2021年12月後半、福岡中心に一人湯巡りをした際のお話。
2日目の朝、原鶴温泉をハシゴしているところ最中。
まずはここまでの行程リンク集を並べさせてください。
<初日>
<二日目>
原鶴温泉の「やぐるま荘」の後、同じ原鶴温泉でもう1軒少し離れたエリアの宿へ向かう。
12時からの立寄りと聞いていて少し早めに到着。
源泉モニュメントを観察したりして時間を調整していたのだが。
間近になってもひと気がなく、電話しても誰も出ない。
どうやら臨時休業らしく、フラれてしまった。
仕方なく、原鶴温泉エリアを離れることに。
また来るよ~、原鶴温泉~
朝倉市から筑後市へ。
最寄り駅でいうとJR鹿児島本線の筑後船小屋駅。
矢部川に沿うようにある川の駅「船小屋 恋ぼたる」が次の目的地。
この施設の中に「物産館」と「温泉館」があり、日帰りで入浴できるのだ。
途中には同じ源泉を使った足湯もあり。
そしてその先に「温泉館」。
13時ちょい前に到着。
道の駅の温泉施設的な立ち位置だが、果たしてどうであろうか。
川の駅 船小屋 恋ぼたる 温泉館
営業時間は10時~21時で火曜日休館とのこと。
平成24年に開業したこちら、館内はまだ新しい。
入浴料は600円。
お得な回数券があるようだ。
利用しなかったが食事処もあり。
浴場はもう少し先。
男女別に内湯と露天風呂エリアがたっぷりあり、週に一度男女の浴場が入れ替えになるとのこと。
なお浴場内は残念ながら撮影禁止だった。
そうでなくてもとても盛況で撮影は難しかったが。
よって例のごとく、オフィシャルサイトなどから写真を拝借。
オフィシャルサイトはこちら。
以下の写真は男女のどちらの浴場か、すなわちぼくが入った方の浴場かどうかもわからなくなってしまったので、そのつもりでご覧ください(^^;
浴室へ入ると、まずはコテコテの析出物に目がいく。
相当なコテコテ度だった
茶色~クリーム色の析出物がすごく、それほ後述の露天風呂でさらに顕著。
※写真はオフィシャルサイト関係から拝借
源泉は透明だが浴槽内で黄土色約15cm濁りぐらい。
源泉名「筑後船小屋温泉」で、泉質はマグネシウム・ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩温泉。
※写真はオフィシャルサイト関係から拝借
源泉温度30.9度、pH6.7、成分総計は7.110g/kg。
動力揚湯で272リットル/分の湧出量がある。
加温かけ流しで使用されていた。
どの浴槽もオーバーフローはしっかり。
※写真はオフィシャルサイト関係から拝借
典型的な重炭酸土類系のガッツリ湯
ぼくが行った頃はこの写真↑のような膜はなかったが、朝一なら体験できるであろう。
※写真はオフィシャルサイト関係から拝借
香りは金気臭よりもダシ臭が強く感じた。
カツオ出汁みたいなダシ臭。
味わいもダシ味、淡い鉄味、そして炭酸のシュワシュワ感も感じられる。
内湯で約40度ぐらいに調整されていた。
湯口からは非加熱の源泉が投入されている。
浴感はスベスベをしっかり感じるが、その先に僅かにキシ感もあり。
それでは露天風呂エリアへ。
露天風呂にはいくつか浴槽がある。
※写真はオフィシャルサイト関係から拝借
何よりモニュメントのように目立つのが、上方にある浴槽への階段。
設計時に意図したかどうかしらないが、結果的にこれが析出物のウェディングケーキみたいだ
※写真はオフィシャルサイト関係から拝借
終始しっかりした量の安定したオーバーフローがないとここまではいかないであろう。
これは見ものである
この写真↓は見覚えがないのでもう一つの浴場(当時の女湯)であろうか。
※写真はオフィシャルサイト関係から拝借
やはり階段ウェディングケーキの浴場の方がインパクトあり
※写真はオフィシャルサイト関係から拝借
露天風呂はどこも35~6度ぐらいに調整されていた。
冬場にはぬるく感じるが、炭酸ガスをよく含む泉質だけに、ゆっくり入るとじわじわ温まる。
人生の先輩方の皆さん、彫刻のように動かずにじっと入っていた。
※写真はオフィシャルサイト関係から拝借
ここで源泉の成分について簡単に。
陽イオンではマグネシウムが347.2mgで36.06ミリバル%とかなり珍しいぐらいの分量。
ナトリウムの594.3mg・32.63ミリバル%、カルシウムの454.6mg・28.63ミリバル%と続く。
鉄(Ⅱ)が7.2mgあり、マグネシウムとこの鉄が結びついてダシ風味が増えるのだろうか…わからんけど。
陰イオンでは炭酸水素が4561mgで99.18ミリバル%とほとんどすべて。
遊離二酸化炭素が921mgあり、加温しても炭酸のシュワシュワ感は何とか感じられた。
メタケイ酸も140.5mgある。
広い寝湯↓などもあり、先客の皆さんはもう、半日は入っていこう的なモードだった。
※写真はオフィシャルサイト関係から拝借
福岡のここまでの湯の中では一番濃厚でインパクトの強い湯。
湯使いも悪くなく、暑い時期ならなお源泉に近い状況で入れそうだ。
コテコテ湯がお好きな方はマストであろう。
帰りに「物産館」により、車の中で食べられる現地モノを購入。
さつま揚げを2つ、どちらも美味しかった
少し小旅行に出ます。温泉は少ないですが。
そのためこの福岡の温泉編は小休止となります。
川の駅船小屋 恋ぼたる 温泉館
福岡県筑後市大字尾島298-2
0942-52-8866
入浴料 600円
10:00~21:00 火曜日定休
<源泉名:筑後船小屋温泉>
マグネシウム・ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩温泉(低張性・中性・低温泉)
30.9度
pH6.7
成分総計 7.110g/kg
272リットル/分(動力揚湯)
源泉で無色透明
浴槽で黄土色約15cm濁り
ダシ臭、淡金気臭あり
ダシ味、淡鉄味、炭酸のシュワシュワ感あり
スベスベ感と僅かなキシキシ感あり
茶色~クリーム色の析出物激しくあり
加温かけ流し
2021年12月入湯
※数値はR2分析書より