【杜の都の初乗車 ~桃色席種(?)レビュー'16~】 | 監督のささやき戦術

 日曜日に敢行した、今季四度目の仙台遠征の話の続きをさせて頂く。

 

 事前にお伝えしておくが、球場周辺の夏祭りをぶらついたのみの前編に引き続き、今回も野球の話はしない

 何の話をさせて頂くのかというと、噂のこいつである。

 今季のkoboスタ宮城大改修の目玉のひとつ。総工費2億円を投じて建設された球場の新ランドマーク、「スマイルグリコパーク」に屹立する観覧車である。

 

 構想段階から「完成した暁には絶対乗らねば!」と意気込んでいたのだが、今季最初に訪れた3月はまだ工事中、二度目の5月は完成直後だったためか大行列を成していたためスルー、三度目の前回は雨が降ったりやんだりのコンディションの中でバタバタしていて乗り損ねる、といった風に、実はいまだ未踏のままであったこの観覧車

 四度目の今回こそは宿願を果たさんと、開門の約3時間前に現地入りするという念の入れようでやって来たのだった。

 

 

 観覧車の乗車口は、球場側から見ると裏側に当たる方の根元。乗車料金である1枚100円のプレイチケット4枚を握りしめて足早に向かうと…

 早く来た甲斐があったのか、あるいは仙台の方々はもう飽きたのか、鼻息荒く乗り場に到着した時点で列に並んでいたのはものの10名、組数で言えば4組程度

 

 この観覧車のゴンドラは全部で16基。1周にかかる所用時間は6分。そこから計算してみると、1組当たりの待ち時間は22.5秒…、なんて割り算をしている途中であっという間に順番が来てしまった

 

 

 回ってきた6分限りの付き合いとなるマイゴンドラのナンバーは16

 係員に促されて、遂に夢にまで見た(嘘)koboスタ宮城の観覧車に小さな一歩を踏み出す。

 

 足を踏み外したり乗り遅れたりする痛いミスを犯すことなく、無事に乗車完了

 ゴンドラ1基の定員は4名との事だが、大人4名で乗ったら結構窮屈な感じとなるであろう、こじんまりとした内部。多分ウィーラー選手だったら2人でいっぱいとなるだろう。

 

 ゴンドラ内部に掲出されていた注意書き

 多分下でも同じ注意喚起がされていたのだろうが、今ここで「高所恐怖症、閉所恐怖症の奴は乗るな」と言われても、多分手遅れであろう…。

 

 

 球場側から見ると、反時計回りで回っているこの観覧車。

 乗車してからしばらくは、ご覧のようにレフト外野の照明塔の後姿を見続ける事になる。

 

 

 乗車して約3分で、ゴンドラは地上36メートルの最高到達地点へ。

 球場内のどこよりも高い位置から見下ろす、開門前のkoboスタ宮城。そしてその向こうに広がる仙台の街並みは、なかなか新鮮な眺めであった。

 

 球場の方ばかりをガン見し続けたため、反対方向の景色を一切見ていない事に気付いたのは、まもなく6分間の空中散歩が終わろうとしている頃であった…。

 もしもう一度乗車する機会があったら、今度はナイトゲームの真っ只中で、なおかつ球場と反対の海側の方にも気を配りながら乗りたいと思う。

 

 

 こうして無事にデビューを果たした、koboスタ宮城の観覧車。「乗車」の次の目標は「乗馬」である。

 観覧車から撮影した工事現場。ここにはもう間もなく「メリーゴーランド」が完成する予定になっている。

 

 まだお馬さんは影も形も見えなかったが、多分てっぺんに載せられるのであろうもの、正式名称を何というか知らないが、爆風スランプ的にいうところの「大きなたまねぎ」が、既に置かれていた。

 早ければ8月中旬には完成する見込みというこのメリーゴーランド。

 いわば密室である観覧車と違い、乗ってる様が衆目にさらされるという意味で心理的ハードルはやや高いが、完成した暁には恥も外聞もなく「桃色の木馬乗り」となって、心ゆくまで「スマイルグリコパーク」をぐるぐる回りたいと思う。

 

 

 ただ「観覧車に乗りました」というそれ以上でも以下でもない話だけで長くなったので、以降の話はまた次回に。

 今回の仙台遠征の話、2回やっていまだ球場内に立ち入ってすらいないが、次こそは野球の話をさせて頂く。

 

 

 観覧車やメリーゴーランド、天然芝化など、常に革新を続けるkoboスタ宮城を見習って(もちろん同じ事は出来ないが…)、「飽きられない球場」であり続けたいと思っている当スタジアムへの皆様のご来場を、引き続き心よりお待ちしております。