逆流性食道炎(バレット食道)、食道裂孔ヘルニア、萎縮性胃炎の整体治療 | 【大阪】 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院         JHSC整体治療室 = 整体コラム / 心のコラム

【大阪】 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院         JHSC整体治療室 = 整体コラム / 心のコラム

●ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院は「2年制整体学校」と「JHSC整体治療室」を運営しています。

逆流性食道炎(バレット食道)、食道裂孔ヘルニア、萎縮性胃炎の整体治療
患者Tさん=70才-女性-主婦/会社員の症例
 
 
 
 
 
① Tさんの病歴・・・
患者Tさんは、12年前から胃の不調を訴えて病院に通っていたそうです。その症状はみぞおちの痛み(心窩部痛)を中心に胸から咽喉にかけての痛みだそうです。かかりつけの病院で「ピロリ菌を除去すれば楽になりますよ」との事で除菌されたそうですが残念ながら改善しなかったそうです。その後は胃の不調の原因として自律神経失調や慢性胃炎などと言われ、その投薬治療をされていました。しかし症状は一進一退状態が続き改善しないので、2年半前に改めて胃カメラなどの精密検査を受けたところ、逆流性食道炎(グレードM)に食道裂孔ヘルニアが合併し、バレット食道状態であることが分かったそうです。さらに萎縮性胃炎もあったそうです。現在も投薬治療をされていますが症状は変わらず、病院を変えてもその度に担当医から「これは何をやっても良くならないよ」と言われ、「このまま手をこまねいていては食道癌か胃癌になるのでは」と思い、何とかそれを食い止めたいとの事で、来院されました。
 
 
 
 
② Tさんの診察
・Tさんの身長は157cmで体重は52kgだそうです。十数年前は今より10kgほど太かったそうですが、13年前の胃の愁訴の発症で少し食事量が減って今の体重になっているそうです。
・血圧は110/70mmHgだそうです。血液検査ではコレステロール値がやや高いそうです。それ以外の異常は無いそうです。
・2年半前の検査で小さな胃ポリープ、大腸ポリープが見つかり、その際に除去したそうです。
・42才の時に子宮筋腫の全摘手術をされています。
・10年以上前から月に3~4回程度、原因不明の悪心と嘔吐があったそうです(☚2~3年前にいつのまにか自然に治まったそうです)。悪心・嘔吐の前駆所見として頭痛がある事が多かったそうです。月経周期とは関係なかったそうです。吐血も無かったそうです。
・めまいや耳慣れ・難聴は無いそうです。
・咽喉のヒリヒリ感があるそうです(直近の耳鼻科の検査で、咽喉にびらん・炎症などの異常は全く見られないそうです)。
・2年半前に左肩の痛みが生じて腕が上がりにくかったそうです。五十肩と思って医療機関を受診せず、接骨院などで治療されていたそうですが、その後に左上腕の上方後部に発疹が出きているのに気づき、改めて医療機関を受診すると「帯状疱疹」との診断を受けたそうです。
・歩行は真っ直ぐに歩くことができ、跛行あるいは間欠跛行はありませんでした。
・触覚検査において、左上肢が右側に比べ30%前後触覚鈍麻がありました。巧緻運動障害や不随意運動はありませんでした。
・下肢の触覚に左右差はありませんでした。また、徒手筋力テストにおいても左右差はありませんでした。
・ゲップは数えきれないくらい出ていたそうです。呑酸もかなりあったそうです。しかし最近は減っているそうです。
・咳や痰は無く、カーテンサインも陰性で、嚥下障害や嗄声もありませんでした。
・息苦しさを感じたことは無いそうです。背中の痛みはたまにあるそうです(T10付近)。
・食欲はかなりあるそうで、三度の食事以外にも何かと食べることが多いそうです。
・便は毎日あり快便だそうです。
・頭顔面の浮腫みはありませんでした。下肢に静脈瘤は無いそうですが、左右足首周辺に靴下の圧痕が残りやすいそうです。下腿に少しだけ静脈のうっ血と蛇行が見られました。
・気管は正中にあり、甲状腺の腫脹や萎縮はありませんでした。頸部~鎖骨部のリンパ節腫脹はありませんでした。しかし、頸部の前後左右の筋肉群の緊張と肥厚がありました。
・頸胸部聴診上、血管雑音は無く、心音や呼吸音に特段の所見はありませんでした。
・腹部聴診上、血管雑音・ハム音は無く、グル音はやや強く聞こえました(☚特に左季肋部)。
・腹部触診上、全体的に膨満傾向で、S字結腸部と臍部周辺に緊張と圧痛があり、さらに右季肋部から心窩部-左季肋部にかけて極めて著明な緊張と圧痛がありました。しかし肝脾腫はありませんでした。
 
 
 
➂ 治療目標と整体治療
 
  ⑴ 下部食道括約筋の疲労を取り、括約機能を回復させて胃酸の逆流を阻止する。
   ⑵ 消化管全般の疲労と緊張を取り蠕動運動を回復させる。
   ⑶ 胸腔に滑脱している噴門部を横隔膜下に牽引する。
   ⑷ 横隔膜の緊張を回復させる
   ⑸ 腹腔動脈流域、上・下腸間膜動静脈流域の血流を回復する

・下部食道括約筋テクニック
・平滑筋テクニック
・蠕動運動亢進テクニック
・胃の内臓整体
・食道裂孔ヘルニアテクニック
・横隔膜解放テクニック
・腹腔動脈流域、上・下腸間膜動静脈解放テクニック
 
 
 
 
④ 経過と結果・・・
・2診目来院時、
「朝起きるのが楽になりました」と仰っていました。また腹部の施術中に「口の周辺がピリピリします」とか「首から背中にかけてスースーします」とも仰っていました。

・3診目来院時、
「先日から臭くてダラ~ッとした軟便がたくさん出るようになってきました。身体も軽くなってきてみぞおちから咽喉にかけての痛みも感じません、胃酸の逆流が減ってきているみたいです」と仰っていました。

・4診目来院時、
「気づいたら、いつの間にか腰の痛みが無くなっていました。今は背中を伸ばしてしっかりと早く歩く事が出来ています」と仰っていました。

・5診目来院時、
「みぞおちと胸の痛み、呑酸やゲップは全くありません。咽喉の痛みも無くなっています」と仰っていました。

・8診目来院時に至っても、
逆流性食道炎の所見の解消状態が4~5診目頃からずっと継続していたので、「胃酸の逆流を阻止してバレット食道の進行を抑える」といった当初の目的が達成できたのでは、と考え、とりあえずの継続治療を終了する事にしました。以後は一月に一~二度程度のメンテナンス治療に切り替え、半年後に予定されている食道炎やバレット食道などの定期検査に備えて頂く事にしました。
 
 
 
 
⑤  今回の症例の概説、、、
◆ 「食道癌への進行を極力抑えたい・・・」
・当院で扱う内科系疾患で最も来院患者数の多い疾患は、今回のTさんと同じ逆流性食道炎・食道裂孔ヘルニアですが、今回はそこに初期のバレット食道も合併しているとの事でした。
Tさんは70才ですが、ネットをよくご覧になるようで、バレット食道についてもよくご存じの様子でした。ですから今回の来院目的として、逆流性食道炎・食道裂孔ヘルニアによる心窩部痛その他の不快症状-体調不良の改善だけでなく、「バレット食道から食道癌への進行を極力抑えたい」との切なる願いもありました。
 
 
 
◆ バレット食道を抑える為に必要な事…胃酸の逆流を抑制する !!
・Tさんのバレット食道は初期の状態だそうですが、しかし”胃酸の逆流がバレット食道の悪性腫瘍化に関係している”と言われているので、その意味では責任重大だと思います。
70才の年齢的な不利な状況もありましたが、幸い心窩部痛や呑酸などの症状は比較的早期に解消しましたので、胃酸の逆流を阻止する「下部食道括約筋の機能」あるいは「裂孔ヘルニアの状況」が、同括約筋の筋力を回復させる上記整体治療で相当程度回復し、胃酸の逆流がかなり阻止できているのでは、と思います。そしてその事で、少しでもバレット食道の進行を抑えることを期待したいと思います。
 
 

・次の定期検査は約半年後だそうですが、今後は月に一度程度のメンテナス治療を続けながら胃酸の逆流を少しでも阻止しし続け、次の検査結果で食道の炎症状態や裂孔ヘルニアの改善、あるいはバレット食道の進行の抑制が確認できるよう、少しでも貢献したいと思います。
 
 
----------------------------------------------------------------

【その他の逆流性食道炎=当院の治験例紹介】

逆流性食道炎(胃食道逆流症)と整体治療
胸やけ、ゲップ、胃痛、倦怠感…逆流性食道炎(機能性ディスペプシア-FD)と整体治療
逆流性食道炎-その二「1日に50回以上ゲップが出る」
逆流性食道炎
逆流性食道炎-その四
短期間で改善した逆流性食道炎による胸やけ、肩こり、背中痛の整体治療
「逆流性食道炎!、と思いきや?」…みぞおちに1cmのしこりがある患者さん、、、触ると激痛が…

 

【食道裂孔ヘルニアが合併している治験例紹介】 
逆流性食道炎と食道裂孔ヘルニアの整体治療

逆流性食道炎/食道裂孔ヘルニアと整体治療

逆流性食道炎-その一 食道裂孔ヘルニアの合併例
食道裂孔ヘルニアを合併した逆流性食道炎と整体治療
逆流性食道炎=食道裂孔ヘルニアと整体治療
逆流性食道炎と食道裂孔ヘルニアによる胸やけ(胸の痛み・圧迫感)、肩こりの整体治療
心窩部(みぞおち)の痛み・・・逆流性食道炎-食道裂孔ヘルニアの再発(?)と整体治療
逆流性食道炎と食道裂孔ヘルニア、及び残留便(体重減少)の整体治療

 

【バレット食道や萎縮性胃炎、他が合併している治験例紹介】
逆流性食道炎とバレット食道の整体治療
逆流性食道炎-その三 バレット食道の整体治療
胃のムカムカと疲労感…萎縮性胃炎と逆流性食道炎の整体治療
慢性疲労(萎縮性胃炎と逆流性食道炎)の整体治療
逆流性食道炎と食道裂孔ヘルニアとバレット食道の整体治療
逆流性食道炎(バレット食道)、食道裂孔ヘルニア、萎縮性胃炎の整体治療
胆石症(胆泥)と逆流性食道炎の整体治療

 

 

● 治療のお問い合わせは下記まで

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

付属治療室

JHSC整体治療室

●診療時間 【予約制】
 ・午前診…10時~13時
 ・午後診…15時~18時

●診療日
 ・月曜日~金曜日
 (水曜日=午前診のみ)
 ・第2土曜日、第4土曜日=午前診のみ

●休診日
 ・第1土曜日、第3土曜日、日曜日、祝日

●治療費
 ・初 診 7,500円
 ・2回目以降  5,000円
●住所 大阪市都島区善源寺町1-5-43 アイムワンビル2F

      地下鉄谷町線都島駅 4番出口徒歩2分
●電話 06-6180-6880 

メールでのご相談・治療予約はこちら



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

● 本学院-入学のお問い合わせは下記まで

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2年制整体学校

ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院


次の二つのコースからどちらかを選んで入学して頂けます。

1 本科2年課程 (一般の方が入学するコース)
2 プロコース (鍼灸師、理学療法士などのプロの方が入学かるコース)

 

●住所 大阪市都島区善源寺町1-5-43 アイムワンビル2F
      地下鉄谷町線都島駅 4番出口徒歩2分
●電話  06-6180-6880
●メールでのご相談資料請求体験入学…受付中


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

患者さんが通院される主な地域
大阪市、淀川区、東淀川区、西淀川区、大淀区、福島区、中央区、北区、旭区、都島区、此花区、大正区、東成区、城東区、住吉区、住之江区、平野区、守口市、門真市、寝屋川市、交野市、枚方市、東大阪市、大東市、八尾市、四条畷市、藤井寺市、柏原市、吹田市、豊中市、摂津市、茨木市、高槻市、箕面市、池田市、川西市、尼崎市、西宮市、芦屋市、神戸市、堺市、岸和田市、和泉市、泉佐野市、奈良市、生駒市、京都市、
亀岡市,向日市、長岡京市、松山市、岐阜市、広島市、横浜市、東京都、和歌山市、名古屋市、北海道-札幌市、鹿児島市、島根県