昨年、自宅療養をしている時から社会復帰(職場復帰)に備えて、”片耳の聴こえにくい状態”をナントカ補うグッズは無いものかと、いろいろと探索を続けている訳ですが...。
<補足:大事なことを言い忘れていたので、前回の記事を補足・更新します>
以前もご紹介した「クロス補聴器」ですが、
聴こえない側の耳に装着した補聴器型のマイクで拾った音を、聴こえる方の耳に転送する仕組みになっています。初期のものはコード式で、最近のモデルはワイヤレスになっているようです。
最初コレは使えそうだと思ったのですが、、音を拾う側の機器とそれを受信する機器はそれぞれ10万円以上もします。(実際にはフィッテングなどの調整が何度も必要だったりして、なんだかんだ全部で30〜50万円ぐらいかかりそうです(^^;
私も「片耳生活」を1年ほどやっていて、何となく気づいたのですが...。
クロス補聴器というのは、「片耳難聴の人」特有の”頭影効果(head shadow effect)”というのがあって、この”現象”を解消・軽減する機能がウリです。
ちなみに頭影効果は『片側が極度に難聴の症状において認められる効果で、難聴側の耳のすぐそばで生じる音は、頭の影になるため健常側の耳で知覚するのが困難になる現象』という風に説明されています。
耳元で特別の人が囁いてくれる言葉もとっても聴いてみたいですが...(笑)
しかし、どうでしょうか?
片耳の人がもっとも困っているのは、①音のする方向が掴めないことと、②人の声を”意味有る言葉”として捉えにくいことだと思います。本当はそのほかにも色々ありますが、まずはコレが重要なことです。
クロス補聴器を使っても、結局聴く耳はもう片方の健聴な耳一つなので、やっぱり音の方向感はわからないような気がします。
方向感を掴めるようにするには、もっと画期的な装置が必要になるでしょう。私のブログでも以前紹介した、音のする方向に合わせてブルブルと振動して知らせるメガネ型の装置とか...これはまだ開発中だそうですが。
”①音の方向感を掴む”方は先に送るとして、残りの”②人の声を言葉として捉える”方は、聴こえている方の耳がもっと「ハッキリ聴こえる」ようになることで、随分改善するようになると思えるのです。難しい言葉だと「語音識別能」って言うんですか、これが向上すれば片耳生活も、もっと快適になるのだと考えています。
そこで登場するのが、通常の「補聴器」や「集音器」という訳です。
私がいろいろ試してみたいというのは、実はこんなところに理由があるのです。
難聴者の定番サポート機器として「補聴器」というのがあります。しかし、この専門機器はとても高価というお話を以前書きました。
加えて、国の制度上では片耳がちゃんと聴こえると「障害者手帳」の交付が受けられないので、補聴器の購入には何の補助も無いというお話もしたような気がします。
「補聴器」は医療機器なので、音質的な性能も良く、装用者の個人的な状態に合わせてフィッテングなどの調整をしてもらえます。しかし、とても高価。
しかも、片耳難聴の人は通常の補聴器はあまり効果がないということも。
(片耳の人用の「クロス補聴器」の紹介もしましたが、これも高価!!)
それでも、少しでも効果があるなら試してみたい...とういのが人情です。
最初は事情が良くわからなくて、性能の良いICレコーダを買って、そのモニターモードを試してみたりしました。ちょっと高かったのですが周りの音がかなりクリアに良く聴こえました。難点は少し電池持ちが...。(今でも大事な場面で活躍しています。)
そのうち、医療機器として認証はされていないけれど、似たような機能を持つ「集音器」というものがあることを知り、そのひとつを買って現在も使っています。こちらの場合、音質については前記のICレコーダーよりも若干落ちる感じですが、手軽に使えて何よりも電池持ちが良いです。そして安い!!
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