逆流性食道炎の症例研究2 「1日に50回以上ゲップが出る」 | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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逆流性食道炎の症例研究2 「1日に50回以上ゲップが出る」

患者Bさん:35才-男性-会社員

 

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病歴
・主訴=げっぷ、吐き気、みぞおちの疼痛。 (逆流性食道炎)
・身長174cm、体重62kg、外胚葉タイプである。
・前職時代の職場で高度のストレスを感じていたせいで、ゲップと吐き気が生じる様になってきた、とBさんは説明してくれた。病院での検査で逆流性食道炎である事が分かり、制酸剤と抗不安剤の処方を受けていた。
・1年ほど前にその会社を退社し、現在の職場に再就職したが、今の職場環境は満足しているそうである。しかしゲップ、吐き気は持続していたので同治療を続けていた。
・ゲップの回数は一日に50回を優に超え、100回近くゲップが生じる事も有るそうである。そんな中で2週間前から症状が悪化したので再検査すると、内視鏡検査で噴門(胃-食道接合部=下部食道括約筋)が10mm程度開孔している事が分かった。食堂裂孔ヘルニアや食道粘膜のびらん(炎症)は認められなかった。とりあえず現行の薬の継続で様子をみることになった。そんな時に当院のHPを見て来院する事になった。

 

 

問診
・最近は食欲が低下していて、食べる量は減っているらしい。しかし以前はお腹がいっぱいになるまで食べていたそうである。
・2か月前から症状の悪化を理由に禁煙しているそうである。それまでは20本/日吸っていたそうである。
・問診中(約10分)にも2-3度ゲップをしていた。特に臭いはしなかった。
・呑酸はあまり無いそうである。
・胃の内視鏡検査のデータやピロリ菌の有無については不明。

 

 

診察
・グル音は全般的に低調で弱かった。血管雑音も認められなかった。
・打診上特記する事はない。
・触診上、腫瘤感
-抵抗感-筋性防御などは認められなかった。しかし盲腸部に極度の緊張と圧痛が確認できた。そして左肋骨弓の下部(おそらく胃体-胃大彎平滑筋)にも同程度の緊張と圧痛が認められた。

 

 

治療目標
・とりあえず、常時開孔している噴門を閉じることが出来る程度の筋力を下部食道括約筋に回復させることが最優先課題と考える。
次いで自律神経的な調節、あるいは心理療法的介入を検討する必要が有ると考える。
・胃-胃大彎と盲腸部の著明な平滑筋緊張と圧痛を解消する。

 

 

整体治療
・腹部消化管の平滑筋テクニック
 (盲腸部など)
・胃体~胃大彎部の平滑筋テクニック
・下部食道括約筋の平滑筋テクニック
・胃の蠕動運動亢進テクニック

 

 

 

結果
・みぞおちの痛みは解消した。
・ゲップが出なくなっていた。
問診中の10分間で2-3度ゲップをしていたが、施術に入ってからの1時間ゲップは出なくなっていた。施術終了後、治療の説明と今後の計画等、そして雑談を20分ほどしていたが、その間全くゲップは出なかった。

 

 

考察
● みぞおちの痛みの解消について
・今回の症例は、内視鏡検査で食道粘膜のびらん-炎症-潰瘍は認められていないので、本症における疼痛の原因が、びらんなどの化学的刺激が原因なのか、消化管平滑筋の緊張が原因なのかはっきりと断定できない。しかし他の逆流性食道炎患者もBさんと同様に「胃体-胃大彎の緊張と圧痛」を有しているケースが多く、胃体~胃大彎部や下部食道括約筋の平滑筋テクニックは、本症における疼痛の即効的な緩和-解消に効果的である事が分かった。

 

 

 

● ゲップが出なくなっている事について
・この効果がどれくらい持続するのか、それは不明である。しかし、とりあえず1.5時間ほどゲップが出ていない事は、Bさんにとって驚きであった様だ。それまで常時、1時間に十数回のゲップが出ていたからだ。
・当然内視鏡で確認しないといけないが、そのゲップが1.5時間消失している理由は、10mm開孔していた下部食道括約筋が整体治療で閉じているのでは、と推定したい。もしそうであれば、胃体~胃大彎部の平滑筋テクニックや下部食道括約筋の平滑筋テクニックは下部食道括約筋の機能回復にも相当の効果があると考えられる。
・10mmの開孔が有るにもかかわらず食道粘膜のびらんが生じていない事は、制酸剤による胃酸の減少が功を奏しているかもしれない(薬理についてはよく分かりません)。しかし本剤における下部食道括約筋の機能回復には無効である事も証明されたことになる。
その事からも、本テクニックは逆流性食道炎の治療に最適の治療法である可能性がある。
・Bさんが述べている様に、逆流性食道炎の原因が前職の極度の精神的ストレス-自律神経失調にあるかもしれない。しかし今回の治療では、精神的な治療と自律神経的な治療、その両者もしていない。しかしこれだけの効果が出る事からも、本テクニックは逆流性食道炎に対して極めて有効と考える。
但し、今回のケースで精神的-自律神経的影響がゼロであるとは思えないので(Bさんは外胚葉タイプである)、当然その方面からの診察と治療も検討していく必要が有ると考える。

 

 

 

 

● 大量のゲップ(ガス)がどこで生じているのか?
・Bさんのおけるゲップのガス元はどこが根源なのか? 
① 嚥下した空気を出している。
② 胃内で発生したガスを出している。
③ 胃以下の消化管内で生じたガスが逆流して出ている。
などが考えられる。
しかし1日に100回前後と生じるゲップ量=大量のガスが、②の胃内発生や③の下部消化管
からのガス逆流だけで生じるとは考えにくい。②、③ともそんなに大量のガスが発生する母地が無いからである。従って今回のBさんのケースでは①の嚥下した空気を出している、が一番妥当と考える。
・その為には呑気症の様な心理的病態の確認とその治療方針、あるいは内視鏡で確認できた下部食道括約筋の開孔だけでなく上部食道括約筋の開孔の確認と治療方針なども考慮しないといけないであろう。

 

 

● 盲腸部の緊張と圧痛について
・盲腸部の著明な緊張と圧痛は、逆流性食道炎患者に多く認められる所見である。本症との因果関係があるかどうかは現在のところ不明だが、今後因果関係が有るのか無いのか、研究を続けていきたい。 

 

 

結語
・逆流性食道炎におけるみぞおちの痛みには、胃体~胃大彎部の平滑筋テクニックや下部食道括約筋の平滑筋テクニックが、効果がある。
・下部食道括約筋の開孔によるゲップに対しても胃体~胃大彎部の平滑筋テクニックや下部食道括約筋の平滑筋テクニックが即効的な効果がある。

 

 

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