おはようございます
ブログネタ:風邪は喉から?鼻から?どこからくる? 参加中
「カゼはえり首から入る」と、東洋医学では考えます。カゼは、ブログネタのタイトルにもあるように、風邪って書きますね。「風邪」は、もともと東洋医学用語の「ふうじゃ」です。
風邪(ふうじゃ)は、外邪のひとつ。東洋医学講座No.27や「外邪はコンビでやってくる No.2 風寒邪」で解説しているように、からだの上部・体表から入り込む性質があります。
で、首の後ろ側には、風門、風府、風池など、「風」の字のつくツボがあるんだけど、そこらに風邪が入ったり集まったり溜まったりすると考えたんですね。ツボは治療点ですけど、反応点でもありますから。カゼの引き始めって、ゾクッとくるじゃない?それって首筋でしょ?
そう、首すじにゾクッとくる感覚。それがカゼの始まりなんです。風邪が悪さをしようとしてるんです。そこですぐに、からだを温かくして休めば、衛気が風邪を追い出してくれます。症状が出たとしても、せいぜい軽い鼻水程度で終わります。
からだを温める方法として、まずは首にスカーフとかマフラーを巻く。上着を1枚はおる。お風呂で温まる。生姜湯を飲んだり、ネギを食べたりする。そんなところです。カゼにショウガやネギがいい理由は、「カゼには生姜・ネギ・梅干し」を読んでね。
ところが、ゾクッと来たのに気づかないで、あるいは無視して、無理したり、風に当たったりすると、風邪が勢いづきます。そうなると、衛気も必死になって戦うので、熱がドーンと出たり、鼻水や咳の症状が強くなっていくというしくみ。
西洋医学的には、症状が鼻に出るか、のどに出るかは、どのウイルスに感染したかにもよるし、感染の進行具合にもよりますね。東洋医学的には、進行具合に加えて、その人の体質や生活環境も影響すると考えます。なので、同じようにカゼを引いたとしても、選ぶ漢方薬が違ったりする。
カゼの引き始めに感じた寒気が強めなら、私の場合は葛根湯を一服します。私の体質には葛根湯が合ってるから。「漢方のカゼ薬は葛根湯だけ?」に書いてますが、体力が落ちてる人なら、桂枝湯か香蘇散のほうが合ってます。
カゼが進行してしまって、鼻水やら咳やらひどくなってきた場合は、症状に合わせて飲む漢方薬は変わります。そのあたりは「こじれたカゼの漢方薬は?」にありますが、こじらせたときは、ちゃんと漢方医さんに処方してもらったほうがいいかな。
カゼが流行り始めてるようです。月初に「初秋なのにマイコプラズマ肺炎が流行?」をお届けしてますが、咳が出るようなら、引き続きマイコプラズマもチェックが必要そうです。いずれにしても、カゼかな?と思ったら、早めに手当てしてくださいね。
一天一笑、今日も笑顔でいい一日にしましょう。
ススキ
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