今季初めて、我がご贔屓楽天イーグルスの本拠地仙台へと遠征してきた、先日の日曜日。
46種ものバラエティに富んだ席種を擁する楽天生命パーク宮城で、今回も未踏の新席種を試してきたので、その話をさせて頂く。
その席種とは、レフト外野の最前列の丸で囲ってあるあたり。
楽天生命パーク宮城の両翼にある「ラッキーゾーン」エリア、『Eウィング』。そのレフト側に今季新設された、というかリニューアルされたこの席種。
『レフトEウィング ピクニックボックス(芝)』である。
2013年に誕生した両翼の『Eウィング』。このエリアに座るのは、2014年(レフト)、2018年(ライト)に続きこれが3回目。
以前座った際の『レフトEウィング』は、ごらんの通りカウンターシートがずらりと並ぶエリアであった。
それが今オフの改修工事で……
このようなボックスエリアが8区画と……
前後2列の指定席(80席)、そして写真ではよく分からないと思うが、一番向こうのポール際にペアシート3区画という構成にリニューアルされたのである。
で、今回選んだ『レフトEウィングピクニックボックス(芝)』。
その名の通り、人工芝が敷き詰められているボックス席となっており、体感的な広さは3畳ほどであろうか。ご覧の通り、テーブルやカップホルダーの類はない。
ちなみにわざわざ席種名に(芝)とあるが、『レフトEウィング』には芝じゃないボックス席はない。
この1区画に対しチケットは10枚発券されるので、一応定員10名ということになるのだが、楽天生命パークの『ボックス席種あるある』で、HP上の表記は『※最大10名(推奨5~6名)』となっている。
現に10名で座っておしくらまんじゅう状態になっているボックスはひとつも見当たらなかった。
1ボックス当たりの価格は13000円~19000円の変動制で、この日は日曜のユニ配布試合とあって、最高の19000円であったが、今まで試してきた楽天生命パーク宮城ボックス席の中では、かなり割安である。
狭さを厭わず10名で利用すれば一人頭1900円とかなりお安いが、逆に言えば19000円を一人で負担する覚悟と懐の余裕さえあれば……
スタンドの最前列で、こんな贅沢な観戦を楽しむこともできるのである。
もっともこの場所、フェンスの高さの関係で、寝そべると何も見えないのだが……。
この日は球団推奨に従い5名で利用したが、そのくらいだと荷物を置いても十分なパーソナルスペースが取れ、かなり快適に観戦できた。
席からの眺めはこんな感じ。
当たり前だがスタンド最前列なので、すぐ目の前に外野のフィールドが広がる臨場感が楽しめる。
目の前がレフトなので……
この日は島内選手のケツが見放題であった。
常に目の前に外野手がいるので、状況によっては……
ダイヤモンド方向の写真を撮っていると、ちょくちょくフレームインしてくるのが難点と言えば難点であった。
真後ろはイーグルス応援席であるレフトスタンド。
おかげで今季一新された応援歌を覚えるのが大いに捗った。
『TOHOKU BLUE』ユニ配布試合だったこの日。逆にレフトスタンドから前方を見ると……
ブルーハワイのかき氷に間違って乗っけたチェリー状態で、いつもの20倍くらい異彩を放つことになった桃色装束。おかげで現地ではかなり多くの当スタジアムのお客様からお声掛けを頂けたのだった。
ホームランキャッチの期待値が高い外野スタンドの最前列。ということで…
球場の『グローブ無料貸出サービス』に今回もお世話になり、右打者が打席に入るたびにワクワクしながら待ち構えていたのだが、この試合で飛び出したホームランは、甲斐選手のライトポール際の1本のみであった……。
試合は内野ゴロの山、という展開だったため、ホームランはもとよりそもそも外野手のプレイを間近で見る機会すらほとんどなかったのだが、外野の最前列の芝生席で、文字通りピクニック感覚でのんびりと観戦を楽しめた、『レフトEウィングピクニックボックス(芝)』。
2016年に利用したライト外野の『セブンイレブンピクニックボックス(芝)』でも同じことを思ったが、快適度がかなり天候に左右されるリスキーな席種ではあるが、雨が一滴も降らないという前提の元で言えば、かなりお勧めの席種である。
個人的に勝手に『席種の宝庫』と呼んでいる、ここ楽天生命パーク宮城。
この7シーズンの『桃色行脚』でトライしてきた席種は、以下の通り。
☆「セブンイレブン・ピクニックボックス(芝)」(2016.05)
☆「エキサイティングフィールドシート(三塁側)」(2016.07)
もうない席種や、ただの遊具なども含まれてはいるが、これから試そうとお考えの方がいらっしゃれば、何かの参考にして頂ければ幸いである。
これだけ行っても全然コンプリートには近付かない、むしろ毎年なにがしかの新席種が誕生し続けるサグラダファミリアのようなの球場、楽天生命パーク宮城。
『席種愛好家』として、今後もせっせと未踏の新席種を開拓してゆきたいと思う。
宝くじで数億円当たった際には、これまで研究してきた成果を生かした面白席種を多数場内に作り出したいと目論む当スタジアムへの皆様のご来場を、引き続き心よりお待ちしております。