おはようございます
「自分の声が頭に響く それって耳管開放症かも?」 に対して、その対処法 として西洋医学的な治療法と日常的な養生法と、耳の症状を緩和する局所のツボ をお届けしました。
そして、耳管開放症は、急激なダイエットだけでなく、ストレスによってなることもあるし、二足歩行する人間の宿命的な病気 のひとつなんだっていう話も。
今日は、耳管開放症に限らず、耳管狭窄症、突発性難聴、耳炎などの耳疾患に伴う症状として、あるいは老化現象による症状としてもみられる、耳閉塞感・耳鳴り・難聴を東洋医学で見てみましょう。
東洋医学的に考えられるのは、
② 耳を正常に働かせる精気が届かなくなった(虚証 )
のいずれかで、その原因によって、次の4つに大別されます。
激しく怒ったり、驚いたり、恐れたりと、感情の爆発や大きな精神的ショックがあったとか、肝うつ気滞 が長引いていると、滞った気が内火 となって燃え上がり、耳を塞ぐと、耳閉塞感・耳鳴り・難聴を引き起こします。
主症状: 突然の耳閉塞感・難聴。雷や風の響くような耳鳴り。ストレスで悪化。
随伴症状: 顔色が赤い、目が赤い、頭痛やめまいが起こることもある、のどが渇く、胸がモヤモヤして落ち着かない、わけもなくイライラする、よく眠れない、便秘がち、口が苦く感じるなど。
痰火うつ結
味の濃いものやあぶらっこいものを摂りすぎたり、ぐじぐじ思い悩んだりして、脾 胃 を傷つけると、痰 を生じます。その状態が長引くと、滞った痰が内火 となって燃え上がり、耳を塞ぐと、耳閉塞感・耳鳴り・難聴を引き起こします。
主症状: 音がくぐもってよく聞こえない。ヒューヒューという重く濁った耳鳴り。
随伴症状: めまい、頭が重い、胸や胃がつかえる感じ、重苦しい痰を伴う咳、便がすっきり出ないなど。
病後・産後・妊娠中の精血不足 や、腎精の消耗 、加齢などで、腎 と関係の深い耳に精気が届かないと、耳を十分に栄養できなくなって、耳閉塞感・耳鳴り・難聴を引き起こします。
主症状: 蝉の鳴くような、小さな音の耳鳴りで、夜間に悪化する。
随伴症状: めまい、目がぼやける、腰やひざに力が入りにくい、食欲不振、よく眠れない、疲れやすいなど。
もともと脾
胃
が弱い、飲食の不摂生
がある、働き過ぎ
、悩み事があるなど、脾胃が弱ると、気血が充足しなくなります。気血の不足が耳に影響すると、耳閉塞感・耳鳴り・難聴を引き起こします。
主症状: 耳鳴り、耳閉塞感がひどくなったり、軽くなったりする。疲れると悪化。
随伴症状: 倦怠感、食欲不振、食後の膨満感、便が緩い、顔色がさえないなど。
食養生としては、と
は内火の熱を冷ますものを、
は腎を養うものを。
と
は脾胃を養うものを、摂りましょう。養生法・漢方薬・薬草・ハーブの目次→
を参考にしてね。
一天一笑、今日もいい1日にしましょう。
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