2016年 基本書フレームワーク講座☆憲法 第7・8・9回(時間のない社会人のための大人の勉強法 | リーダーズ式 合格コーチ 2024

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「アタマ」と「こころ」を元気にする経営を科学する!リーダーズ総合事務所・リーダーズ総合研究所代表(中小企業診断士・社会保険労務士・行政書士・産業カウンセラー・キャリアカウンセラー・メンタルヘルスマネジメント検定Ⅰ種・FP)コンセプトは人と人の「つながり」




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1 フォロー講義


前回の講義で、パワーポイン「第4章-⑱⑲」を使って、判例を読み解くための三

段階審査の「フレームワーク」をご紹介していきました。


今までの憲法では、①保護範囲と②制約とをあまり区別せずに議論してきましたが、

最近の三段階審査では、①と②を区別して判例を読み直しています。


この①②が、行政書士試験でも頻出している訳ですが・・・


最近の憲法の本試験問題で、受験生の皆さんが、あまり得点が取れないのは、こ

ういう「視点」をきちんと学習していない方が多いことも、ひとつの原因ではないかと

思います。


判例は、ただサビの部分と結論(合憲・違憲)を「記憶」するような勉強だと、すぐに

忘れてしまうのが関の山です。


しかし、判例「フレームワーク」に沿って、ロジカルに「理解」する勉強をしていけば、

忘れにくく、同じロジックであれば、他の判例にも、応用することが可能になります。


フレームワーク思考☆


憲法は、問題数が少なく配点も低い(28点)ので、あまり時間をかけることができ

ない科目ではないかと思います。


そこで、受講生の皆さんは、 憲法の勉強時間を短縮していくためにも、是非とも、

判例「フレームワーク」に沿って、判例を、ロジカルに「理解」する勉強を心がけて

みてください!


フレームワーク思考☆


このように、フレームワーク思考でロジカルに「理解」していく勉強法が、まさに、時

間のない社会人のための大人の勉強法です。


ただ知識を「記憶」していく勉強法だと、無数の葉っぱの知識を記憶しなければなり

ませんが、フレームワーク思考だと、記憶する量が激減していくはずです。


憲法は、問題を沢山解いてもできるようにはならないので、それよりも、問題作成者

の「視点」をインプットしておくことが大切です。


2 復習のポイント


① 包括的基本権


まずは、憲法学読本p84で、憲法13条後段が「新しい人権」を生み出していく母胎

的な役割をしている意味を、「公共の福祉」に関する学説とともに理解してみてく

ださい。


「公共の福祉」に関連する問題は頻出していますので、総整理ノートp19の「公共の

福祉」に関する3つの考え方を、問題14とともに整理しておいてください。


次に、パワーポイント「第5章-④」で、プライバシー権の二つの側面について理解

した上で、自己情報コントロール権と行政機関個人情報保護法をリンクさせておい

てください。


行政機関個人情報保護については、一般知識で詳しく見ていきますが、憲法13条の

プライバシー権と関連する法律であることを理解しておいてください。


なお、平成23年度のプライバシー権に関する問題の出題の「視点」は、憲法学読本

p89(3)の保護範囲の箇所に書かれています。


このように、憲法学読本には、 本試験問題の出題の「視点」が至るところに書かれ

ており、出題のネタ本と云えます。


受講生の皆さんは、講義中に指摘したものは、是非、出題予想のマークを入れて

おいてください。


憲法学読本p90の「趣旨」「精神」の部分も、平成16年度・18年度・25年度に出題さ

れた問題の「視点」です(この点は、前回のブログに書いてあります)。


憲法は、見た目は全く違う問題ですが・・・


聞いている「視点」は同じという問題が、結構出題されていますので、過去問で出

題された「視点」は「アタマ」の中に入れておいてください。


問題作成者(試験委員)との「対話」☆


最後に、パワーポイント「第4章-⑭⑮」で、自己決定権について、問題13のパタ

ーナリステック制約とともに、他者加害と自己加害の「視点」からよく理解しておい

てください。


パターナリステックな制約、他社加害・自己加害という「視点」も、憲法学読本p94

に書かれています。


② 法の下の平等


まずは、憲法学読本p99以下で、平等に関する各概念の意味と判例の見解をよく

理解しておいてください。


次に、憲法学読本p104の順に、総整理ノートp26以下で、憲法14条関連の判例を、

もう一度、事案→判旨の順に読み込んでみてください。


憲法14条について、判例は、①二段構え(立法目的と立法目的達成手段)と②「時

の経過」のロジックで判旨を組立てていますので、皆さんも、このロジックに沿って

判例を理解してみてください。


法の下の平等については、総整理ノートp30の最新判例が、要注意判例ですので、

もう一度、判例のロジックを、整理しておいてください。


法律を勉強する際に気をつけなければならないことは、事実は同じでも、価値判断

は、人や時代とともに変わるということです。


昔は合憲だった法律が、時代とともに違憲になる。 価値感が多様化している現代

においては、自分の中の「正しい」・「間違い」という「視点」だけでモノゴトを決めつ

けるのは危険です。


自分以外の多様な価値判断が存在することを理解した上で、そういう多様化な価

値感を尊重していく、それが個人の尊重であり、憲法の最も大切な理念(憲法13条)

です。


最後に、パワーポイント「第6章-②」、憲法学読本p98、p102をもう一度読んで、

最近の違憲判決の背後にある、「反従属の視点」を、理解してみてください。


③ 思想・良心の自由(1)


まずは、パワーポイント「第7章-①」で、4つの精神的自由(思想・良心の自由、

信教の自由、学問の自由、表現の自由)の関係をしっかりと理解してみてください。


次に、憲法学読本p113、総整理ノートp42で、思想・良心の自由の「保護範囲」に

ついて、知識を整理しておいてください。


思想・良心の自由で出題が予想される重要判例については、次回、三段階審査の

フレームワークを使いながら、比較の視点から分析していきます。


判例は、単独でみるのではなく、同じテーマのものを比較していくことで、ひとつひ

とつの判例の位置づけがよく見えてくるのではないかと思います。


この判例の比較をするときに、役立つのが三段階審査のフレームワークということ

です。



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