患者Tさん=70才-女性-主婦/会社員の症例
患者Tさんは、12年前から胃の不調を訴えて病院に通っていたそうです。その症状はみぞおちの痛み(心窩部痛)を中心に胸から咽喉にかけての痛みだそうです。かかりつけの病院で「ピロリ菌を除去すれば楽になりますよ」との事で除菌されたそうですが残念ながら改善しなかったそうです。その後は胃の不調の原因として自律神経失調や慢性胃炎などと言われ、その投薬治療をされていました。しかし症状は一進一退状態が続き改善しないので、2年半前に改めて胃カメラなどの精密検査を受けたところ、逆流性食道炎(グレードM)に食道裂孔ヘルニアが合併し、バレット食道状態であることが分かったそうです。さらに萎縮性胃炎もあったそうです。現在も投薬治療をされていますが症状は変わらず、病院を変えてもその度に担当医から「これは何をやっても良くならないよ」と言われ、「このまま手をこまねいていては食道癌か胃癌になるのでは」と思い、何とかそれを食い止めたいとの事で、来院されました。
・Tさんの身長は157cmで体重は52kgだそうです。十数年前は今より10kgほど太かったそうですが、13年前の胃の愁訴の発症で少し食事量が減って今の体重になっているそうです。
・血圧は110/70mmHgだそうです。血液検査ではコレステロール値がやや高いそうです。それ以外の異常は無いそうです。
・2年半前の検査で小さな胃ポリープ、大腸ポリープが見つかり、その際に除去したそうです。
・42才の時に子宮筋腫の全摘手術をされています。
・10年以上前から月に3~4回程度、原因不明の悪心と嘔吐があったそうです(☚2~3年前にいつのまにか自然に治まったそうです)。悪心・嘔吐の前駆所見として頭痛がある事が多かったそうです。月経周期とは関係なかったそうです。吐血も無かったそうです。
・めまいや耳慣れ・難聴は無いそうです。
・咽喉のヒリヒリ感があるそうです(直近の耳鼻科の検査で、咽喉にびらん・炎症などの異常は全く見られないそうです)。
・2年半前に左肩の痛みが生じて腕が上がりにくかったそうです。五十肩と思って医療機関を受診せず、接骨院などで治療されていたそうですが、その後に左上腕の上方後部に発疹が出きているのに気づき、改めて医療機関を受診すると「帯状疱疹」との診断を受けたそうです。
・歩行は真っ直ぐに歩くことができ、跛行あるいは間欠跛行はありませんでした。
・触覚検査において、左上肢が右側に比べ30%前後触覚鈍麻がありました。巧緻運動障害や不随意運動はありませんでした。
・下肢の触覚に左右差はありませんでした。また、徒手筋力テストにおいても左右差はありませんでした。
・ゲップは数えきれないくらい出ていたそうです。呑酸もかなりあったそうです。しかし最近は減っているそうです。
・咳や痰は無く、カーテンサインも陰性で、嚥下障害や嗄声もありませんでした。
・息苦しさを感じたことは無いそうです。背中の痛みはたまにあるそうです(T10付近)。
・食欲はかなりあるそうで、三度の食事以外にも何かと食べることが多いそうです。
・便は毎日あり快便だそうです。
・頭顔面の浮腫みはありませんでした。下肢に静脈瘤は無いそうですが、左右足首周辺に靴下の圧痕が残りやすいそうです。下腿に少しだけ静脈のうっ血と蛇行が見られました。
・気管は正中にあり、甲状腺の腫脹や萎縮はありませんでした。頸部~鎖骨部のリンパ節腫脹はありませんでした。しかし、頸部の前後左右の筋肉群の緊張と肥厚がありました。
・頸胸部聴診上、血管雑音は無く、心音や呼吸音に特段の所見はありませんでした。
・腹部聴診上、血管雑音・ハム音は無く、グル音はやや強く聞こえました(☚特に左季肋部)。
・腹部触診上、全体的に膨満傾向で、S字結腸部と臍部周辺に緊張と圧痛があり、さらに右季肋部から心窩部-左季肋部にかけて極めて著明な緊張と圧痛がありました。しかし肝脾腫はありませんでした。
⑴ 下部食道括約筋の疲労を取り、括約機能を回復させて胃酸の逆流を阻止する。
⑵ 消化管全般の疲労と緊張を取り蠕動運動を回復させる。
⑶ 胸腔に滑脱している噴門部を横隔膜下に牽引する。
⑷ 横隔膜の緊張を回復させる
⑸ 腹腔動脈流域、上・下腸間膜動静脈流域の血流を回復する
・下部食道括約筋テクニック
・平滑筋テクニック
・蠕動運動亢進テクニック
・胃の内臓整体
・食道裂孔ヘルニアテクニック
・横隔膜解放テクニック
・腹腔動脈流域、上・下腸間膜動静脈解放テクニック
・2診目来院時、
・3診目来院時、
・4診目来院時、
・5診目来院時、
・8診目来院時に至っても、
◆ 「食道癌への進行を極力抑えたい・・・」
・Tさんのバレット食道は初期の状態だそうですが、しかし”胃酸の逆流がバレット食道の悪性腫瘍化に関係している”と言われているので、その意味では責任重大だと思います。
・次の定期検査は約半年後だそうですが、今後は月に一度程度のメンテナス治療を続けながら胃酸の逆流を少しでも阻止しし続け、次の検査結果で食道の炎症状態や裂孔ヘルニアの改善、あるいはバレット食道の進行の抑制が確認できるよう、少しでも貢献したいと思います。
【その他の逆流性食道炎=当院の治験例紹介】
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●逆流性食道炎-その三 バレット食道の整体治療
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● 慢性疲労(萎縮性胃炎と逆流性食道炎)の整体治療
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● 逆流性食道炎(バレット食道)、食道裂孔ヘルニア、萎縮性胃炎の整体治療
● 胆石症(胆泥)と逆流性食道炎の整体治療
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