【杜の都の初乗馬 ~桃色席種(?)レビュー'16~】 | 監督のささやき戦術

 先日のスライド休場日に敢行した、衝動的仙台遠征の話の続き。

 完成した時から、いや、その構想が発表された時から憧れて続けてきたKoboスタ宮城の新施設を制覇してきた話をさせて頂く。

 

 

 ブログタイトルで薄々勘付かれているかもしれないが、その新施設とはこれ。

 Koboスタ宮城の今季の大改修の目玉のひとつ、球場内遊園地とでも言うべき「スマイルグリコパーク」

 そのパークのシンボルとして5月に完成した観覧車に続き、8月に登場した新アトラクション「メリーゴーラウンド」である。

 

 前回、9月4日に訪れた際にはもうすでに稼働していたのだが、その日は「ファミリーデー」というイベント日で、「スマイルグリコパーク」内のアトラクションが全て無料開放という大盤振る舞いの影響で終始大混雑していたため、あっさり断念。この日の再挑戦となったのだった。

 

 

 7月下旬に訪れた際の、メリーゴーラウンド建設予定地の様子。 

 観覧車ほどの大掛かりな工事は必要なかったようで、この状態から僅か1週間後に完成

 

 観覧車をバックにそのメリーゴーラウンドを写真に収めてみる。

 言われなければ、いや言われたとしてもとても野球場内とは思えない風景である。

 

 

 こちらが入口の案内看板。

 禁止事項に引っかからぬよう、まだ一滴もビールを飲んでいないプレイボール前の時間に、プレイチケット3枚(300円分)を握りしめて鼻息荒くやって来た。

 

 上掲の写真にもある通り、このメリーゴーラウンドの1回あたりの定員は24名

 このサイズの馬、というよりも角があるからユニコーンが8頭

 

 そしてちびっ子用と思われる、ユニコーンより一回り小さいサイズが同じく8頭

 子馬なのか、はたまた角が生える前の幼いユニコーンなのかは不明。

 

 馬以外に、あとこれがふたつある。

 馬車なのか荷台なのかいまいち判然としない4名定員のボックス席。まだひとりでは乗馬できない幼児や、馬に乗っている我が子の写真を撮影するお父さんお母さん用なのだろう。馬と違って上下には動かない。

 以上、馬(ユニコーン)16頭立て+4名馬車×2が、定員24名の内訳である。

 

 

 細かな設備点検を終え、いよいよ夢にまで見た(嘘)初乗馬へ…

 ちなみに待ち時間は0分。重ねて言えば、乗客は他に誰もおらず、妙なテンションの桃色野郎のためだけに、16頭の馬たちが走り回るという事になったのだった…。

 

 他に誰もいないのをいい事に、3分間の付き合いとなる愛馬をじっくり選んでみる

 肌ツヤ、筋肉のハリ、血統、前走のデータなどを元に、こいつに騎乗する事に決め、勝手に「ピーチインパクト」という馬名を与える。

 

 愛馬も決定し、いよいよ出走を待つのみとなった、鞍上の桃色騎手

 先に断りを入れておくが、ここから先はほとんど変わり映えのしない写真が続く事になる。

 

 全馬一斉にスタート!の瞬間、はしゃぐ鞍上の桃色騎手

 

 まくれ!、馬群の先頭に立て!と愛馬「ピーチインパクト」に無理難題を吹っ掛け、ムチを入れる鞍上の桃色騎手

 

 最初から分かりきっていた事だが、単調な動き、変わり映えのしない風景の連続に、後半あからさまに飽き始める鞍上の桃色騎手

 

 そんな波乱なしのレース展開の初騎乗となった、Koboスタ宮城のメリーゴーラウンド。もちろん波乱があっては困るが…。

 乗っていると案外長く感じた3分間。1周あたりの所要時間を調べ忘れたので、都合何周したのかは不明だが、短い付き合いとなった「ピーチインパクト」の労をねぎらいつつ下馬。次の順番を待つ方々に愛馬を譲る。と思ったら誰も並んでいなかった…

 

 

 完全にちびっ子向けのアトラクションゆえ、大人が乗って楽しいか?楽しくないか?などを論ずるのは、野暮というものであろう。前記のレポートから察して頂ければ…。

 この日は平日ナイトゲームであったため、そのメインターゲットであるちびっ子が楽しんでいる光景を目の当たりにする事は叶わなかったが、年端もいかぬ幼子に「野球場=楽しいところ」という情操教育を施す上では、きっといいものであろうと推測する。

 小さいお子様連れのご家族は言わずもがなだが、「野球場のメリーゴーラウンド」というここでしかできない新鮮な体験を味わってみたい方などにはお勧めである。楽しいとは言っていない…

 

 

 こうして今季のKoboスタ2大新施設である観覧車、メリーゴーラウンドを、無事シーズン中に制覇する事が叶ったわけだが、来季も独自の新施設が次々に誕生する楽しい球場であり続ける事を、一ファンとして楽しみにしている。

 

 

 球場で観戦できる期間も残り少なくなってきたが、行ける試合は現地観戦、行けぬ試合は当スタジアムでと、最後までお楽しみ頂ければと思う。

 今季閉幕まで、もちろんシーズンオフも、引き続き皆様の当スタジアムへのご来場を心よりお待ちしております。