長い間、私にとって憧れの時計はロレックスとトゥールビヨンでした。


ロレックスは、その分かりやすさもあってか、ずーっと自分で買うのは避けてきたけど、50歳の誕生日に嫁さんから半ば強引にプレゼントされる形で手に入れることができました。


あれから約10年、実際に使ってみて思うのは、時間を知るための道具としては本当に非の打ち所がないということです。完璧とは正にこの時計のこと。もう恐ろしいくらいに。


けど、完璧であるが故にどこか窮屈というか、不自由というか、要するに面白くないところがあるのも事実です。少なくともこの私にはそう思えてならない。なるほど、これが自分で買うことを避けてきたものの正体かと。それは実際に所有してみて初めて分かったこと。


もちろん、だからといって買ってもらったことを後悔しているわけではありません。嫁さんが私のために買ってくれた、その1点においてこのオイパペが数ある手持ちの中で私の1番の宝物であることに変わりはないのだから。


でも、こと趣味の世界においては、憧れは憧れのまま残しておくというのも、実はそれを続けていく上で意味のあることかもしれないと、今はそんなふうに考えています。それはもう1つの憧れであったトゥールビヨンを手に入れて、自分の手で分解してみて分かったこと。


最近オイパペのブレスを純正のオイスターブレスに戻しました。こうすると正直私には少し重過ぎるのだけど、まぁ憧れを手にするのだから多少のことは我慢しなければ、それが現実ってものだよなと、諦めの境地じゃないけれど、今は素直にそう思えるわけで。