2021年12月後半、仕事の後に居残って福岡の湯を巡っているお話。
うきは市の筑後川温泉に到着したところまできた。
いつものように、ここまでの行程をどうぞ。
筑後川温泉は歩いて廻れる距離に何軒か宿が並んでいる。
次に向かったのは「ふくせんか」という宿。
創業がいつかは分からないが、現在の女将は若く、赤ちゃん連れやペット連れも歓迎の全22室の宿。
もちろん宿泊がメインだが、立寄り入浴も広く受け付けている。
日帰り入浴が13時からということを受け、オープンアタックをするつもりで13時ちょっと前に到着。
筑後川温泉 ふくせんか
フライングはできないようなので、入口の手前にある足湯で時間を潰すことにする。
と思ったら、オープンアタックを先に狙っていたカップルがすでに足湯で待っていた。
以下、足湯の写真は帰り際に撮ったもの。
非加熱非加水かけ流しで使用されている。
源泉は浴場と同じなので、詳しくはそちらで。
湯口の状況もなかなかに魅力的であった。
13時になり、日帰り受付が開始。
立寄り入浴時間は13時~21時。不定休とのこと。
立寄り入浴料は600円。
他に立ち寄りだと1時間2500円、宿泊だと1時間1650円の貸切風呂がある。
先のカップルは貸切風呂に向かっていった。
ちょっと訳アリっぽかったが常連のようで、受付の人が貸切風呂ですよねって案内していた。
ぼくはこれでしばらくは独り占めが確定したが、ちょっと羨ましかったぞ(^^;
「ふくせんか」は漢字で「複千香」。
サイトによると、復は復活の復、千はお客様は皆平等という意味で千人の千、良い香りが持続するための香なんだそうだ。
実際は浴場に急いだが、帰り際に撮った館内の様子を何枚か。
13時を狙ってきた客はぼくとそのカップルだけだったようで、宿泊客もいないこの時間は館内にひと気はなかった。
家族風呂の入口↓が見える。大浴場とは場所が違った。
ロビーを突っ切って廊下を進むと大浴場の入口。
男女別に大浴場が1つずつ。
露天風呂がある方とない方があり、おそらく男女入れ替えになるのでは。
ぼくが訪れた時の男湯は露天風呂がない方だった。
立寄り一番乗り。
10分ほどは独り占めできた。
それでは浴室内へ。
浴槽が広くて一枚の写真に納まらなかった。
床に敷いてあるマットはオーバーフローで滑りやすくなっているからだろう。
シャワー付きのカランが十分な数並んでいる。
カランを捻ると。。。
ここも源泉が出た
無色透明な湯は源泉名が「ミルキィの湯」。
源泉温度44.5度、pH8.8のアルカリ性単純硫黄温泉。
成分総計は0.69g/kg。
湧出量は380リットル/分とかなりの量。
この湯を完全かけ流しで使用している。
オーバーフローもざんざん
湯は清乃屋に似ているが、こちらは硫黄分が少し多いため、単純硫黄泉が名乗れるのだ。
総硫黄を計算すると、約2.7mgとちゃんと規定値を超えていた。
他の成分も簡単に紹介。
陽イオンはナトリウムが210mgで97.33ミリバル%とほとんど。
陰イオンは炭酸水素が250mgで45.81ミリバル%、塩化物が140mgで44.13ミリバル%。
メタケイ酸は46mgと規定値には届かず。メタホウ酸は17mg。
浴槽の左奥↑部分は浅くなっており、寝湯ができるようになっている。
この湯ならゆっくり寝ながらも入りたくなる。
少しコクのあるタマゴ臭。
そしてタマゴ味と甘味があった。
風味はやはり僅かに清乃屋よりもあるかなと思った。
温度計を忘れたのだが、新鮮な湯がそのまましっかり投入されており、心地よいことこの上ない。
飲泉を勧める掲示あり。
ペットボトルで持ち帰ってもよいとのこと。
とろみのあるツルスベ感がしっかりある。
茶色の湯の花が少し舞っていた。
ただし清乃屋で大量についた泡は、こちらでは観察できなかった。
筑後川温泉の源泉、すでに今までの2源泉ですっかり気に入った
その筑後川温泉は本州に住んでるとほとんど話題にならないが、わざわざ訪れる価値が大ありの湯が並んでいると思った。
そんなわけで次ももう一軒、筑後川温泉の宿を。
筑後川温泉 ふくせんか
福岡県うきは市浮羽町古川1099-8
0943-77-3131
立寄り入浴料 600円
13:00~21:00(不定休)
<源泉名:ミルキィの湯>
アルカリ性単純硫黄温泉 (低張性・アルカリ性・高温泉)
45.5度
pH8.8
成分総計 0.69g/kg
380リットル/分(動力揚湯)
無色透明
少しコクのあるタマゴ臭あり
タマゴ味、甘味あり
とろみを帯びたツルスベ感しっかり
完全かけ流し
2021年12月入湯
※数値はH30分析書より