽しみにしていた本作。

 とはいえ、ダリオ・アルジェント版の記憶がほぼ皆無というくらいかなり昔に鑑賞しているので、逆を言ってしまえば新鮮に鑑賞できるかなと、さっそく「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。

 いやはや、レイトショーなのになかなか観客が入ってましたな。

 

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 むむむ、これは・・・。正直、評価が非常に難しいぞ。観終わって確かに「なんか凄いモンを観た感じがするぞ」という感想は得られるけど、結局のところなにがどうなってしまったのかという肝心のストーリーが不明瞭でどうにも意味がよく分からない。観た感じ、昨年に鑑賞した『ヘレディタリー 継承』に通ずる、いわゆる“悪魔召喚”系の作品で、ダリオ・アルジェント版のそれを継承しているのは確かではあるが、かなりの肉付けとアートなホラーに仕立てられているので、なかなかに呑み込みがしづらい作品でありましたな。

 1977年当時の混沌とした社会的な背景があるベルリンを舞台に、ダンサーを目指す主人公と、裏で繰り広げられる陰湿な宗教的儀式。ドイツがまだ東と西に分断されていた当時の暗い社会情勢と、悪魔という宗教的価値観がうまくマッチしていて、陰惨な空気はバッチリと伝わってきます。

 なかなかにエグイシーンも多々あり、クライマックスの阿鼻叫喚な魔女召喚シーンはまさに地獄絵図。本作の一番の見どころといった部分だったと思いますが、そこに至るまでの過程が長い、本作はとにかく長い!上映時間2時間半という超大作なので、根気よく観なければ疲れます。再構築とはいえちょいと肉付けし過ぎだったのではないか。

 そんな社会派な背景とクレンペラー博士のサイドストーリーを盛り込んだがゆえに、かなりの超大作となっている割に、本筋のほうがハッキリせず、意味が分からなかったのは非常にもったいない気がしましたね。

 

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 そんなわけで、監督なりのテーマとアートな映像美を駆使したホラー作品なので、空気だけは十分に堪能できる、確かに印象に残る作品ではありました。まあ、ダリオ・アルジェント版のほうもある意味アートな感じではありますけどね。

 個人的には、『サスペリアPART2』のほうが印象深い映画だったので、この監督で再構築してくれると面白いかもしれません。

 

 

【2019年度 Myランキング】(1/26時点)

 

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

 風邪ひきかけたぜ~

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:クリード 炎の宿敵 ★★★★

  2位:

  3位:

  4位:

  5位:

  6位:

  7位:

  8位:

  9位:

 10位:

  次点:

     

     

     

     

  (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:マスカレード・ホテル ★★☆

  2位:ミスター・ガラス ★★☆

  3位:

 

 

<その他ランク外一覧>

蜘蛛の巣を払う女サスペリア


 

『サスペリア』の公式サイトはこちら

 

 

 

 

 

 

 

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