吉井温泉 ニュー筑水荘 | 温泉×酒÷音楽≒テディ熊谷

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サックスやフルートを吹いてるテディ熊谷のブログです。基本的に自分の忘備録のための温泉日記が中心です。参考になれば幸いですが、その湯は知ってる知らない、入った入ってないで張り合うつもりは一切ありません。そのほか酒や食話、もちろん音楽のことも取り上げます♪

2021年12月後半、福岡での仕事の後に2泊残って一人で湯巡りをしたシリーズ。

原鶴温泉の中でもポツンと高台にあるホテルの湯へ行ったところまで進んだ。

最初にここまでの行程のリンク集からどうぞ。

 

天然温泉 みのう山荘

玄竹温泉 鷹取の湯

筑後川温泉 清乃屋

筑後川温泉 ふくせんか

筑後川温泉 桑之屋

だご汁茶屋(食事)

原鶴温泉 ビューホテル平成

 

原鶴温泉は筑後川の北側、右岸に展開されるが、川を挟んで左岸にあるのが吉井温泉

原鶴温泉が朝倉市、吉井温泉はうきは市となり、吉井温泉は同じうきは市にある筑後川温泉と一緒に語られることも多いが、位置的には原鶴温泉の方が近い。

用水路のような(失礼)北新川にかかる橋を渡って↓宿に行く。

 

 

吉井温泉の源泉は1956年に発見されたとのこと。

その吉井温泉に現在入浴できるところを3軒はチェックしたが、今回は1軒だけ訪れた。

それが「ニュー筑水荘」。

 

 

創業は50年を超え、見るからに昭和感たっぷりな宿だ。

 

 

吉井温泉 ニュー筑水荘

 

 

 

15時45分頃に到着。

 

 

二食付きで泊まれる宿だが立寄り入浴も広く受け付けており、立寄り可能時間は10時~22時となかなか長い。

 

 

立寄り入浴料は600円

大浴場の他に1時間1人1000円で入れる家族風呂もある。

 

 

ぼくが観察している間にも地元の年配の常連さんたちが何人も行き交っていた。

地元では長く共同浴場みたいな使われ方をしているのかもしれない。

 

受付の前にあった売店。

 

 

チラ見をしただけで、浴場へ向かう。

 

 

部屋数は20室とのことだが、ゆったりとした造りの宿。

 

 

宴会場などを横目に浴場へ急ぐ。

 

 

大きな暖簾をくぐると男女別の浴場の入口。

 

 

それぞれに内湯と露天風呂がある。

 

 

お客の出入りを見て、これは浴場内も賑わっているかなと思いつつ向かったが、案の定そうであった(^-^;

 

 

混雑とまではいかないものの、内湯の大浴場には常に数人がいる状況。

そしてものすごく湯気が溜まっており、残念ながら内湯では満足のいける写真が撮れなかった。

そういうわけで、サイトから拝借した内湯の写真から。

 

 

※写真はサイトより拝借

 

形はいびつだが小ぶりのプールぐらいに広い浴槽と、これまた十分に広い洗い場。

洗い場のカランチェックをした際、少し個性があったため最初は源泉かと思ったが、のちに源泉チェックをしたらそうではないことが判明。

カランが地下水を利用しているとしたら、何かしら成分が含まれている気もした。

 

 

浴槽の縁には源泉由来のクリーム色~茶色系の沈着や析出物が観察できた。

浴槽内は体感で43~4度ぐらいと、共同浴場のようなやや熱め。

詳しい源泉の話は露天風呂にてやります!

 

湯口はユニークな形状。

 

 

パイプを組み合わせたようなこの形状はどういう意味があるのかわからないが、しっかりとした量が投入されていた。

 

 

そして内湯のオーバーフローの一部は露天に流れ込む仕組みになっていた。

 

 

その仕組みは後ほど見ていくとして、では終始独り占めできた露天風呂へ。

 

 

淡く黄緑茶色にやや濁りの湯は源泉名が「吉井温泉」。

源泉温度46.1度pH6.54ナトリウムー炭酸水素塩泉

泉質的には純重曹泉となる。

成分総計1.62g/kg

動力揚湯で110リットル/分の湧出量。

この源泉が他の吉井温泉の施設でも使用されているのかはスミマセン、調べきれてません。

 

使用方法は完全かけ流し

 

 

まずはしっかりとしたオーバーフローの量があった。

 

浴槽内は体感で42~3度と入りやすい。

 

 

青い桶の上に見える茶色の湯ロード↑が内湯からの流れ込み。

湯の方向としては、川を挟んで近くの一般的な原鶴温泉の無色透明な湯よりも、そこより高台にあるより離れた「ビューホテル平成」に近い泉質。

こういう位置と源泉の思わぬ関係性は面白い。

 

ビューホテル平成の源泉の泉質はルシウム・マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉だったが、こちらの源泉にも土類系はそれなりに含まれている。

簡単に成分の数値を上げてみると。。。

陽イオンではナトリウムが240.9mgで58.98ミリバル%で、次にカルシウムが70.9mgで19.90ミリバル%、マグネシウムが42.3mgで19.58ミリバル%と続いている。

陰イオンは炭酸水素が934.6mgで84.14ミリバル%と大半。塩化物が100mgで15.49ミリバル%と続く。

遊離成分ではメタケイ酸が99.3mg。

溶存ガスで遊離二酸化炭素が105.0mg。

細かな数値はもちろんそれなりに違うが、方向性は成分構成でもビューホテル平成の源泉と似た部分を感じる。

 

 

源泉自体無色透明

土臭と金気臭を感じた。

金気味、甘味、土類系味?あり

 

 

赤茶色だけでない沈着の色がいが見ていて飽きない。

 

 

泉質らしいしっかりとしたスベスベ感があった。

 

次は川を渡って一般的な原鶴温泉から1つ立ち寄った。

 

 

 

吉井温泉 ニュー筑水荘

 

福岡県うきは市吉井町千年596
0943-74-5555

立寄り入浴料 600円

10:00~22:00

 

<源泉名:吉井温泉>

ナトリウム-炭酸水素塩泉 (低張性・中性・高温泉)

46.1度

pH6.54

成分総計 1.62g/kg

110リットル/分(動力揚湯)

源泉で無色透明 浴槽で淡黄緑茶色ささ濁り

土臭、金気臭あり

甘味、金気味、土類系味?あり

しっかりとしたスベスベ感あり

完全かけ流し

 

2021年12月入湯

※数値はH28分析書より