原鶴温泉 ビューホテル平成 | 温泉×酒÷音楽≒テディ熊谷

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サックスやフルートを吹くテディ熊谷のブログです。基本的に自分の忘備録の為の温泉日記が中心です。参考になれば幸いですが知識を張合うつもりはありません。酒&食話、もちろん音楽も取上げます♪ ※各投稿内容は訪問年月を確認願います。情報が古くなっている可能性あり。

さてさて、2021年12月後半、一人で福岡を中心に湯巡りをした際のシリーズに戻ります。

 

原鶴温泉へ向かう途中にある茶屋で昼食をとったところまで話は進んだ。

別ネタを少し挟んだので、まずはここまでの行程について、以下のリンクをご確認くださいまし。

 

天然温泉 みのう山荘

玄竹温泉 鷹取の湯

筑後川温泉 清乃屋

筑後川温泉 ふくせんか

筑後川温泉 桑之屋

だご汁茶屋(食事)

 

筑後川温泉同様、筑後川に沿うように宿が並ぶ原鶴温泉

開湯時期ははっきりしないようで、少なくとも135年は経っているらしい。

こちらも福岡を代表する温泉地だ。

 

宿は20軒ほどあるそうだが、その中で少し離れた高台にポツンとあるのが「ビューホテル平成」。

翌日は宿が並ぶようにあるエリアを攻めるつもりだったので、まずこの日の原鶴温泉はこちらから立ち寄ることにした。

 

山を登るように車を走らせ、広い敷地のあるホテルへ到着。

 

 

こちらはその名の通り平成4年に創業。

約30年の歴史がある宿ということになる。

 

 

原鶴温泉 ビューホテル平成

 

 

 

この日は年末も近くなりつつある日曜日。

敷地内に車はそこそこ多かった。

 

 

到着したのは14時45分頃。

実は立寄り可能か微妙な時間だったので、事前に電話で確認しておいた。

 

 

というのも立寄り入浴は12時~15時となっていたからだ。

15時迄に受付をすればよいということだったのか、あるいはこの日の宿泊客状況との兼ね合いなのか、大丈夫だった明確な理由は不明。

 

 

立寄り入浴料は800円。大きめのホテルだからこの値段も仕方なかろう。

本館にある内湯は宿泊者専用で、立寄り客は別棟の露天風呂のみ利用可能。

 

なので館内はロビーをチラッと見ただけ。

 

 

あまり時間もないので館内を出て別棟の露天風呂へ向かう。

 

 

12月で緑が少なくなっている庭を見つつ、露天風呂がある棟「裸美絵」へ。

 

 

「裸美絵」は「ラビエ」と読むそうだ。

La vieからきているのだろう、きっと。違ったらスミマセン(^^;

 

 

看板?扁額?をアップ。

 

 

では建物内へ。

 

 

廊下の岩が印象的。

こちらには男女別の露天風呂がある。

 

先客が2人ばかり。

 

 

粘っていると最後の方でちょっとだけ独り占め状況が訪れた(^.^)

 

では露天風呂へ。

浴槽は並べた岩で2つにゆるく区切られている。

 

 

向かって左が湯口がある熱い湯、右がぬるい湯。

浴槽の右に見えるのが屋根付きの洗い場。

 

その洗い場から。

 

 

クリーム~茶黒色の沈着、析出がしっかりあるのがお分かりいただけよう。

カランから源泉は出なかったので、これは浴槽からの流れ込み。

 

 

その流れ込みがこの写真↑。

析出&沈着アートになっている。

 

では浴槽へ。

 

 

淡い黄茶色ほぼ透明~微ささ濁りの湯は源泉名は特になしとのこと、すなわち原鶴温泉

ただし一般的に膾炙されている原鶴温泉の湯とはかなり違っている。

源泉温度37.8度pH6.43カルシウム・マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉

成分総計1.30g/kg

一般的な原鶴温泉が硫黄分を含むアル単系の湯なのに対して、こちらの湯は重炭酸土類系。

硫黄分は含まない中性の湯と、かなり違う。

 

この湯を加温してかけ流し使用。

 

 

オーバーフローもしっかり。

 

湧出量は動力揚湯で200リットル/分と十分な量。

 

 

こちらのホテルは高台にあり、開けた視界からは筑後川、筑後平野が臨める。

 

 

基本的には熱い方の浴槽に入り、ほてってきたらこの景観↑を眺めながら高台に吹く風にさらしていた。

 

 

源泉の成分を簡単にピックアップ。

陽イオンではカルシウムが96.5mgで41.86ミリバル%、マグネシウムが41.7mgで29.83ミリバル%、ナトリウムが69.5mgで26.28ミリバル%となっている。

陰イオンでは炭酸水素が748.8mgで98.18ミリバル%と単独でほとんど。

遊離成分ではメタケイ酸が146.8mgある。

溶存ガス成分では遊離二酸化炭素が180.9mgあったが、炭酸風味としては名残があるか無いか程度に思えた。

 

熱い方の浴槽にある湯口へ近づいてみよう。

 

 

湯からは土類っぽい、土系の香りがする。

僅かに金気の風味も。

重曹系の甘味がしっかり

 

 

湯口から注がれる源泉は非加熱で30度台。この時点では無色透明

浴槽内に加温源泉の投入あり

湯口周りには泉質らしい沈着や析出物がしっかりあり、見てて飽きない。

 

 

しっかりとしたスベスベ感があった。

茶色の湯の花が多量に舞っている。

 

 

浴槽温度は体感だが、熱いところで45度ぐらい、ぬるい浴槽は40度ぐらいだったか。

 

翌日巡る、いわゆる原鶴の湯とは全然違うとはいえ、こちらはこちらでとても良い湯。

湯口からは非加熱源泉を注ぐという加温かけ流しとしてはよい湯使いなのも納得ニコ

露天風呂からの眺めも一見の価値ありビックリマーク

 

 

 

原鶴温泉 ビューホテル平成

 

福岡県朝倉市杷木志波203-1 
0946-63-3515

立寄り入浴料 800円

12:00~15:00

 

<源泉名:特になし(原鶴温泉)>

カルシウム・マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉 (低張性・中性・温泉)

37.8度

pH6.43

成分総計 1.30g/kg

200リットル/分(動力揚湯)

源泉で無色透明 浴槽で淡黄茶色ほぼ透明~微ささ濁り

土臭あり

甘味しっかり、微金気風味あり

しっかりとしたスベスベ感あり

茶色の湯の花多量

加温かけ流し

 

2021年12月入湯

※数値はH28分析書より