地学基礎と生物で登場する地質時代を、教科書レベルで主なところを一枚にしたものを作りました。地質時代は奥が深いし、まだよく分かってないことが多いので難しく感じますが、高校生のうちはこのくらいで、きっと、役に立つんじゃないかな。
そもそも、「地質時代」が考えられ始めたのは18世紀のこと。それからずっと、何かわかる度に修正が重ねられているので、高校生の立場では、どうしてこうなっているのかが分からない点も多いのです。
例えば、18世紀の「地質時代」の概念が生まれたころ、まず、化石が出ない地層を第一紀、今とは違う生物の化石が出る地層を第二紀、今の生物に近いものの化石が出る地層を第三紀として時代区分がつくられました。やがて人類の時代として第四紀が加わり、4つになったかが早いか、第一紀と第二紀が使われなくなったので、第三紀と第四紀という用語が、まるではしごを外されたような違和感を漂わせながら残り、高校生の理解を妨げる一因となっております。
さて、「地質時代」は、古い地層ほど深いところにあるから、古いほうを下にして、地層累重の法則を尊重して描くのが一般的です。そして、順序良く、古いほうから消化していくのが王道です。
眺めていれば自然に頭に入ってくるかもしれないので、時間を地質時代に浪費したくない人で、参考にできそうなら使ってください。
今では46億年の地球の歴史は、大きく、先カンブリア時代、古生代、中生代、新生代の4つに分けられるので、これから、それぞれをなるべく簡単に説明した記事を分けて書いてくつもりです。