おはようございます。
行政書士試験個別指導 りす塾の岡です。
今回は、
行政手続法が苦手になる理由について整理しておきます。
行政手続法は、
受験生にとって、
どうしても暗記科目のように見えやすい分野です。
申請に対する処分
不利益処分
├ 聴聞
└弁明の機会の付与
行政指導
届出
意見公募手続
これらを横に並べて、
「それぞれの定義を覚えよう」
「要件を覚えよう」
「比較表で整理しよう」
とすると、
最初は勉強している感覚があります。
しかし、
行政手続法は、
制度を横並びで覚えようとすると苦しくなる科目です。
なぜなら、
それぞれの制度は、
同じ場面で出てくるものではないからです。
行政手続法を理解するときに大切なのは、
まず、
どの場面の手続なのか
を押さえることです。
申請に対する処分は、
私人が行政庁に対して、
許可や認可などを求める場面です。
この場合、行政庁は申請を受ける側です。
申請をした人からすると、
どのような基準で判断されるのか、
どのくらいの期間で処理されるのかが分からないと、
不安定な立場に置かれます。
だからこそ、
申請に対する処分には、
その場面に応じた手続の仕組みがあります。
一方、
不利益処分は、
行政庁が相手方に対して、
不利益な効果を及ぼす処分をしようとしている場面です。
ここでは、
行政庁が動くことで、
相手方の立場に大きな影響が出ます。
だから、
処分を受ける側に対して、
意見を述べる機会を与える必要が出てきます。
そのために、
聴聞や弁明の機会の付与という手続が出てきます。
ここで大切なのは、
聴聞と弁明をただ横に並べて覚えないことです。
聴聞とは何か。
弁明とは何か。
この違いだけを見ていると、
知識が細かくなりすぎて、かえって混乱します。
まず見るべきなのは、
どのような不利益処分なのか。
相手方にどの程度の手続的保障が必要なのか。
という視点です。
行政手続法は、
言葉の違いを覚える科目ではありません。
行政が動くときに、
相手方をどのように手続の中に参加させるのか。
行政の判断をどのように公正に進めるのか。
ここを整理する科目です。
行政指導も、
同じように場面から見る必要があります。
行政指導は、処分とは違います。
しかし、
行政が相手方に、
一定の行動を求める場面であることに変わりはありません。
処分ではないからといって、
何でも自由にできるわけではありません。
行政指導には行政指導なりの限界があり、
相手方が不当に圧力を受けないようにするためのルールがあります。
届出も、申請とは違います。
申請は、
行政庁に何らかの判断を求める場面です。
届出は、
一定の事項を行政庁に知らせる手続です。
この違いを見ないまま、
申請と届出を並べて覚えようとすると、
知識が混ざります。
意見公募手続も同じです。
聴聞や弁明は、
個別の相手方に対する不利益処分の場面で問題になります。
これに対して、
意見公募手続は、命令等を定める場面で、広く意見を求める手続です。
つまり、
見ている場面が違います。
個別の相手方に対する手続なのか。
広く一般に関わるルールを作る場面なのか。
この違いを押さえないまま、
制度名だけを並べてしまうと、
行政手続法は一気に苦しくなります。
行政手続法を学ぶときは、
まず次のように考えてみてください。
これは、申請の場面なのか。
不利益処分の場面なのか。
行政指導の場面なのか。
届出の場面なのか。
命令等を定める場面なのか。
ここを先に分けます。
そのうえで、
それぞれの場面ごとに、
必要な手続を確認していきます。
そうすると、
知識がバラバラに見えにくくなります。
行政手続法が苦手になる原因は、
能力の問題ではありません。
多くの場合、
制度の置き場所が決まらないまま、
細かい知識を覚えようとしていることに原因があります。
置き場所が決まっていない知識は、
復習しても定着しにくいです。
逆に、
制度の場面が見えてくると、
細かい知識も整理しやすくなります。
行政手続法は、
暗記を否定する科目ではありません。
ただし、
暗記の前に、制度の場面を押さえる必要があります。
横並びで覚えるのではなく、
場面ごとに分ける。
行政庁と相手方の関係を見る。
その場面で必要な手続的保障を確認する。
この順番で学習すると、
行政手続法はかなり見えやすくなります。
講義を聞いた後の復習でも、
まずは細かい言葉を思い出す前に、
制度の位置に戻ってみてください。
どの場面の話なのか。
誰が、誰に対して、何をしようとしているのか。
そのとき、なぜ手続が必要になるのか。
ここに戻ることができれば、
行政手続法の知識は、
単なる暗記ではなく、判断できる知識に変わっていきます。
行政手続法は、
横並びで覚えると苦しくなります。
だからこそ、
まずは手続の場面ごとに整理すること。
ここを大切にしていきましょう。
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