発達障害の人を何とかしようとするのではなく、そのままでできることを伸ばしていく。 | ハンサムおかんの子育て塾~発達障害児を育てるお母さんの心をサポート

ハンサムおかんの子育て塾~発達障害児を育てるお母さんの心をサポート

大阪を拠点に活動中。発達障害児を育てるお母さんに向けて「信じて見守る子育て」を発信しています。元毒親。息子の発達障害をきっかけにコーチングを学び、起業しました。「気質」×「コーチング」×「方眼ノート」でありのままの子どもを認めて伸ばす子育てを伝えています。

先日この本を読んでいました。

 

 


発達障害には
遺伝的要素もあると
言われています。

ただし
確実に遺伝するとか
そういうものでは
ありません。

まだまだ分かっていないことも
多いのです。

また
お父さんからしか
遺伝しないわけではなく
子どもが発達障害と
診断された場合
かなりの割合で
その親にも傾向があるということなのです。

事実
長男の発達障害がわかった時
いろんな本を読んで気づいたのは
おかん自身にもその傾向が
かなりあるということでした。

検査は受けていませんので
自分でそう感じるだけですから
確定でありませんが。

 







この本を書いたのは
発達障害のクリニックの先生です。

お子さんの発達障害の診察をしていて
その親、
特に父親が発達障害である割合が多いという
傾向に気づいたのだそうです。





本を読もうと思ったのは
子どもの親も発達障害である、
とわかった時に
どのような対応をすればいいのか
どうすれば
発達障害ではない家族の困難さが
軽減されるのか
具体的に知りたいと思ったからです。

読んでわかったのは
もし子どもが発達障害と診断され
その親も発達障害であると
わかったら
親子で
あるいは家族ぐるみで
専門家のケアを受けること。
でした。

 

ただ大人の場合

自分にはそのようなケアは

必要ないと言われたら

そこでストップしてしまう可能性も

あると思うのですが。

 

 





この本はお母さんに向けて
書かれており
お母さんの話から
お父さんにも発達障害の傾向があると
思える場合は
一緒に受診してもらい
お父さん自身に
自分の特性について
気づいてもらうことを促し
お母さんをサポートし
それぞれの行動を見直していく。

というものでした。





この本を読んでいて
昨年から見ている
海外ドラマで
自閉症の女性が
警察官として
事件の推理をしていく
「アストリッドとラファエル」
という番組のことを
思い出しました。

 

 


自閉症であり
予定外のことに対応するのか
困難だったり
音に過敏だったり
冗談が通じなかったりする
主人公のアストリッドですが
そんな彼女の特性を
なんとか克服させようとするのではなく
どうすれば
その特性を持っていても
捜査に加わり
その能力を発揮できるか
という前提で
組織が動いているのです。

また
自閉症と診断された
当事者たちのグループで
毎週各自がそれぞれの問題を持ち寄り
話し合う姿も描かれています。





自分が発達障害ではないと思っている
いわゆる定型発達の人たちは
自分たちの行動や考え方が
「普通」だと思っているため
そうではない発達障害の人たちに対して
その行動を正そうとか
是正しようとしてしまいがちです。

けれどそれは間違いで
定型発達の人に合わせることを
求めてしまうと
問題は解決するどころか
逆に発達障害の人に
多大なストレスを与えてしまうのです。

これが
鬱などの二次障害を引き起こす
原因になったりもします。

 







発達障害は
生まれつきの脳の機能障害なので
治ることはありません。

ただ
本人の困りごとを
なくしていくことで
行動や思考面での問題が
やや改善されたりすることは
あるのです。

大事なのは
発達障害の人を
常識とか普通の枠に
無理やり入れようとするのではなく
その人それぞれの特性を理解し
その人がその人のままで
できることを伸ばし
安心してみんなの中で生きていけるような
サポートを考え
実践していくこと。

そしてそれが
家庭内の努力だけで
なんとかすることを求めるのではなく
社会全体として
そういう方向に
向かっていく必要があるのだと
いうことです。





発達障害があってもなくても
人はそれぞれに
得意不得意を持っています。

得意なこと
できること
好きなことを組み合わせて
誰もが誰かの役に立てるような
働き方ができる仕組みと
お互いがお互いを認め合える
心のあり方をみんなで持つことが
大事であり
そのために今できることは何かを探し
できることは限られているかも
しれませんが
今自分にできることを
やっていこうと
改めて思いました。

 

image





ドラマ「アストリッドとラファエル」は
いくつかの動画配信サービスで
見られます。

もともとミステリー枠で
毎回殺人事件が起こるため
苦手な人にはお勧めしませんが
発達障害、特に自閉症の当事者が
主人公であり
自閉症の人たちが見ている世界を
同じ目線で見られるような
気がしています。





発達障害やグレーゾーン
様々な特性のある人を
実体のない「普通」に当てはめようと
するのではなく
本人のそのままを受け止め、理解し
お互いが相手に感じるしんどさを
減らしていくような工夫や
考え方を手に入れて
一方がもう一方をお世話する関係性ではなく
お互いがお互いを尊重しあえる関係性を
作っていきたいですね。

「あなたのためを思って」
なんて言葉を振りかざし
よかれと思って
自分の意見を押し付けるのは
完全に自分のエゴですからね。

相手が子どもであっても大人であっても
そのままのその人を尊重し
振り回されすぎない距離感を保っていける
自分になること。

そこがまずは
大切なのではないかと
思っています。





すべてが解決するわけではありませんが、
人の性格という土台を理解し
心理学をベースとした
対話の方法を学び
自分自身の頭と心の整理法を身につけることで
しんどさの軽減には
なっていきます。

マンツーマンでサポートしていきますので
もう少し楽に対応したいと
思う方はぜひ受講を検討してみてくださいね。

「気質」×「コーチング」×「ノート術」で人生も子育てもうまくいく~ハンサムおかんの子育て塾~

 

image

 

 

 

 

 

今日もお読みくださり

ありがとうございます。

 

おかんが今に至るまでの道のりと、発達障害児の子育て
おかんが子育てコーチになるまで
長男との16年間
子育てという真っ暗なトンネルからどうやっておかんは出てこれたのか
発達障害と診断された息子のその後
発達障害の子どもを育てるために大事なこと
発達障害もHSCもHSEがポイントだった!
発達障害とは、生まれつき能力が低い人のことではない
発達障害のある子どもを育てるということ
発達障害とか定型発達とか、いちいち分けなくてもいいと思うんだけど
我が子が「発達障害かもしれない」と思ったとき、こういう部分も考えてほしいのです
発達障害児の子育てで、地味に傷ついていたこと
発達障害の特性による行動はプレッシャーがあると強くなり、受け入れられ安心できるとましになる
発達障害と気質診断〜子どものことをどう理解し、受け止めるのか〜
発達障害のお子さんと保護者の方向け!運動機能向上を目指すオンラインエクササイズ

 

これまでによく読まれた記事はこちら
都合が悪くなると無視する子どもへの接し方は?~ご質問いただきました!
子育ての手段と目的を間違えない自分になる方法。これがわかれば後悔しない子育ても手に入る。
新年会終わりの長男と小学生時代を懐かしむ
発達障害の本人への告知は、事実を伝え、ポジティブに捉える方向で進めていきたい
発達障害の子どもに必要なのは周囲の理解と適切なサポートです。