こんにちは!
おうちでモンテッソーリを始めたいママを応援する田草川かおるです。
子ども達が家に常時いるようになり、人口密度の濃さを感じていますが、相変わらず楽しくオンラインレッスンやメールでの相談を受け付けています。
家の中での兄弟喧嘩が増えました。
外遊びができないせいか、子どもが攻撃的になって困ります。
一日中子どもと遊んでばかりで、家事が全くこなせません。
など、困っているママの声がたくさん届き、私もどうやってアドバイスを返そうか、頭をフル回転。
というのも、一人ひとりの状況が違うから、万人に効く「正解」はないんです。
できるだけヒアリングをしっかりして、お願いするのは3つのこと。
■子どもを主体に考える
■環境を整える
■ママの声がけを意識する
モンテッソーリの大切にしている3要素をおうちに当てはめる方法です。
レッスン生のKさんにも、同じ話をさせていただきました。
おもちゃを投げるのを止めさせたい!
ママとして共感できる悩みですよね?
先ほどのモンテッソーリの要素で考えると、どうやって問題解決できるでしょう?
■子どもを主体に考える
S君は2歳になったばかり。
モンテッソーリでいうと、体を大きく動かしたい粗大運動の敏感期と重なります。
この時期は、大きなものを動かしたり、持ち上げたり、思いっ切り投げたいという衝動が止められません。
なので、「投げちゃダメ!」ママに言われても、投げたいんです。
もう一つ、12月に弟が生まれたばかりということで、心の中に不安が生じているのも事実。
どんなにママが積極的に関わってくれても、やっぱり新しい家族は気になる存在。
なるべくママの関心を自分にむけておいてもらうためにどうすればいいか、、、
2歳なりに考えて、行動した結果が、、、、
物を投げる!
しかも、できるだけかたくて、重たくて、危ない物!
ママとしては困りますが、S君としては欲しい物(=ママの強い関心)」を得られるのには効果的だということに気づいたんです。
敏感期だから仕方がない。
と諦める必要はありません。
むしろ敏感期を活かして、別の方法でアプローチしていきましょう。
■環境を整える
投げたい敏感期を止めようとしても、止められないので、一番最初にママにお願いしたのは、
「投げて危険なものを一度撤去してください」
という環境での調整。
おもちゃを全て取り上げるのではなく、ぶつかったら危ないもの、痛いもの、怪我をしそうなものを一度取り除きます。
代わりに、投げてもいい柔らかいボールや風船をあげます。
そして外で体を思いっきり動かす機会を増やす!
ボール投げに限らず、ジャングルジムを登ったり、鉄棒にぶら下がったり、腕を使う遊びをたくさんしてもらいます。
家の中から出れない場合、屋内でできるキッズヨガの要素を取り入れた遊びもレッスンでお伝えしています。
■ママの声がけを意識する
もう一つ大切なのが、ママの声がけ。
ちょうど前回のレッスンで「子どものタイプ×ママのタイプ」を知って、声がけを意識するというレッスンをしたばかり。
相談者であるKさんとS君の相性を考えて、効果的な注意方法のパターンを考えてもらいました。
いつも物を投げる。
直ぐに兄弟に手をあげる。
そうやってご相談くださるママが多いのですが、おうちモンテの観察をお願いすると、「いつも」「直ぐに」はママの思い込みのことが多く、投げてない時、仲良くしている時の方が結構あるんです!
でも、ママとしては危ないことや、して欲しくないことに注目しがち、、、
すると子どもは、無意識に
「ものを投げると、ママが直ぐに近寄ってきてくれる〜」
と思って、繰り返すんですよね。
なので、ものを投げた時、Kさんにお願いしたのは、無視することでも、強く注意することでもなく
「電車が部屋の角っこに飛んでいったね」
と事実をありのまま伝えること。
そこに感情は込めず、なるべくニュートラルな口調で。
それを繰り返すことで、S君が
「おやっ、危ないことしても別にママに注目してもらえないな」
と思うようになるまで、続けてください。
そしてもう一つ大事なこと、、、
S君が落ち着いている時、一対一の「ラブラブタイム」をしっかり持つこと!
これはレッスンでも繰り返し伝えていますが、ママと子ども、両方が落ち着いている時に、タイプ別講座でお伝えしている方法で5分間、思いっきり楽しんでください。
子どもが100%安心して、ママとの繋がりを感じられる機会を毎日必ず持つことで、「問題行動」と言われる困った行為がぐんと減りますよ♪
本来は連続講座でお伝えしている「タイプ別講座」。
おうちモンテの対象となる2歳から6歳を過ぎたお子さんにも効果があるということで、特別に単発講座としてお届けしています。
次回は4月24日(金)にあるので、お見逃しなく♪