第3話法廷パート開始です。

■Trial, Part 1(法廷【その1】)

Iris
I've read Professor Bunnybrain's paper about it, too, Runo.
And I have to say...

アイリス
あたしも、ドビンボーくんの
論文を読んでみたけど‥‥


IrisはHarebrayneに「Bunnybrain(うさちゃん脳)」という愛称をつけちゃいました。w
「Harebrayne」の由来は、「harebrained(とっぴな、軽はずみな)」からだろう、と前に紹介しましたが、「hare」はノウサギのこと。だからBunnyでbrainは、要するにharebrainedのことのようなものです。

Judge
Sir, I believe you are a fellow of the Royal Society, are
you not? An expert in your field?
Juror No. 4
I am, and my word on the matter can be considered final.
Instantaneous kinesis is poppycock!

サイバンチョ
たしかあなたは、王立科学協会に
所属する博士でしたね。
4ゴウ
そのワシが言うのだから間違いない!
瞬間移動など、馬鹿の極みである!


poppycock:ばかげた話、たわごと
「王立協会(Royal Society)」は1660年にロンドンで作られた民間の科学に関する団体。現在も存在しています。
fellowはここでは学術団体の会員のこと。
王立学会 - Wikipedia

裁判開始後、「Autopsy Report(遺体解剖記録)」が提出されるので、ここで初めて執刀医の名前を見ることができます。
↓このとおり、「Courtney Sithe」です。



Harebrayne
Ah ha! It's four!
(中略)
I was calculating the neutralization coefficient of electrical
charge required for electrolysis of a human subject.
I have to keep the result a secret at all costs, you see.
That's why I ate the paper I did my working on.

ドビンボー
4だッ!
(中略)
ああ。人体を電気分解するために必要な
電荷を対消滅する係数を算出したのです。
そのコタエは極秘ですから、ダレにも
知られぬよう、食べちまったのですが。


吹き出しが出ていない時にドビンボー氏を「といつめる」と、こんな意味不明なことを言ってくれる上に、メモった紙をむしゃむしゃするというモーションが見られて楽しいので、一度は見てみることをおすすめします。w
英語版を見ると、日本語版に忠実に翻訳されていてまた笑えます。

Gregson
You'll get your answer once I've finished my fish an'
chips...if you don't keep buttin' in every few seconds!
Ryunosuke
(But we all know that's a bottomless bag...)

グレグソン
ちゃんと食べてから話す。
いちいち、水をささないでくれ。
ナルホド
(そのアゲモノ、なくなったのを
 見たコトがないのだけど‥‥)


Ryunosuke(底なしの袋だってみんな知ってるんだけど‥‥)
というとおり、グレグソンがアゲモノを食べている時のモーションで、アゲモノに注目すると、アゲモノがにょきって伸びてくるのがわかるのでちょっと怖いんですよね。w

Harebrayne
Andrew is my flat-head screwdriver, of course.
His brother, Michael, is a cross-head.

ドビンボー
マイナスドライバーは“アンドルー”。
プラスドライバーは“マイケル”です。


これは日本語版の通りに、flat-head screwdriver(マイナスドライバー)の名前がAndrew(アンドルー)で、cross-head screwdriver(プラスドライバー)の名前がMichael(マイケル)です。
ただ、「Andrewの兄弟のMichael」と言っているので、どうやら彼らは兄弟だったようです。w

Harebrayne
...the whole stage would have been a bloodbath!
No, a blood swimming pool!

ドビンボー
それこそ。舞台(ステージ)の上は、“血の海”‥‥
いやむしろ、“血の宇宙”ですよ!


Harebrayne「ステージの上全体が大惨事(bloodbath)になっていたことでしょう! いや、血みどろの水泳プールだ!」
「bloodbath」は大虐殺や大流血という意味なのですが、綴りを見てわかる通り、「blood(血の)bath(浴槽)」から作られた語だそうです。bathは浴槽のことですが、あふれる水の比喩として「洪水」の意味合いで、「血の洪水」→大虐殺や大流血、ということらしい。
それはそれとして、「blood(血の)bath(浴槽)」どころじゃない、「blood(血の)swimming pool(水泳プール)」だよ! というようなことをHarebrayneは言いたいわけです。

Van Zieks
Here's to you, Albert!
Harebrayne
Oh, you're too kind, Barok!
But I'm really not a patch on you...

バンジークス
‥‥さすがだな。ベンジャミンよ。
ドビンボー
なあに。キミほどじゃないさ。
バロック‥‥


バンジークスとドビンボーは日本語版でも名前で呼び合う仲なので、英語版でもそのままです。
Van Zieksが「乾杯!(Here's to you)」と言っているのは、ちょうどここでVan Zieksが乾杯のモーションをするからです。

Harebrayne
In the name of Apollo, I will, My Lord!

ドビンボー
科学の神の名にかけてッ!


Apolloはローマ神話の太陽神で、ギリシア神話のアポローンに相当。あらゆる知的文化的活動の守護神。
アポローン - Wikipedia
‥‥別に科学の神じゃないけど、科学だって知的文化活動のひとつと考えればまぁいいのかな。
というか、逆転シリーズにおいてApolloというと、「Apollo Justice(王泥喜法介の英語版キャラ名)」の方が先に出てきてしまいますね。

Van Zieks
You're wasting your breath, my learned friend.
This scatterbrain even forgets my name at times.
Ryunosuke
(...So Lord van Zieks really did have a friend once.
But I didn't notice Hell freezing over...)

バンジークス
‥‥ムダだ。この者は、時に
私の名前を忘れることもあるからな。
ナルホド
(‥‥意外にトモダチづきあいが
 いいのか、バンジークス卿‥‥)


scatterbrain:気の散る人、そわそわした人、おっちょこちょい
Harebrayneはscatterbrainである、と。(brayneとbrainにひっかけたダジャレでもありますね)

hell freezes over:決してない、絶対に起こりえない
直訳だと「地獄が凍りつく」だけど、「地獄は火が燃え盛っているので凍りつくわけがない」ということから、決してない、絶対に起こりえないという意味合い。
なので、「But I didn't notice Hell freezing over.」は「灼熱の地獄が凍りつくこともあるとは知らなかった」、つまり「そんなことは絶対にないと思っていた」ということ。
Ryunosuke(Van Zieks卿には本当に友達が居たんだな。そんなことは絶対にないと思っていた)
だいぶ失礼なことを言ってますね。いや、心の声ですが。

Juror No. 2
What would be the value of such a grant?
Ten pounds?
Juror No. 4
You're an order of magnitude out, madam.
Five hundred pounds a YEAR!
Juror No. 5
Ooh arrrrrr!
Ya could live 'andsome on that much for years!

2ゴウ
おカネって、いくらもらえますの?
‥‥10ポンドくらいかしら。
4ゴウ
トンでもない金額です。
1年間に、500ポンド。
5ゴウ
おっほォォォォォォォォォォォォォッ!
数年、遊んで暮らせるでねえかッ!


Juror No. 2「そういう類の助成金って、いくらくらいですの? 10ポンドくらいかしら。」
Juror No. 4「桁が違いますよ、マダム。1年間に、500ポンドです!」
Juror No. 5「おっほォォォォォォォォォォォォォッ! それだけあれば何年か生活できるでねえかッ!」
ここまであまりセリフがなかったJuror No. 5(5ゴウ)ですが、ここでコックニーで喋るということがはっきりしますね。
「1ペニーが現在の約100円」説から計算すると、1ポンドがだいたい24,000円ですから、
10ポンド≒24万円
500ポンド≒1200万円
ということになります。そりゃおっほォとか叫びたくもなりますわな。

ということで、次回、新たな証人登場。
またしても方言との戦いが始まる‥‥

次 法廷【その2】



英語版「大逆転裁判1&2 -成歩堂龍ノ介の冒險と覺悟-」解説

英語版「大逆転裁判1」解説はこちら

Escapades(番外編 ランドストマガジン)解説へ

■大逆転裁判2

○Episode 1 The Adventure of the Blossoming Attorney(第1話 弁護少女の覚醒と冒險)

1.法廷【その1】
2.法廷【その2】

○Episode 2 The Memoirs of Clouded Kokoro(第2話 吾輩と霧の夜の回想)

1.探偵【その1】~探偵【その2】
2.法廷【その1】
3.探偵【その3】
4.法廷【その2】
5.法廷【その3】

○Episode 3 The Return of the Great Departed Soul(第3話 未来科学と亡霊の帰還)

1.探偵【その1】(1)
 探偵【その1】(2)
2.法廷【その1】
3.法廷【その2】
4.探偵【その2】(1)
 探偵【その2】(2)
5.法廷【その3】
6.法廷【その4】

○Episode 4 Twisted Karma and His Last Bow(第4話 ねじれた男と最後の挨拶)

1.探偵【その1】(1)
 探偵【その1】(2)
2.法廷【その1】
3.法廷【その2】
4.探偵【その2】

○Final Chapter The Resolve of Ryunosuke Naruhodo(最終章 成歩堂龍ノ介の覺悟)

1.法廷【その1】
2.探偵【その1】
3.法廷【その2】
4.法廷【その3】
5.終幕