「逆流性食道炎!、と思いきや?」…みぞおちに1cmのしこりがある患者さん、、、触ると激痛が…
※Dさん-51才-男性-自営業の症例
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●みぞおちに出来た1cmの硬いしこり
Dさんは1年前からみぞおちに1cmくらいのギザギザした硬い「しこり」があるのに気付いたそうです。思い当たる原因は特にないそうです。
普通にしていれば違和感程度ですが、ご自身で少し触れると激痛に近い痛みがあるそうです。また背中をのけぞってもかなり痛むそうです。さらに朝は「息苦しさ」で目が覚めるそうです。
この件について病院などの医療機関に受診されていません。
たまたまDさんが当院HPの「逆流性食道炎の整体治療」に関する記事をご覧になり、自分の症状とよく似ていると思われ、それで逆流性食道炎の整体治療を依頼されて来院されました。
●逆流性食道炎ではないのかも?!
ところがDさんが来院され色々な問診をしていくうちに、どうも逆流性食道炎ではないような気がしました。逆流性食道炎の所見と合わない所見が多かったからです。
それまで私も逆流性食道炎の整体を施術する気で満々だったのですが、一旦中止し改めて病院での診察をすべきかと考えました。
しかし1年前と「しこり」の大きさが変化していず(☚腫瘍性の可能性は低い)、拍動性もありませんでしたし(☚動脈瘤の可能性は低い)、どうも他に気になる部位があったので、とりあえず診察を進める事にしました。
●意外な部位に反応が…
そしてその気になる部位を触診してみると、確かに「みぞおち」付近に強い反応が出ました。
その反応に
「何でそこを押さえると胸の方に響くのですか?」
と、少しビックリされて質問をされたDさんですが、まだ確信が持てなかったので、その答えは保留にし、もう少し施術を続けました。
すると最初はその反応に当惑されていたDさんでしたが、そのうち段々と反応が低下していくと少しずつ落ち着いてこられました。
そこで施術を一旦中止して、改めてチョット触れるだけで痛かった「みぞおちのしこり」をご自身で触診してもらいました。すると
「アッ、全然減っています、半分くらいです。ギザギザしていたが丸くなっています。」
と、治療室の天井を見上げながらビックリした顔をして仰いました。
これで1年に渡りDさんの悩みの種になっている「みぞおちのしこり」の原因にある程度の確信を得たので、残った時間をその部位の施術に費やしました。
治療終了時に最終的に「みみぞおちのしこり」をDさんに触れて頂くと、治療前の約40%まで低下していて、しこりの大きさも小さくなり、ギザギザも取れ、丸みを帯びている感じです、と仰いました。また、のけぞった時の痛みも約40%まで低下していました。
これで初診の治療を終了しました。
その時に今回の「みぞおちのしこり」の原因についての仮説を説明すると、Dさんは
「なるほど、、、原因が分かって良かったです。」
と、安心されていました。
●3回目の治療で完治
3日後に2回目の整体治療をしました。前回と同様の整体治療です。
もう2回目ですからDさんも要領を得ていて、初診時の当惑したお顔は無く、落ち着いた雰囲気で施術を受けて頂きました。
治療終了時に初診と同じように自分で触診して頂くと、痛みはほぼゼロに近い10%程度でした。のけぞる時の痛みもほぼ同様で、気になる「しこり」も
「ほとんど痕跡程度にしか触れられないです。息苦しさも1回しかありませんでした。」
と仰いました。
ほぼ完治に近い状態でしたが、念のため1週間後に3回目の来院をして頂きました。そして同様の施術をしてDさんに最終確認して頂くと、
「全然完治です。息苦しさもありません。原因が分かって良かったです。こんな所がみぞおちに関係するんですね。」
と仰って、安心したお顔をして帰宅されました。
●30年以上していても初めての症例
今回の症例は30年以上整体師をしている私でも初めての症例でした。Dさんがほぼ完治して良かったですが、私も勉強になりました。
「何十年と整体師をやっていても新しい発見はあるのだな、、、」と
と、改めて感じた症例でした。
Dさん、ありがとうございました。
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