「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190303/22/madkats1024/a5/8c/j/o0566080014365875510.jpg?caw=800)
【 製作・監督 】
ピーター・ファレリー
マハーシャラ・アリ
リンダ・カーデリニ
ディミテル・D・マリノフ
マイク・ハットン
【あらすじ】
1962年、アメリカ。
ニューヨークのナイトクラブで用心棒をするイタリア系のトニー・リップは、ガサツで無教養だが、家族や周囲から愛されていた。
ある日、トニーは家族を養うため天才黒人ピアニストのドクター・シャーリーの用心棒兼運転手として南部へのツアーに同行することに。性格が正反対のふたりは、そりが合わないながらも、次第に絆が生まれ始める。しかし、黒人の差別が未だ根強い南部のツアーは過酷な試練となるのだった―
【コメント】
今年も2/25(月)に映画ファン大注目の大イベント「第91回アカデミー賞」が開催されましたな。そして、栄えある今年の作品賞に輝いたのが本作『グリーンブック』なのであります。そうですかそうですか。
奇しくも本作の日本公開が、このアカデミー賞発表の直後というベストタイミングということで、こりゃさっそく観に行ったほうがいいぞと、公開初日3/1の仕事帰りにいつもの「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。さすがのアカデミー作品賞、満員御礼状態でした。
(C)2018 UNIVERSAL STUDIOS AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved.
いや~なんか良かったな~。決して派手なエンタメでも心をえぐるような問題作でもない。しかし、優しさとユーモアに満ちた力強い確かなメッセージが込められた良作だったと思いますね。確かに黒人差別の色濃い時代が背景が舞台で、いろいろと酷い仕打ちをされるんですが、全体的に優しさに満ち溢れていて、鑑賞後は「良い映画観たな~」と感じさせる作品。アカデミー作品賞に相応しいかといえば、ちょっと小粒な気はしないでもありませんが。
本作が面白いのは、やっぱり荒くれ者の主人公トニー・リップと、性格が正反対の生真面目な黒人天才ピアニスト、ドクター・シャーリーが繰り広げるユーモアたっぷりの掛け合いと、コンサートツアー道中で芽生える、人種差別を越えた確かな絆。まあよくある設定といえばそうなんですが、ちょっと違うのは、たとえばエディ・マーフィ―やクリス・タッカーのような黒人役者にありがちなマシンガントークや下品な笑いを一切しない黒人という部分。あくまで気高く気品に満ちていて常識的、黒人差別に立ち向かう姿勢を口や暴力ではなく“存在”で示そうとしている。「暴力は敗北だ」というセリフがあったとおり、あくまで毅然とした態度で立ち向かうその姿に、現代のアメリカの背景とダブったんじゃないでしょうか。
ラストシーンも笑わせてくれてほっこりさせて後味がとてもいい。“人類みな兄弟”とはまさにこのラストシーンのことでしょうね。
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そんなわけで、まあ正直似たような作品はあるし、ここんとこ黒人差別やら女性蔑視やらを扱った映画が乱発されている中での受賞作品なので、アメリカのそういった時代の中での受賞だったのかなーと。決してパンチが効いた衝撃作ではありませんが、ほっこりさせて優しくなれる映画であることは間違いないです。
【2019年度 Myランキング】(3/1時点)
本作は、本年度のベスト10中5位(暫定)にランクイン。
そろそろジョギングしやすい季節だな。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
1位:翔んで埼玉 ★★★★
3位:七つの会議 ★★★☆
5位:グリーンブック ★★★☆
6位:
7位:
8位:
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
3位:ミスター・ガラス ★★☆
<その他ランク外一覧>
蜘蛛の巣を払う女サスペリア劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズアクアマンファースト・マンアリータ バトル・エンジェル
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