子どもの幸福度 日本は31カ国中6位 | 子どもHAPPY化計画のブログ

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子どもHAPPYY化計画 佐藤です。


クリスマスクリスマスも過ぎ、いよいよ年の瀬。明日から、商店街のクリスマスベルの飾りつけもお正月用に替わるでしょう。


さて、クリスマスの今日、国連児童基金(ユニセフと国立社会保障・人口問題研究所は、『先進国における子どもの幸福度-日本との比較 特別編集版』を公表しました。

詳しくは→国立社会保障・人口問題研究所HP


日本の総合順位は31か国中、6位だそうです。

集計結果のポイントをご紹介します。


◆総合順位

31カ国中6位で、オランダ、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンに次ぐ順位

◆「物質的豊かさ」は21 位

内訳は、子どもの相対的貧困率(22位)、子どもの貧困ギャップ(16 位)、子どもの剥奪率(18位)

◆「健康と安全」は16位

内訳は、乳児死亡率(4 位)、低出生体重児出生率(26 位)、予防接種率(11位)、子どもの死亡率(7位)

◆「教育」は1位

内訳は、就学前教育就学率(6位)、高等教育就学率(10位)、ニート率(10位)、PISA 学習到達度テストの平均点(2位)

◆「日常生活上のリスク」は1位

内訳は、肥満児の割合(1位)、毎朝朝食をとる割合(1位)、10代の出生率(4位)、飲酒する割合(1位)、いじめを受けたことがある子どもの割合(12 位)

◆「住居と環境」は10位

内訳は、世帯1人あたり部屋数(15位)、子どものいる世帯のうち住宅に複数問題がある世帯の割合(17位)、殺人発生率(2位)、大気汚染(8位)


日常生活上のリスクが1位というのは納得感がありますが、教育も1位というのはそうなのか!という感じです。


健康と安全については、日本は上位だと思っていましたが、中位です。低出生体重児出産率が26位というのは、少し驚きです。

その原因について、レポートの中で『日本は低出生体重児出生率が過去30年間でほぼ倍増している(1970年代後半の5%から2000年代後半には約10%)が、これは先進国の中でも特異である。専門家はこの上昇について、低体重の女性の増加、若い女性の喫煙の増加、妊娠中に厳格な食事管理を行う傾向、所得格差の拡大など様々な原因を挙げているi。』と指摘しています。


特筆すべきは、物質的豊かさが21位と下位であることです。子どもの相対的貧困率が14.9%で22位と下位であることが、物質的豊かさの順位に反映しているといえそうです。


物質的な豊かさは下位なのに、教育や日常生活上のリスクは世界トップクラス。なんかしっくりきませんが、レポートでは、こうした順位のバラつきについて「単純に、比較表の作成に用いた指標の選択によるものと考えることもできる」と指標の選択によるとしています。


そもそも、幸福度に順位をつけることに意味があるのかという気もしますが、指標という観点も大事なのかもしれません。


でも、国としての幸福度が高くても、すべての子どもが幸福とは限りません。クリスマスの夜、働くお母さんの帰りを寂しい気持ちを抱えながら待っている子どもだっているかもしれません。


私の母は人の感情で一番恐ろしいのは「寂しい」という感情だと言います。寂しい気持ちは、ときに憎しみや怒りを生むと。なるほど、そうかもしれません。


マッチ売りの少女の話を思い出すまでもなく、いつの時代も、どこの国にも、悲しい現実と向き合っている子どもがいることを私たちは考えなければならないと思います。