2021年12月後半に巡った福岡中心の一人温泉旅のお話シリーズ。
2日目、筑後市から久留米市へ移動してきた。
最初に恒例のここまで行程リンク集をば。
<初日>
<二日目>
この日の宿は久留米市内なのだが、一度久留米市を離れ大川市へ。
大川市は久留米市の南東にあり、おそらく初めて立ち入った市。
国道385号と442号が交わるあたりから北西にしばらく行ったところにあるこちらが目的地。
筑紫平野らしいというか、田んぼの真ん中というか、のどかな立地にある日帰り入浴施設の「大川温泉」へ。
ソテツによる南国感の演出も、12月だとちょっと寂しい(^^;
広い駐車場の感じだと混んではいないが空いてもいなさそう。
敷地内には白蛇の館というエリアもあり。
ぼくは触れずじまい。お好きな方はどうぞ。
着いたのは15時前。
モール源泉の文字が期待を煽る
大川温泉 貴肌美人 緑の湯
温泉名の下に「うなぎ」の文字が見えるのも気になる。
うなぎのせいろ蒸しが食べられるそうなのだ。
入口からいきなり横文字に(^^;
営業時間は10時~22時。
第2・第4火曜が休業だが、祝・26日は営業。
大川温泉は2009年にオープンしたまだ新しい施設。
館内も南国気分だった。
ただし緑はプラスチック中心なのは見て見ぬふり。
南国といえばオリジナルのバナナなども販売しているようだ。
食事処はバリ風っていうんですか、こういうのは。
南国に縁がないぼくにはよく分かりません。
先ほどのうなぎ、自家源泉を使用して蒸すせいろ蒸しらしい。
ただし食事処の利用時間は過ぎており、体験することができなかった。残念!
浴場の受付へ向かう。
全体的に情報量の多い施設。
そういうところは経験的にわりと良い湯のパターンが多い…ツッコミどころが多いこともよくあるが(^^;
入浴料は600円だった。
2022年8月現在は700円になっている。平日のAM中は500円で入れるようだ。
他に1時間1000円の家族風呂もあり。
それでは男湯へ。
男女別にそれぞれ内湯、露天風呂、源泉ミストサウナ、源泉水風呂がある。
ウッディな脱衣所もまだ十分新しい。
先客が少しおり、その後も出入りが何人か。
独り占めできるタイミングは無かった。
それでは内湯から。露天風呂エリアも内湯からそのまま行ける。
終始入浴客が居て、写真はほとんど撮れず。
淡い黄褐色透明な湯はまさにモール泉。
非加熱、非加水でしっかりとかけ流されている。
お湯の詳しい話は露天風呂にて。
白い桶に汲むと色がよくわかる。
この写真↓はオフィシャルページより拝借。
※写真はオフィシャルページ(FB)より拝借
カランから出る湯も源泉だった。
では内湯から外に出て露天エリアへ。
やはり独り占めにできる瞬間はなく、写真は限定的。
サウナ小屋があった。
源泉を使用したミストサウナ。
ちょっと試したが写真は無し。
一番奥にあるメインの露天風呂へ。
※写真はオフィシャルサイトより拝借
屋根が半分あるがしっかりと解放感のある露天風呂。
美しい琥珀色、淡い黄褐色透明な湯は源泉名がそのまま「大川温泉 貴肌美人 緑の湯」。
源泉温度45.8度、pH7.7のナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉。
成分総計は1.51g/kg。
湧出量は動力揚湯で374リットル/分と十二分な量がある。
この湯を完全かけ流しにて使用。
冬場なので露天風呂は少しぬるめとは言え、理想的な源泉温度でもって大変心地よい温度だった。
湯口の上の石像?は何だろう…河童?
源泉の数値を簡単に。
陽イオンはナトリウムが350mgで88.59ミリバル%と大半。マグネシウム、カリウム、カルシウムが少量。
陰イオンは炭酸水素が780mgで74.69ミリバル%。塩化物が150mgで24.72ミリバル%と続く。
遊離成分のメタケイ酸が120mgだった。
淡いモール臭があり、露天のこの湯口で僅かながらアブラ臭もあった。
モール泉らしい甘味がする。
入浴写真は撮れなかったが、しっかりとしたツルスベ感が心地よかった
さて、露天エリアにはまだ浴槽がある。
頑張って2人、基本は1人用ぐらいの浴槽が2つ。
低い位置の左は温かい湯なのでこれまでの源泉がそのまま注がれていたと思う。
ここで取り上げるのは向かって右の源泉水風呂。
色はこれまでと同じく淡い黄褐色透明。
温度は体感で約30度ぐらいで入りやすい。
やはりモール系の風味がある中、これまでの湯では感じられなかった淡いタマゴ臭と淡いタマゴ味がした。
こちらもしっかりとしたツルスベ感がある。
そしてこれまでの湯では確認できなかった細かな泡付きが大量
源泉を熱交換で冷ましただけだとこの風味と泡付きが説明できないなぁ、でも別源泉だとしても分析書は1つだけだしなぁとこのときはこの湯の由来を突き止められず。
兎にも角にも心地よいので温冷交互入浴を繰り返したのは説明するまでもない。
その後どうやら別源泉であることが判明。詳しいことは不明だが。
結果として2つの自家源泉に完全かけ流しで入れる、さらに秀逸な施設であったのだった
モール泉好きな方にはぜひともオススメ。
次は遅い昼食ネタを簡単に。
大川温泉 貴肌美人 緑の湯
福岡県大川市中八院241-1
0944-88-002
入浴料 600円 ※2022年8月現在は700円 平日AMは500円
10:00~22:00
第2・第4火曜休業 祝・26日は営業
<源泉名:大川温泉 貴肌美人 緑の湯>
ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
45.8度
pH7.7
成分総計 1.51g/kg
淡黄褐色透明
淡モール臭、微アブラ臭あり
モール泉の甘味あり
しっかりとしたツルスベ感あり
完全かけ流し
「源泉水風呂」
モール風味に加え淡タマゴ風味あり
細かな泡付き多量
完全かけ流し
2021年12月入湯
※数値はH30分析書より