「スノー・ロワイヤル」★★★~ブラックユーモアあふれるリベンジもの | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

『シネマ報告書2019』の掲載にあたって

 
ブラックユーモアあふれるリベンジもの
★★★
(C)2019 STUDIOCANAL SAS ALL RIGHTS RESERVED.
 
(2019年/アメリカ/119分/Cold Pursuit)
 

【 監督 】

ハンス・ペテル・モランド

 

【 出演 】
リーアム・ニーソン
ローラ・ダーン
トム・ベイトマン
エミー・ロッサム
ジュリア・ジョーンズ
ウィリアム・フォーサイス
トム・ジャクソン
 

 

【あらすじ】

 

 豪雪地帯の町キーホー。町の除雪作業員ネルズ・コックスマンは、模範市民賞を受賞するまじめな人物だった。

 ある日、ネルズの一人息子が麻薬の過剰摂取により死亡する。息子の死に疑問を抱いたネルズは独自に捜査をし、麻薬王バイキング率いる麻薬組織の犯行であることを知る。ネルズは、組織への復讐を誓い、除雪作業で身に付けた土地勘と体力でもって、次々と敵を殺していく。

 一方、仲間の死を敵対組織の仕業と勘違いしたバイキング一味は、相手組織を襲撃、血で血を洗う抗争に発展。ネルズの復讐は地元警察をも巻き込み、思いもよらない方向へ進んでいく―

 

 

【コメント】

 

 さて、今回は職場のマニアックな映画好きな後輩の勧めである本作を鑑賞。老いてなお盛んなリーアム・ニーソン御大のリベンジアクションものです。

 本作は、ノルウェー産の映画『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』(なんちゅータイトルだ)のハリウッドリメイクということで、元映画の監督自身によるセルフリメイクとのこと。元ネタを知らなかったので、行きつけのTSUTAYAで探したものの、置いてなかったッスね。まあDVDスルーのマニアックな映画だし無理もないか。

 ということで、本作も劇場館数は少なく、いちばん近場の「TOHOシネマズ府中」に足を運んだ次第です。

 

(C)2019 STUDIOCANAL SAS ALL RIGHTS RESERVED.

 

 ほほう、なるほど。想定していたリベンジ展開と全然違いましたな。これは良い意味で展開を裏切られる、ブラックなユーモアあふれるリベンジものでしたね。これはかなり観る人を選ぶというか、評価が分かれる作品だと思いますが、僕はとても楽しめましたね。

 近年は特にリベンジアクションものが量産されている中、本作は一風変わっているというか、これまでの王道のリベンジ展開フォーマットをかなり外しているんですよね。主人公のネルズが実は元特殊工作員だった!なんて設定などなく、本当に単なる除雪作業員。そんな一市民が地味~に一人ずつ敵を殺していく。対するバイキングなる敵は長年の因縁がある敵対組織と勘違いして報復、そして抗争に発展。しっちゃかめっちゃかのまま三つ巴の争いとなる。王道リベンジを期待していたら肩透かしを食らう、スッキリしないものだと思います。

 ただ、王道に食傷気味の人ならば、この一風変わった雰囲気の本作はとても楽しめるんじゃないかと感じます。その感じはオープニングからも感じ取れるし、途中から「あ、これ笑かしに来てるんだなw」と気付くことでしょう。人が死ぬたびに表示される名前と十字架、キャラの濃いアジア人女性、まさかのゲイカップル誕生、ラストシーンの十字架などなど。ちょっとエグイシーンもありますが、その相乗効果による笑いがあるコメディともいえるリベンジものです。僕自身も最初は真剣に展開を見守っていましたが、途中からそれに気付いてからはニヤニヤしながら観てましたね。

 

(C)2019 STUDIOCANAL SAS ALL RIGHTS RESERVED.

 

 思うに、作品の雰囲気としてはすごくこだわりがあるというか、単なるB級C級のアクションには仕上げてないことは観てわかると思います。題材次第では、この監督もしかしたら大化けするかもしれません。それくらいクセがあって技量もある作品でありますね。

 本作を観て、元ネタである『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』も観たくなってしまいました。動画配信サービスでも漁ってみるか。

 

 

【2019年度 Myランキング】(6/8時点)

 

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

 ちょっとだらけ気味。

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:アベンジャーズ エンドゲーム ★★★★☆

  2位:ゴジラ キング・オブ・モンスターズ ★★★★☆

  3位:運び屋 ★★★★

  4位:翔んで埼玉 ★★★★

  5位:クリード 炎の宿敵 ★★★★

  6位:特捜部Q カルテ番号64 ★★★☆

  7位:七つの会議 ★★★☆

  8位:映画 賭ケグルイ ★★★☆

  9位:がっこうぐらし! ★★★☆

 10位:ザ・フォーリナー 復讐者 ★★★☆

  次点:イップ・マン外伝 マスターZ ★★★☆

      グリーンブック ★★★☆

      スパイダーマン:スパイダーバース ★★★☆

 

 (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:麻雀放浪記2020 ★☆

  2位:十二人の死にたい子どもたち ★★☆

  3位:マスカレード・ホテル ★★☆

 

 

<その他ランク外一覧>

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『スノー・ロワイヤル』の公式サイトはこちら

 

 

 

 

 

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