大阪のフィッシングショーも終わって、ちょっと落ち着いたところで、少し燃えてたこのリールに自分の気持ちの整理も兼ねて触れてみたいと思います。

出て三代目と。
しかし、ネットでは叩かれまくってますなあ…
叩かれる理由はわかるんですが、その理由が生じた二代目以上に叩かれてるのはなんででしょうね?
ざっと説明しますと。
ツインパワーXDの名前の通り、ツインパワーの派生機種ですな。
シマノってこういうのを好きですね。
ヴァンキッシュの前身のマグネシウムボディのツインパワーMg
ヴァンフォードの前身のCI4ボディのストラディックCI4と。
最初に出たのは2017年
この初代ツインパワーXDのC3000XGは私も買ってメッキに使い倒しました。
この頃のリールのラインナップを説明すると、シマノのスピニングリールは大きく分けて2つの流れがあります。
まずはコアソリッドボディ
金属ローターなど重めのローターで慣性を付けて一定のリトリーブに適したリール。
ステラ ツインパワー ストラディック等
そしてクイックレスポンス
最近はマグナムライトローターと呼ぶ、CI4などの樹脂製の軽いローターで巻きだし感の軽さを重視したリール。
ヴァンキッシュ ヴァンフォード
そしてこのツインパワーXDと。

で、自分の釣りに対してですが、
まずオフショアのGTはポッピングなどのストップ&ゴーの釣りが多いんですが、それでも抵抗の大きいプラグを引くのでローターが重い方が慣性がついて良いですな。
ステラSWに20モデルから金属ローターに戻したソルティガとか
では陸っぱり…これもGTと同じようにストップ&ゴーを多用するメッキがメインですが、こちらはそんなに抵抗が負担になるわけでないのでローターの軽いクイックレスポンスの方がええかなと。
でも、どちらを選んでもそこまで気にするほどではないかなと。
2016年に陸っぱりリールを一新するのにヴァンキッシュとストラディックの両方買いましたが、プラグの操作はやはりヴァンキッシュの方が使いやすいと思いましたけどね。
でもその時買った16ヴァンキッシュC3000XGはマグネシウムボディの軽さに惹かれたわけですが、同時購入してfcllaboのUC-73tに付けるには、ちと軽すぎたかなと思う事も。
そう思ってた1年後に出たのが、
17ツインパワーXD
15ツインパワーのオールアルミボディに樹脂製ローターだったのを、ローターをより軽いCI4にしてコアソリッドからマグナムライトローターに。
これだけならどこがXD.Extra Durabilityや?
なんですが、ギアに1年後に出る18ステラと同一形状のギア。
ラインローラーに水の浸入を防ぐラビリンス構造を初採用と質実剛健を売りにするツインパワーに対してローターはマグナムライトローターで巻き出しの軽さを優先したが、その他は耐久性をさらに高めたXDに相応しいモデル。
ということで私も即座に飛びつきました。
で二台のC3000XG
ツインパワーXDはメッキやライトリーフに
ヴァンキッシュはロングロッドのアジングに
と使い分けてきました。
そして一年後にステラとイグジストがモデルチェンジ。
イグジストはセルテートHDに続いてモノコックボディ採用。
16セルテートHDでそのモノコックボディの良さをしってたので欲しかったんですが、陸っぱりにフラッグシップモデルは買わない(買えない)がポリシーなんで、ぐっと我慢しました。
それよりもセルテートのモデルチェンジを待とうと。
その予想通りに19年にセルテートがモノコックボディでモデルチェンジ。
3000-Cはアルミボディに樹脂製ローターという同じ構成のツインパワーXDのC3000XGが健全なので買わず。
が、4000と共通の一回り大きいボディの3000-XHを、この年UC-79買ったこともあった追加購入。
そしてこの年はヴァンキッシュのモデルチェンジもありました。
アジングに使ってた16ヴァンキッシュのC3000XG
すごく気に入ってたんですが、デッドスローリトリーブのコツ音に悩まされてたので買い替えも考えましたがやめました。
まず銀色から暗色になったボディカラーがイマイチ気に入らないこと。
そしてもっと大きいのボディの素材が少し変わったこと。
16 ではボディはマグネシウムでローターはCI4と樹脂製。
19 はさらに軽量化を目指すためか、ローターとボディの脚の付いてる側の変更無しですが、蓋側をマグネシウムからCI4に。
このおかげで、びっくりする位に軽くなりましたが、アジングだけでなくメッキにも使う自分はちょっとなあと。
こういう半プラボディ。
ツインパワーSWもそうですが、問題はないのでしょうがどうも好きになれなく。
それにそこまでの軽量化は望んでないし。
ということで16ヴァンキッシュを使い続ける。
そして20年
セルテートのライバルであるツインパワーがモデルチェンジ
いずれも耐久性を重視したアルミボディのリールだが、モノコックボディで軽くなったセルテートに対してツインパワーはどう出るか?
と思ってたら、ローターを樹脂製からアルミ製、ステラと同じものに。
コンセプトを質実剛健とし、コアソリッドらしい選択です。
が、それによる重量増を補うためか、ボディのリールフット側は従来のアルミですが、蓋側は樹脂のCI4に…
う〜ん
自分としてはこれでもうツインパワーよりセルテートだなになりますが。
ただ、シマノの考えもわからんことではない。
ボディでも剛性が必要なのはリールフット側。
蓋も金属製で剛性高めるに越したことないが、ここらCI4で充分。
それよりもラインの負荷が直接かかるローターの剛性を上げる方がコアソリッドボディの質実剛健コンセプトリールには必要と。
で、そうなると質実剛健ツインパワーにさらにXDって記号を付けたリールはどうなるのだと…
ということで21ツインパワーXD
20ツインパワーのボディに17モデルと同じくCI4ローター付けたマグナムライトローターリールとしてモデルチェンジ。
リールフットと蓋というボディにローターの3箇所。
20ツインパワーはそのうちローターとリールフットの2箇所がアルミ
で21ツインパワーXDはリールフットのみがアルミ。
ボディ素材ってことでいえば元のツインパワーより剛性劣るやん!エクストラデューティーって意味は?
と成りましたな。
その疑問はここでも書きましたが
テスターの方が言うにはスプールリングにより強靭な素材を使ったのがツインパワーとの差とか…
そのスプールに加えて、巻きの軽いツインパワー
もしくは丈夫なヴァンキッシュというポジションのリールがツインパワーXDということらしいです。
それを読んで、19セルテートに満足してるので、もうツインパワーXDを買うことはないなと私は思いました。
ただ、シマノの言いたい事もわかります。
ボディのリールフット側はギアを収納するので剛性が必要。
しかし蓋側はそこまででない。
ならばここは樹脂にして軽さとコストを抑える。
その代わりツインパワーの様な質実剛健を謳うリールはラインによって負荷がかかるローターをメタル化にして強さと軽さと価格をバランスさせると。
さらにローター含めてオールメタルはフラッグシップモデルのステラのみと差別化。
そのステラが22年にモデルチェンジ
復活した密巻き機構が賛否両論となりましたな。
その密巻き機構を導入して23年にヴァンキッシュ
24年にツインパワーがモデルチェンジ。
密巻きはよくわからなかったんですが、半プラはやっぱり気分的にイヤと私は23エアリティを3000-HとPC3000-XH 24セルテートを3000-XHと2000P買いました。
19以降のヴァンキッシュは軽量化の為にボディ素材だけでなく内部構造も変えたというので、アジングとメッキの両方に使うのはちと不安と。
その点、エアリティは先代イグジストとあんま変わらないって話でしたし。
セルテートは19セルテートに満足仕切ってたので、もう一台3000XHを追加購入、そしめ復活した小型モデルをアジングのリールにも軽さをあんま求めないので2000P
かくして、メッキ、アジングという陸っぱりリールはヴァンキッシュ、ツインパワーXD そしてソアレからエアリティ、セルテートとダイワに戻ったわけです。
そんな中で迎えた25ツインパワーXDのモデルチェンジ
まあ予測通りでした。
ボディ素材は充分と同じ路線で各部をブラッシュアップに、そこに密巻き機能を搭載と。
ただし予想外だったのは、21モデルの延長線上の25ツインパワーXDが21発売時以上に燃えたことでした。
いや、17から21の時にガッカリした声は多数あったし、その気持ちは私も同じ。
しかし、その路線はもう変わらないと再確認したにすぎない21から25へのモデルチェンジでなんでここまで燃えるの?
もうシマノはステラ以外のリールは半プラで行くと決めたんだから、それが不満ならステラ買うか、私みたいにダイワでエアリティかセルテート買えばええやん…
と思いますが、まあ割り切れない気持ちを持つユーザーがいるのもよく解ります。
そういう不満を汲み上げてPV稼ぐのがユーチューバーで、それらが煽ってるんだろうなとも。
自分もアジングでヴァンキッシュからエアリティに変えて、かなり対策施してだいぶ減ったけど完全に消せなかったヴァンキッシュのデッドスローリトリーブ時のコツ音。
それが全くないエアリティやセルテートは快適ですが、微速巻き込みの時に味わえる、シマノのリールにあるギアとギアがかっちり噛み込んど駆動するあの感触。
ヌルヌルだけのダイワにはないなあ…と少し残念にも思ってはいます。
ただ、ここまでまた燃えるか?と。
これ、もうツインパワー「XD」って名前変えた方がいいんじゃないかなあ…
17では18ステラと同じギアや他のリールに先駆けてラインローラーにラビリンス構造を搭載。
21ではステラSWにしか搭載されてないSWバリアコートスプールリングを採用(22ステラと24ツインパワーに先駆けて)
そして25では再びラインローラーの構造を変えた様です。
要するにステラ、ヴァンキッシュ、ツインパワーとシマノのリールの上位陣の中で一番最後にモデルチェンジするツインパワーXD
そこでまず新しい機能を一足早く搭載する。
それと
巻の軽いツインパワー
丈夫なヴァンキッシュ
という特色に加えたのがツインパワーXDというリールと捉えた方が良いようですな。
もう17モデルにあったツインパワーを超える耐久性というのは期待しないほうがええんでわと。
同時にもうヴァンキッシュやヴァンフォードがそうであったように派生機種の元の名前、ツインパワーを取り去って、新しい名前を与えた方が良いんでないかと思います。
でないと、まあ次のモデルチェンジでまたユーチューバーとかのネタにされるでしょうな。
まあ、私もその一人ですが…