おはようございます
耳管開放症の中島美嘉さん、「耳だけが不調でくやしい」とおっしゃったとか。ずっと忙しくされていたのでしょうから、この際、治療を兼ねた休養のつもりで、リフレッシュされるといいですね。
「自分の声が頭に響く それって耳管開放症かも?」 に続けて、「耳管開放症の対処法」 をお届けしました。今日は、耳閉塞感や耳鳴り、難聴などの治療に使われるツボをご紹介します。
症状緩和に、耳の後ろ側のマッサージが有効との情報が、金沢市立病院耳管開放症HP にありましたが、そのマッサージ法と同じものを、「目の疲れをとって頭痛予防」 でお伝えしてました。
目と耳で違うのに、同じ場所をマッサージするの?耳はまさにその場所ですから、わかりますよね。なぜ目にもいいか?というと、目に行く神経や血管も、耳のすぐそばを通るからなんですよ。
☆ ツボの位置
耳のすぐ後ろ、顎関節に近いところに、乳様突起という下向きの骨の出っ張りがあります。その乳様突起の前、耳介の付け根にある凹みが、青○の翳風(えいふう)。顎関節症のツボでもあります。
図にツボの名前は入れてませんが、翳風から耳介の付け根に沿って上がっていくと、耳穴の高さにある青○がけい脈、その上の青○が顱息(ろそく)です。
乳様突起の後ろの凹みにあるのが、赤●の完骨(かんこつ)で、このツボは頭痛やくびのコリにも使います。完骨の上にある赤●が頭竅陰(あたまきょういん)。
耳の前、耳珠のところに上下に並ぶ3つのツボ、上から青●の耳門(じもん)、黒●の聴宮(ちょうきゅう)、赤●の聴会(ちょうえ)。これらも翳風と同様に、顎関節症のツボでもあります。
以上のように、耳の症状を緩和する対症療法には、耳の周りのツボを使います。このほかに、弁証 にしたがって、耳の症状の原因となっている臓腑のツボも選びますが、これについてはここでは省略しますね。
☆ 手当てのしかた
「目の疲れをとって頭痛予防」 でもご紹介した方法です。中指と人差し指で乳様突起をはさむようにすると、翳風と完骨に当たります。指先を当てた状態で、上下にゆすったり、くるくる回したりしましょう。
また、中指と人差し指で耳介をはさみ、↑と同様に、上下にゆすったり、回したりしましょう。この方法だと、耳介の前と後ろのツボを、いっぺんにカバーできて便利です。
最後に、耳介を上、後ろ、下へ引っ張ります。すると、耳がポッポッポッと温まってくるはず。その温かさが、コメカミまで到達すれば、目の疲れも癒されます。
耳管開放症の症状が出たときは、まず前かがみになるか、横になって、症状を緩和してくださいね。ツボの手当てはその後に。
一天一笑、今日もいい1日にしましょう。
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