「運び屋」★★★★~イーストウッド主演は一味も二味もコクが違う | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

『シネマ報告書2019』の掲載にあたって

 
イーストウッド主演は一味も二味もコクが違う
★★★★
(C)2018 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
 
(2018年/アメリカ/116分/The Mule
 

【 製作・監督 】

クリント・イーストウッド

 

【 出演 】
クリント・イーストウッド
ブラッドリー・クーパー
ローレンス・フィッシュバーン
マイケル・ペーニャ
ダイアン・ウィースト
アンディ・ガルシア
 

 

【あらすじ】

 

 90歳のアール・ストーンは、かつてデイリリーの栽培でちょっとした有名人気取りだったが、仕事に没頭するあまり娘には無視され妻とは離婚。かつての名声も、インターネットの普及で商売は成り立たなくなり、自宅も差し押さえられてしまい、孤独の身となってしまう。

 そんなとき、孫娘の結婚パーティーで声をかけてきたとある男に、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられる。お金があれば家族との絆を取り戻せると思ったアールは仕事を引き受けるが、その報酬はあまりにも高額だった。実は、アールはメキシコの麻薬カルテルの“運び屋”として車を運転する仕事だったのだ。

 運ぶ物が麻薬だと知ったアールは戸惑うが、家族との絆のため仕事を続ける。その一方で、麻薬取締局のコリン・ベイツ捜査官は、謎の運び屋の正体を追っていた―

 

 

【コメント】

 

 さて、今回は、ご存じクリント・イーストウッド御大待望の新作を鑑賞。

 いやあ~僕はこの時を待ち望んでいましたよ!なにせ『グラン・トリノ』以来、実に10年振りの監督・主演ということで、やっぱり僕は役者としてのいぶし銀な御大をまた観たいと思っていましたから。

 御年88歳となる御大、久々の主演は一体どんなものになるんだろうと、期待に胸を膨らませて「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。

 

(C)2018 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

 

 良かった・・・良かったッスよ御大!僕が期待したとおり、クリント・イーストウッド御大が主演すると映画のコクが一味も二味も違ってくる。御年88歳になろうと、ヨボヨボのしわしわになろうと、その存在感は全然衰えていない。まさに御大だからこそ演じられた作品だったと思います!

 昨今の御大の得意とする実話ベースの物語で、流れとはいえ麻薬の運び屋となってしまった90歳の老人が、バラバラになってしまった家族との絆を取り戻すため、警察の目をかいくぐり、マフィアの監視にも動じず、大量の麻薬の運搬を実行する。老人の飄々とした態度やコワモテのマフィアにも動じない強さ。マシンガンを持つマフィアに「俺は戦争に行ってきたんだ。お前らなんか怖くない」と睨みを効かせて放つセリフはシビれましたね~。御大だからこそ言えるカッコいいセリフ。運び屋で稼いだお金で新車を買ったり退役軍人バーを改装したり、90歳でセクシー姉ちゃんと酒池肉林の宴を繰り広げたりと、浅はかでユーモラスではあるけど、最後は運び屋稼業を投げ捨てて家族の元に向かう。男は歳を取っても欲望に従順だけど、大事なものは分かっている。そんな男の生き様が、淡々とした展開の中からビンビンと伝わってきましたね。

 

(C)2018 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

 

 ラストで流れる曲にある「老いを迎え入れるな」という歌詞は、オッサンまっしぐらの僕の心にひしひしと伝わってきて、思わず涙ぐんでしまいましたね。まるで自分のために歌っているような曲でとても身に沁みましたね。老いていく自分を感じながら、まだまだ俺はイケてる、若造には負けないぜという強い精神。御大もきっと同じ気持ちなのかなーと感じましたね。

 

 

【2019年度 Myランキング】(3/9時点)

 

 本作は、本年度のベスト10中1位(暫定)にランクイン。

 大きい仕事やっと終わった。

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:運び屋 ★★★★

  2位:翔んで埼玉 ★★★★

  3位:クリード 炎の宿敵 ★★★★

  4位:七つの会議 ★★★☆

  5位:がっこうぐらし! ★★★☆

  6位:グリーンブック ★★★☆

  7位:スパイダーマン:スパイダーバース ★★★☆

  8位:

  9位:

 10位:

  次点:

     

     

     

     

  (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:十二人の死にたい子どもたち ★★☆

  2位:マスカレード・ホテル ★★☆

  3位:ミスター・ガラス ★★☆

 

 

<その他ランク外一覧>

蜘蛛の巣を払う女サスペリア劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズアクアマンファースト・マンアリータ バトル・エンジェルTHE GUILTY ギルティ


 

『運び屋』の公式サイトはこちら

 

 

 

 

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