ムシラセ

『しんがりのふたり』




公開概要

2026年4月28日(火)
スタジオ白猫屋 経堂R店

STAFF

作・演出:保坂萌

CAST

罍陽子(柴田)

森永友基(佐久間)

STORY

舞台はそこまで深くない山の中。会社行事のしんがり(最後尾を守る人)の男女二人がうっかり坂を転げ落ちて、がっつり遭難してしまったことは、どうやら誰も気が付いていない。日が沈むまであと20分。片思いと安否の行方はいかに……!【公式サイトより】


概評

ゴールデンウィークに開催される第6回新潟劇王にて上演される二人芝居の稽古見学会(ムシラセは5月4日)。


まず最初に見学客を入れる前までやっていた通しのフィードバックの続きから。

それが終わると本篇開始。

時間も測っていて19分弱。これは規定通り(20分59秒を超えると減点になるとのこと)。

罍さん扮する柴田と森永さん扮する佐久間は会社の別部署に所属する先輩後輩の間柄(年の差は12歳)。そんな2人が山中で遭難状態になるところから始まるラブコメディで、気楽に楽しめる作品となっていた。

ちなみにタイトルの「しんがり」は漢字で書くと「殿」で、2人の役名にも意味があり、最後のオチもその漢字を活かしたものだった。


その後、保坂さんからフィードバックが一通り済んでから見学客からのフィードバック。それに対し、保坂さんとキャスト2人が意見を出し合って軌道修正されていく。滅多に見られるものではないけど、演劇の稽古面白れぇ。

無事に勝ち残れることを遠くから祈りたい。

NETFLIXシリーズ

『九条の大罪』

第1審「片足の値段」

Sins of Kujo: Episode #1 The worth of a leg



2026年日本ドラマ 40分

STAFF

監督:土井裕泰

原作:真鍋昌平『九条の大罪』(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中)

脚本:根本ノンジ

原作協力:小学館ビッグコミックスピリッツ編集部 加納由樹、中山一雄

企画協力:岡本順哉

音楽:O.N.O 主題歌:羊文学「Dogs」

エグゼクティブプロデューサー:杉山香織

制作統括:石山海太、中野裕介

プロデューサー:那須田淳

コープロデューサー:勝野逸未

アソシエイトプロデューサー:大坪彩音

ラインプロデューサー:吉田智

撮影:神田創 照明:渡部嘉

録音:小高康太郎 編集:穂垣順之助

美術:佐久嶋依里、加藤たく郎

装飾:山本直輝 小道具:宋晴加、藤田真里

スタイリスト:纐纈春樹

スタイリスト(柳楽優弥):伊賀大介

衣裳:森口誠治、稲泉裕夏

衣裳(柳楽優弥):百井豊

ヘアメイク監修:勇見勝彦

ヘアメイク:山田みずき

刺青:H&M's Tattoo

助監督:足立博 スクリプター:加山くみ子

スケジュール:木村政和 制作担当:白石治

VFXスーパーバイザー:中村淳

VFXアドバイザー:松野忠雄

D1プロデューサー/カラーグレーディング:齋藤精二

ミュージックデザイナー:稻川壮

音響効果:猪俣泰史

ポストプロダクションスーパーバイザー:磯辺宏章、髙池徹

技術スーパーバイザー:宮崎義毅

美術スーパーバイザー:二見真史

CAST

柳楽優弥(弁護士・九条間人)

松村北斗(弁護士・烏丸真司)

池田エライザ(NPO法人つぼみのそら代表・薬師前仁美)

町田啓太(自動車整備工場経営・壬生憲剛)

黒崎煌代[クレジットなし](曽我部聡太)

原田泰雅[ビスケットブラザーズ/クレジットなし](曽我部の兄貴分・金本卓)、佐久本宝(依頼人・森田竜司)、和田光沙(被害者遺族・根岸香織)、根本晴(息子・峰岸亮太)、相樂孝仁(被害者・峰岸雅人)、仙道敦子(真司の母・烏丸晃子(18年前))、吉田日向(九条間人(18年前))、馬場律樹(烏丸真司(18年前))、奥田達士(傷害事件の裁判長)、木下政治(検事)、山田里奈(被害者の妻)、石原秀和[グランドスラム](森田の友人)、室田真宏(被告)、岸田真弥(交通事故の裁判長)、長谷川夏海(判事)、森川勝太(判事)、細井じゅん(新聞記者)、山川ありそ(ゴシップ記者)、松原冬馬(動画配信記者)、伊東潤(麻酔科医)、ケイミマキ(中華料理店店主)、王玫子(店主の妻)、さが果居、小室有紀、ナギ(猫)

STORY

半グレやヤクザなどの悪人の弁護を引き受け、世間からは悪徳弁護士と呼ばれる九条間人(ざいと)。東大卒のエリート弁護士・烏丸真司はNPO法人代表の薬師前仁美の紹介で九条のもとで働くことになる。早速やってきた依頼は表向きは自動車整備工場を経営する半グレのリーダー・壬生からのもので、酔った状態でスマホを見ていてひき逃げした手下の森田の弁護だった。森田がはねた男性は即死し、その息子は一命は取り留めたものの、片足を切断。母親は生きる気力をなくしていた。


真鍋昌平さんの同名コミックを実写ドラマ化(全10話)。

…という前知識すらなく見始めたけど、開始数分で、あ、コレ、漫画原作だなと感づいてしまった。まず主人公の名前がタイトルの文字りになっているのが漫画っぽいし、わざわざビルの屋上にテントを張って暮らしているというのも現実味に欠ける(それが悪いという意味ではないけど)。

登場人物の名前に京都の地名由来のものが散見されるのはすぐに気づいたけど、「間人(たいざ)」も京丹後市にある地名なのね。


『闇金ウシジマくん』の真鍋昌平さん原作ということで、裏社会の描き方は保証されているようなものだし、悪徳弁護士と言いながら実は…という展開はよくあるパターンではあるけど、面白くはなりそう。

後は九条と烏丸がともに18年前の事件の裁判を傍聴していたということで、今後明かされていくであろう2人の因縁が注目ポイントかな。


それにしても『グラスハート』『10DANCE』、そして本作とNETFLIXは町田啓太さんがお好きなのね。笑(私は見ていないけど、『今際の国のアリス』にも出てるし)

柳楽優弥さんもすっかりオジになりましたなー笑


 

 

システム個人特別公演
『システム個人の短編提供システム』サマザマ編



公演概要

2026年4月3日(金)〜12日(日)

スターダスト

STAFF

作・演出:林泰製
舞台監督:水澤桃花 (箱馬研究所)
音響:Mana-T (M & )
照明プラン:中西美樹
照明オペレーター:Mana-T (M & )
アドバイザー:黒澤健 制作:こめぱん倶楽部
イラスト:NIHONBARE
小道具イラスト:林泰製
劇中曲「今すぐ素敵な」 作曲:小山優梨(やまゆ音樂堂)

「怪異住宅補助センター」

CAST

タナカエミ(幽霊・オギノユキエ)
奥山樹生(化け狸・竹切本太郎)
藤本悠希[劇団肋骨蜜柑同好会](本太郎の先輩、幽霊・留石/男性3声)
夏アンナ(本太郎の先輩、夢の専門家・THIS WOMAN/女性2声)
大宮二郎[コンプソンズ](幽霊、脚本家・浦重鉄兜/男性1声)
さとなかほがらか(女性1声)
林泰製(男性2声/未確認生物・チュパカブラ声/幽霊学の権威・門堂博士声)

STORY

古い雑居ビルの空きテナントに出ると噂される幽霊・オギノユキエ。怪異住宅補助センターの化け狸・竹切本太郎はユキエをビルから出そうと画策する。本太郎は職場の先輩である幽霊の留石、夢の専門家のTHIS WOMANらを連れてユキエと向き合う中、本太郎はとある事実に気づく。

「素敵なプランナー」

CAST

さとなかほがらか(タイムパトロール・茗荷谷ユミ)
夏アンナ(刑事・網代楓)
藤本悠希(先輩刑事・壺井)
大宮二郎(世田谷支部支部長・本ノ宮)
奥山樹生(鉢巻/世田谷支部職員・松田)
タナカエミ(世田谷支部職員・後藤)

STORY

2026年1月5日。刑事の網代が自宅でくつろいでいると、突然、タイムパトロールの茗荷谷ユミが現れる。SF好きな網代は200年未来からやってきたユミの話を聞き入れ、タイムパトロールがどの時代に行ったらいいかというプランを考えるという仕事を引き受ける。

「Two Blanks」

CAST

大宮二郎(魚山裕司)
藤本悠希(魚山の友人・鏑木)
奥山樹生(化け狸・竹切本太郎)
夏アンナ(刑事・網代楓)
さとなかほがらか(茗荷谷ユミ)
林泰製(鏑木兄(声))

STORY

別荘の地下室で目を覚ました魚山と鏑木。しかし、鏑木は自分の名前すら思い出せず、魚山は名前は覚えていたが、なぜここにいるのかは記憶になかった。2人は病院に行こうとするが、扉には鍵がかかり、外部との連絡手段もなかった。魚山は鏑木とは共通の趣味のドールがきっかけで知り合ったことや鏑木が政治家の父親の秘書をしていることなどを話すうちにとある事実を思い出す。

概評

システム個人による2種類の短篇集公演。
コント集的な「つらなり編」に対し、こちらの「サマザマ編」はミステリー、時間SF、怪異などの複数ジャンルを扱う会話劇。

1本目の「怪異住宅補助センター」は第3回公演『廃グランド・ホテル別館』に通じるものがあり、2本目の「素敵なプランナー」は前作『今すぐ素敵な座標へ進んで』のスビンオフといった趣でビリーの名前が出てくるだけでも嬉しくなる。夏アンナさん扮する刑事・網代のキャラクターもよかった。
ただ、3本目の「Two Blanks」はほとんど笑いの要素がなく、どこをどう楽しんだらいいものか戸惑ってしまった。ちょっと今までと毛色が違いすぎたかな。


上演時間1時間23分。

ケムリ研究室 no.5

『サボテンの微笑み』




公演概要

【東京公演】
2026年3月29日(日)〜4月19日(日)
シアタートラム

STAFF

作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
美術:秋山光洋 照明:関口裕二
音響:尾林真理 音楽:鈴木光介
衣装:伊藤佐智子 ヘアメイク:谷口ユリエ
演出助手:相田剛志
舞台監督:福澤諭志、松下清永
宣伝美術:雨千砂子 宣伝撮影:福山楡青
宣伝衣装:伊藤佐智子
宣伝ヘアメイク:谷口ユリエ
宣伝小道具:高津装飾美術、東宝映像美術、東宝舞台
印刷:大熊整美堂
プロデューサー:高橋典子
プロデューサー補:浅見亜希子
制作:瀬藤真央子、重松あかり、家氏里奈子
票券:滑川優里 広報宣伝:北里美織子 
製作:北牧裕幸

CAST

緒川たまき(三ツ山空子)
赤堀雅秋(空子の兄・三ツ山学)
瀬戸康史(日乃出明彦)
瀬戸さおり(日乃出の元妻・平川マユミ)
萩原聖人(作家・鳥羽銀角)
鈴木慶一(学と空子の父・三ツ山鴨次)
清水伸(花屋・野見常吉)

STORY

昭和三年・東京。学と空子の兄妹は、郊外の洋館で二人きりで暮らしている。学は温室で植物を育て、空子は兄の世話をする。両親の遺産で、侘しくとも何不自由のない生活を送る二人のもとに顔を出すのは、仕入れにくる花屋の野見くらい。だが旧知の夫婦・日乃出とマユミ、さらに作家となった学の旧友・鳥羽の訪問をきっかけに、その暮らしに変化の兆しが見えてくる。マユミに断ち切れぬ恋心を抱く学。一方、
空子は、幼い頃からの憧れだった鳥羽の来訪に心を躍らせー。【公演パンフレットより】

概評

岸田國士さんの戯曲『温室の前』をベースにしたケムリ研究室新作公演。

舞台は学と空子の兄妹が暮らす洋館の居間。奥の壁がガラス張りになっていて、向こう側にある温室が見える。
赤堀雅秋さんと緒川たまきさんが兄妹役と聞いて、『男はつらいよ』的な愚兄賢妹モノを想像していたけど、そんな一言で言い表せるような単純な話ではなかった(そりゃそうだ)。
元となった作品のタイトルが「温室の前」で、今回の舞台美術も文字通り、温室の前に兄妹の暮らす洋館があるわけだが、実のところ、この家こそが二人にとっての温室に他ならない。二人の前にたびたび現れる父親の幽霊もまたこの家から離れがたい兄妹の心情の表れであろう。
学はマユミに、空子は鳥羽に思いを寄せながらも、それが叶うことはなく、それぞれの片思いの相手同士が結ばれてしまうという皮肉(もっともすぐに別れてしまったらしいけど)。プロローグとエピローグは大晦日を家で過ごす兄妹の様子が描写されるが、この一年、変化の兆しはあったものの結局同じように過ごす二人の姿がある。恐らくはこのまま半永久的にこの「温室」から抜け出すことはないのであろうな……。
鈴木光介さんによる音楽も素晴らしくて、作品世界に自然と引き込んでくれた。

緒川たまきさんが相変わらずチャーミングなのは大前提として、赤堀雅秋さんがとてもよかった。元々俳優としてもうまいなと思っていたけど、不器用な感じに愛おしささえ感じた。
兄妹モノで実の兄妹である瀬戸康史さん&瀬戸さおりさんが元夫婦役というのも面白いキャスティング。瀬戸さおりさんは最近、こまつ座の常連になって賞ももらっているけど、この時代の女性が似合うなぁ。
萩原聖人さんは大人の男としての色気を感じさせ、中盤からの出番ながら重要な役どころに説得力を持たせていた。最近再演された『欲望という名の電車』以来19年ぶりの舞台出演という鈴木慶一さんは(主演の方も観に来られていた)飄々とした佇まいで楽しそうに演じていた。清水伸さんはKERAさんが『地面師たち』を見て起用したというだけあって、今後もKERA作品でお顔を見る機会も増えるかなという予感を抱かせた。

上演時間3時間7分(一幕1時間41分、休憩21分、二幕1時間5分)。

大原櫻子

Premium Concert 2026「Not just I 3」



【東京公演】
2026年3月29日(日)
billboard LIVE TOKYO

出演:
大原櫻子(Vo)
佐山こうた(Pf, Key)
種石幸也 (Ba)

横浜公演に続いて東京公演の1stステージへ。
食事でオマール海老と桜パスタのナージュを頼もうと思っていたら、それは横浜会場限定だったようで、櫻色シュリンプアンサンブルを注文。どちらも海老が使われているのは単に大原櫻子さんが最近ハマっているからだとか。

やがて開演時間になると、横浜と同じくまず佐山さんと種石さんが登場し、しばらくして櫻子さんが階段を降りてくる。まず目を引いたのが衣裳で、満開の桜を思わせる濃いピンクを基調として、裾の部分はブルーにグラデーション。

セットリストは同じだったが、どの曲もより一層気持が込められているとないう印象。歌声も絶好調で、カバー曲2曲の歌い上げっぷりが心地よい。実に伸びやかで時に力強く、時に繊細に、それぞれの楽曲を丁寧に届けてくれていた。歌い終わった後の表情がいいのよなぁ。

アンコールの「東京ブギウギ」では背後のカーテンが開かれ、眼下に広がる桜の景色が一望できて壮観。
改めて新旧織り交ぜ、ミュージカル映画のカバー曲あり、次回出演舞台の劇中歌唱曲あり、みんなで歌う場面もありとバラエティ豊かなセットリストで満足満足。



 

 


セットリストは以下の通り。


1. 風の冒険者

2. ちっぽけな愛のうた

3. 伸ばしかけ

4. キミを忘れないよ

5. Never Enough(『グレイテスト・ショーマン』より)

6. Something's Got A Hold On Me(『バーレスク』より)

7. メロディー〜ドレミのうた

8. 真夏の太陽

9. 透ケルトン

〜encore〜

10. 東京ブギウギ

11. 裸になって

大原櫻子

Premium Concert 2026「Not just I 3」



【横浜公演】
2026年3月27日(金)
billboard LIVE YOKOHAMA

出演:
大原櫻子(Vo)
佐山こうた(Pf, Key)
種石幸也 (Ba)

今年で3回目となるビルボードライブでのツアー「Not Just I」、大阪に続いての横浜公演。


まず佐山さんと種石さんがステージに上がり、しばし演奏してから大原櫻子さんが客席通路を通って登場。
一曲目はファンクラブでクイズが出されているのでここには書かないでおくけど、私は見事に外れ。会場にも当たっている人はほとんどいなかったような……。

乾杯をした後、ギターを弾きながらの「ちっぽけな愛のうた」。そして昨年のツアーでは披露されなった「伸ばしかけ」をしっとりと。
『映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』の挿入歌「キミを忘れないよ」の後、メンバー紹介。このお二人とは3年前のミュージカル『おとこたち』で出会ったのね。というわけで櫻子さんの第一印象をそれぞれ回答。

続いてカバー曲コーナーということで、映画『グレイテスト・ショーマン』と『バーレスク』の曲を披露(もちろん英語で)。
どちらの曲も見事に歌い上げていて、上演中止となった『バーレスク』が再度上演することになったら、大原櫻子さんをキャスティングするべし!とここに書いておく。

「メロディー」では「今このメロディー あなたと歌いたい」という歌詞を踏まえ、会場と一緒に「ドレミのうた」を歌うパートも(「ラはらっこ(愛称)のラ」に変えて)。
少し季節を先取りして「真夏の太陽」に続いて「透ケルトン」で締め(もちろん表記は違うけど、奇遇にも月曜日に見たリサ・ローブさんと同じ曲名)。

アンコールあるの?と探り探り拍手を続けていたら、お三方が再登場。
というわけで、まずは5月から出演するこまつ座『花よりタンゴ』で歌うであろう「東京ブギウギ」!! 櫻子さんが演じる四姉妹の三女は歌が好きという設定で、劇中でもたくさん歌うそうで楽しみ楽しみ。
最後は夜桜ギターにて新曲「裸になって」。ファンクラブイベントでは一番だけの披露だったけど、今回は更に気持がこもり、完成されたものになっていた。

ビルボードライブでのライブは初めてだったけど、上述のブルーノート東京でのリサ・ローブさんのライブ同様、時間は短いものの距離の近さもあってより親密な雰囲気を味わえた。上の方の席の方にも目線を配っている姿も印象的。


 

 


セットリストは以下の通り。


1. 風の冒険者

2. ちっぽけな愛のうた

3. 伸ばしかけ

4. キミを忘れないよ

5. Never Enough(『グレイテスト・ショーマン』より)

6. Something's Got A Hold On Me(『バーレスク』より)

7. メロディー〜ドレミのうた

8. 真夏の太陽

9. 透ケルトン

〜encore〜

10. 東京ブギウギ

11. 裸になって

ガガ本公演

小ガガ#5 短編集

『理由(まぶしい)』




公演概要

2026年3月20日(金・祝)〜29日(日)

ムリウイ

STAFF

作・演出:神山慎太郎、広井龍太郎

制作:田中遥、宮野風紗音(かるがも団地)

音響操作:山﨑大夢 照明操作:倉上まい

音響協力:近藤海人(かまどキッチン)

照明協力:中村仁(黒猿)

演出助手:太尾田尚希

衣装:hondayumika

宣伝美術:雀鹿子

記録・スチル撮影:上野哲太郎

CAST

広井龍太郎

神山慎太郎

武田紗保

(以上、ガガ)

北川雅

鳩川七海(幻灯劇場)

中村亮太(転転飯店)

STORY

「未来(しあわせ)」

お腹に矢が刺さりながら、他人の幸せを願う女(武田)。アイスを分け合う2人(広井・神山)、レモンを買って喜ぶ人(鳩川)、プロポーズをする男(中村)と受ける女(北川)、彫刻家(広井)とその弟子(神山)らのイメージが思い浮かんでは消えていく。

「玄関」

リョウスケ(中村)が帰宅すると、妻のミツキ(北川)が何かに腹を立てて玄関から中に入れてくれない。毎年この時期になると妻を怒らせていると知り、あれこれ原因を探るが、一向に的を得ない。と、そこへ奥から見知らぬ男(神山)が現れる。イカリシンジと名乗るその男と浮気していると疑うリョウスケだったが、思いも寄らない事実を告げられ、尼の鳩居(鳩川)が呼ばれる。

「電機(やさしい)」

母親の葬式から帰宅した広井は、今後の相続のことなどに考えを巡らせる。そんな広井をラジコンカーやファンやランプが温かく励ます。

「理由(まぶしい)」

一つの部屋に集まった広井、神山、武田、北川、鳩川、中村。自分たちが光っていた子供の頃を映像や写真とともに振り返る。

「レモネードジャーニー」

車に轢かれて意識不明となった息子・サトシが医者の診断ではどこも悪いところがないのに目を覚まさないことを不審に思った鳩村(鳩川)は、勤め先のサミットストア砧環八通り店の社員・武内サオリ(武田)になぜレモネードのポスターを貼ったのかを尋ねる。袋からこぼれ落ちたレモンを拾おうとした息子が事故に遭ったのは、自分がそのポスターを見てレモンを大量に買ったせいだと考えたのだった。サオリは美大卒の自分が芸術家の道を諦めてスーパーの社員になった理由は彫刻家である父・武内リュウノスケ(広井)に原因があることを話し、父と母が結婚してサオリが生まれたのは父の大学の同級生・中井リョウイチ(中村)が喫茶店で店員(神山)が持ってきたコーヒーに砂糖を大量に入れるといういたずらが原因であり、中井が美大に行くことになったのは8歳の頃、博物館の職員・北沢南(北川)のお陰で母親にブラキオサウルス(神山)の絵を描くことができたからということに行き着く。


概評

ガガによる短編集公演、小ガガ第5弾。


今回は様々なタイプの5本を上演。

のっけからお腹に矢が刺さった武田紗保さんが入口ドアから入ってきて笑わせてくれる。

そこから始まる5つの短篇すべてがよかったけど、最後の「レモネードジャーニー」は涙なくして見られない一作。その一つ前の表題作がいい前振りになっているんだよなぁ。
2026年3月にガガの3人と客演3人(北川雅さん、鳩川七海さん、中村亮太さん)、スタッフの皆さんが集まってこの公演が行われたことも、私が今夜当日券でこの作品を鑑賞できたことも、いくつもの理由が積み重なって成し得たこと。そんな気の遠くなるほどの偶然に感謝して私もささやかながら未来に祈りを捧げたい。

……偶然と言えば、武田紗保さんがサミットストア砧環八店の社員という設定だったのだけど、私が昼に弁当を買ったのが砧にあるもう一つの店舗だったというね。笑


上演時間1時間47分。

リサ・ローブ

Live at BLUE NOTE TOKYO

 

 

【東京公演】

2026年3月21日(土)~23日(月)

ブルーノート東京

 

リサ・ローブさんによる7年ぶりの来日ツアー。

前回(2019年9月)は行きたかったけど先約があり、実に2005年1月の名古屋クラブアトロ以来、21年ぶりのライブ参加となった。

 

今回はブルーノート東京ということで、テーブル席に着き、飲食しながらの鑑賞。限定メニューとして、バーテンダーのBunta Yamadaさんが"Hurricane"をイメージして作ったオリジナルカクテルPink Sky Pecanもあったけど、私はノンアルコールビールのみ。


定刻になると入口からリサがアコースティックギターを携えて登場。衣裳は黒を基調にして、肩出しスタイル。

今回は初来日した1996年から親交があるという丸山京子さんがMCの通訳を担当。ライブとしては2019年以来だけど、2年前にもプライベートで日本に来ているそうな。


最初の曲は「No Fairy Tail」。のっけから間違えてやり直したりもしたけど、リサの変わらぬ歌声とアコースティックギターの音色が心地よい。

今年はリサ・ローブ&ナイン・ストーリーズ名義で出されたアルバム『Tails』の発売30周年ということで、「Do You Sleep?」や上述の「Hurricane」をやった後、前回の来日の際に出たアルバム『A Simple Trick to Happiness』から「This Is My Life」、「Shine」、そして13歳の息子さんが好きだという「Skeleton」を披露。


そして待ってましたの「Stay」。

それまでは物語を作り上げて曲を作っていたけど、この曲は当時の恋人にしてプロデューサーの男性と喧嘩をしている時に気持をぶつけて作ってみたらヒットしたとのこと。

あと、最近、アナハイム・エンジェルズの菊池雄星投手がこの曲を使用しているのだけど、リサもそのことを知って自分のファンなのかと思ってSNSでお礼の投稿をしたところ、何のことはない、出だしが"You say"なので使われているとのことで大笑い。

そんなすべらない話をした後で、爪弾かれるイントロに感情がぶわっとなる。昨年、大原櫻子さんのファンクラブイベントで引き当てたギター(サイン入り)を引っ張り出してこのイントロだけでも弾けるようになろうと決意。笑


その後は客席からのリクエストタイムで"Waiting for Wednesday"、"Lullaby Girl"、"Tuffy"などを披露。"Lullaby Girl"では歌詞が出てこないリサを客席がフォローする一幕も。

最後はリクエストも多かった"I Do"で締め、アンコールで再登場して新曲(タイトル不明ながら最後に出てくるフレーズから"Me & You"かな?)


アンコールを含めて1時間15分という短さではあったけど(何しろ1日2回公演なので)、16曲も披露してくれて満足満足。前回は個人的には盛り上がりに欠けたように感じた客席が、今回はフレンドリーな雰囲気なのもよかった。

 

 

 


セットリストは以下の通り(23日18時の回)。

1. No Fairy Tale

2. Do You Sleep?

3. Falling in Love

4. Hurricane

5. Everyday

6. This Is My Life

7. Shine

8. Skeleton

9. Stay (I Missed You)

10. Alone

11. Waiting for Wednesday

12. Lullaby Girl

13. Tuffy

14. How

15. I Do

~encore~

16. Me & You(新曲)

conSept Litera Theater vol.1

『誰かひとり/回復する人間』



公演概要

2026年3月5日(木)〜29日(日)
ザ・ポケット

STAFF

「誰かひとり」
脚本:ヨン・フォッセ
翻訳:アンネ・ランデ・ペータス
上演台本: アンネ・ランデ・ペータス、山崎元晴
「回復する人間」
原作:ハン・ガン
翻訳:宋元燮 脚本:オノマリコ
ムーブメント・ディレクション:藤井颯太郎

演出:西本由香(文学座)
美術:杉浦充 照明:北澤真(あかり組)
衣裳:萩野緑
音響:岡田悠(One-Space Inc.)
ヘアメイクデザイン:高村マドカ
演出助手:城田美樹
舞台監督:弘中勲、永野誠優(KDS)
Swing:夏八木映美子、大石英玄
イラスト:石丸美緒里 宣伝デザイン:鳥子
WEBデザイン:eclipsodesign
宣伝衣裳:高山良昭
宣伝ヘアメイク:高村マドカ
スチール撮影:オノデラカズオ
PV動画製作:深沢麿央
動画撮影:角直和(極楽映像社)
宣伝:谷中理音
宣伝協力:吉田プロモーション
票券:Mitt
制作:大友泉、飯塚なな子
アシスタント:プロデューサー:山口櫂
プロデューサー:宋元燮
製作支援:杉本事務所
企画・製作・主催:conSept合同会社

CAST

山本涼介(若い男1/看護師)
鈴木勝大(若い男2/医師)
智順(年長の女1/姉)
豊田エリー(年長の女2/あなた)
平野良(年長の男1/漢方医)
古河耕史(年長の男2/看護師)

STORY

「誰かひとり」
ある日、偶然に再会したと思われる二人の若い画家。彼らの前に、年長の女性が現れ、まるで息子に対するように懐かしい言葉や思い出について語りかける。しかし、若者はまるで彼女の存在に気づかないかのように沈黙し続ける。後を追うように登場する年長の男性。年長の男女は「なぜ息子が自分たちを拒絶するのか」と戸惑い、必死に関係を取り戻そうとするが、若者は彼らの存在を無視し「一人でいること」に固執する。そして互いの存在に疑心暗鬼になり虚しさを吐露し始めた彼らは、やがてそれぞれの選択をすることになるのだが…。
「回復する人間」
土曜の午後、左足首を怪我した“あなた”は、くたびれた白衣の医師に診察を受けている。傷の治療とともに曖昧になっていく記憶の中、かつて冗談好きでほんの少し悪戯っぽかった自分の過去を思い出す。そしてその記憶にはいつも“姉”がいた。怪我のきっかけとなったのは、その姉。長身で美しく、他人から羨望されていた姉が、実は自分よりも深い劣等感を抱えていたことを、“あなた”は思い出す。姉との微妙な距離感、二人はどこで何を間違えてしまったのか。そしてまだ足首の傷が癒えないある日、“あなた”は痛みを堪えて全速力で自転車のペダルを漕ぎ始めるのだが…。【公式サイトより】

概評

ヨン・フォッセさんとハン・ガンさん、2人のノーベル文学賞受賞者の作品のダブルビル(2本立て)公演。


「誰かひとり」はヨン・フォッセさんによる新作戯曲。

対になっている若者とその両親らしき年長の男女。一向に会話が成立せず、コミュニケーション不全に陥った現代社会を描いているのかなとは思うけど、二組出てくる意図などは今一つピンと来なかった。


「回復する人間」はハン・ガンさんの同名短篇小説の舞台化。斎藤真理子さんによる既訳があるのに、わざわざ主宰自ら翻訳する必要あったのかな……。

それはともかく、こちらはムーブメント・ディレクションがクレジットされていることから分かる通り、身体的表現に重きを置いた作品。姉妹以外の4人は「あなた」という二人称で語られる原作に忠実に語りを務める。

妹の足首にいつの間にか出来た傷というのが実に文学的な仕掛けを担っていて、姉妹間の複雑な関係を象徴する存在ともなる。


それにしてもこれだけガラガラなザ・ポケットは初めて見たな。色々値下げキャンペーンをしているようだけど、そもそもの値段設定が強気すぎるのよな。ちなみに来月はvol.2『シルヴィア、生きる』が上演予定だけど、果たしてどうなることか……。

上演時間1時間43分(「誰かひとり」50分、休憩21分、「回復する人間」32分)。

武部聡志プロデュース

『ジプリをうたう』コンサートその2



【東京公演】

2026年3月13日(金)

東京国際フォーラム ホールA


出演(登場順):

大原櫻子

GLIM SPANKY

森崎ウィン

Kalafina

加藤登紀子

玉井詩織(ももいろクローバーZ)

浪岡真太郎・大島真帆(Penthouse)

増田貴久(NEWS)


演奏:

武部聡志(ピアノ)

渡辺裕太(ギター)

五十嵐宏治(キーボード)

浜崎賢太(ベース)

河村"よっち"吉宏(ドラムス)


スタジオジブリ作品の劇中で使用された楽曲を様々なアーティストがカバーしたトリビュートアルバム『ジブリをうたう その2』の発売を記念したコンサート。


まず武部聡志さんが登場して挨拶。

トップバッターはアルバムでも一曲目に収録されている大原櫻子さんで「風になる」。これはまあ予想通り。バックのスクリーンにはその曲が使用された作品のカットが映し出される。

まさか一曲で終わりということはないよね?と思っていたら、ちゃんと2曲目もあって一安心。というわけで『ホーホケキョとなりの山田くん』で使用された矢野顕子さんの「ひとりぼっちはやめた」。

更にお次はコラボということでGLIM SPANKYのお二人が登場して「さよならの夏〜コクリコ坂から〜」。GLIM SPANKYは今回のアルバムで初めて知ったけど、ボーカルの松尾レミさんは声量もあってパワフルな歌声。


ここで大原櫻子さんは退場。挨拶で噛んでいたけど笑、トップバッターとしての務めは十分に果たしていた。

残ったGLIM SPANKYは『アーニャと魔女』の「Don't disturb me」とアルバム収録曲「ひこうき雲」。前者は武部さん作曲で、ギターの亀本寛貴さんは本家にも参加しているのね。後者は武部さんと出演した『あさイチ』でも披露して話題になったそうだけど、松尾さんの歌声はユーミンの楽曲にぴったり(ユーミンのコラボレーション・ベストアルバムにも参加されているそうで)。


続く森崎ウィンさんとKalafinaも同じような形で進行。Kalafinaも初めて知ったけど、女性3人によるボーカルユニットで、美しいハーモニーを響かせていた。


東京公演のみ出演の加藤登紀子さんは特別枠。なんせこちとら本家ですから。笑

披露したのはもちろん、マダム・ジーナとして声の出演をした『紅の豚』から「さくらんぼの実る頃」と前作でSUPER BEAVERの渋谷龍太さんがカバーした「時には昔の話を」。

「さくらんぼ〜」はフランス語歌詞のパートは言葉の意味も分からないのに胸が震えた。「時には〜」はやや声が出づらそうなところもあったけど、そこさえも表現力でカバーしていてさすがはレジェンド。

合間の宮﨑駿監督から受けた演出についてのトークも軽快で楽しかった。


後半戦は玉井詩織さん⇒Penthouseの浪岡真太郎さんと大島真帆さん(本来は6人編成)⇒増田貴久さんとリレー。

玉井さんは前作もアルバムとコンサートに参加していて皆勤賞。「朝ごはんの歌」では冒頭、武部さんとピアノの連弾にも挑戦。

Penthouseは3日後に武道館公演を控えているそうだけど、アルバム収録曲「地球儀」は角野隼斗さんのピアノ演奏のデータを流しての歌唱。

続く「カントリー・ロード」は出だしは2人で披露し、途中からまっすーこと増田貴久さんが登場してのコラボ。

アルバムには参加していない増田さんだけど、ステージで一緒にやりたいと思っていたという武部さんの誘いで今回の出演が実現。「テルーの唄」は1番は武部さんのピアノと増田さんのボーカルのみで、増田さんの歌唱力の高さを実感できた。


アンコールでは武部さんの呼び込みで松尾さん、大原さん、玉井さん、森崎さんが登場して「ルージュの伝言」。ハモりも上々でいい感じ。

最後に全員で「やさしさに包まれたなら」。「ジブリをうたう」というより「ユーミンをうたう」なエンディングだけど、まぁこの2曲も『魔女の宅急便』のお陰で若い世代にも聴き継がれているところはあるからなぁ。

大原櫻子さんは最後までワチャワチャしていて(玉井さんとぶつかったり手を繋ぐところが分かっていなかったり)楽しそうだった。笑


アンコール含めて2時間10分ほど。

東京公演の様子はWOWOWで5月に放送されるとのことなので録画せねば。


 全曲目は↓



 


大原櫻子「風になる」(『猫の恩返し』)

大原櫻子「ひとりぼっちはやめた」(『ホーホケキョとなりの山田くん』)

大原櫻子+GLIM SPANKY「さよならの夏〜コクリコ坂から〜」(『コクリコ坂から』)

GLIM SPANKY「Don't disturb me」(『アーヤと魔女』)

GLIM SPANKY「ひこうき雲」(『風立ちぬ』)

森崎ウィン「世界の約束」(『ハウルの動く城』)

森崎ウィン「いのちの記憶」(『かぐや姫の物語』)

森崎ウィン+Kalafina「いつも何度でも」(『千と千尋の神隠し』)

Kalafina「時の歌」(『ゲド戦記』)

Kalafina「Arrietty's Song」(『借りぐらしのアリエッティ』)

加藤登紀子「さくらんぼの実る頃」(『紅の豚』)

加藤登紀子「時には昔の話を」(『紅の豚』)

玉井詩織「風の谷のナウシカ」(『風の谷のナウシカ』)

玉井詩織「朝ごはんの歌」(『コクリコ坂から』)

玉井詩織+浪岡真太郎&大島真帆「初恋の頃」(『コクリコ坂から』)

浪岡真太郎&大島真帆「地球儀」(『君たちはどう生きるか』)

浪岡真太郎&大島真帆+増田貴久「カントリー・ロード」(『耳をすませば』)

増田貴久「テルーの唄」(『ゲド戦記』)

増田貴久「上を向いて歩こう」(『コクリコ坂から』)

〜encore〜

松尾レミ、大原櫻子、玉井詩織、森崎ウィン「ルージュの伝言」(『魔女の宅急便』)

全員「やさしさに包まれたなら』(『魔女の宅急便』)