丹田(腹式)呼吸と深呼吸 | 春月の『ちょこっと健康術』

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おはようございます 

東洋医学の養生法として、さまざまな病気予防や症状緩和に、『ちょこっと健康術』では丹田(腹式)呼吸をおススメしています。

先日の「呼吸が浅い人の養生法」にもありましたでしょ?ほかにも「リンパのセルフケアでむくみ予防」にも登場してますし、「腹式呼吸で自律神経をととのえる」という記事にもなってます。

丹田呼吸は、「深い呼吸」という意味では、深呼吸に違いありません。ただ、深呼吸っていうと、胸一杯に空気を吸い込むイメージですよね?丹田呼吸で大切なのは、「深い」ことであって、「たくさん」ではないの。

何を持って「深い」というのか?それは、東洋医学講座No.17「切っても切れない白と黒」にあるように、の納気(のうき)によって、の呼吸で清気を入れて濁気を出すことが十分に行われること。

丹田に気を納めることが納気であって、臍下丹田すなわち腎に納気するための呼吸が深い呼吸なんです。イメージとしては、「災害時の養生法 その7 丹田(腹式)呼吸」に書いたような感じかな…と、個人的には思ってます。

でも、これだと清気だけみたいに見えちゃいますね。実は、肺が取り込む清気は、 が吸収消化する水穀の気と合わさって、後天の精気となって、腎にたくわえられる先天の精気を補充し、宗気や元気となって、からだの機能と生命力を支えます。

つまり、深い呼吸で腎に気を納める場合の気は、清気のままじゃなくて、後天の精気。先天の精気を支えて、からだを若々しく保つための根本となるもの。それが腎に納まることで、元気が出る。

だから、清気が肺から出て他臓へ向かうとき、清気は精気に変わり、元気から衛気や営気にもなって、からだ中をめぐることをイメージするのがいいってことかな。

丹田呼吸は、「腹式呼吸でアンチエイジング」にも書いたように、他の臓腑にも影響を与えます。生命力の根本は腎ですから、腎に納気するのがいいんだって表現しますけど、五臓六腑はつながってますからね。

丹田呼吸(腹式呼吸)のやり方、
座って行う方法はこちら→「腹式呼吸で自律神経をととのえる」
立つか仰向けに寝て行う方法はこちら→「ダイエットに胸式呼吸、リラックスに腹式呼吸」
貝原益軒先生の方法はこちら→ 『養生訓』 「呼と吸と」  「千金方の呼吸法」

一天一笑、今日も笑顔でいい一日にしましょう。

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