珍しいお茶席にお招きいただきました。 | 藤工房(和裁士うりぼーと店長かめさん)の徒然日記

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本日は京都市の行っている食文化についてのイベント事業にお手伝いに来られたお客様にお招きいただき、珍しい場所で珍しいお茶席を味わってまいりました。


こちらは上賀茂神社周辺にあります、梅辻家住宅黒書院、普段は一般公開されていない京都市の有形文化財。

梅辻家住宅

京都市指定有形文化財。
上賀茂神社の神主筋(七家)の社家の一つ。明治4年(1871)の国家神道令により上賀茂神社より離れたが、それまで社家として代々が居住した。
住宅は伝統的な賀茂の社家スタイルの建物に、京都御所内にあった学問所を座敷として移築附加えた形である。この座敷は柱も天井も黒く塗った黒書院であり、灯火窓を備えている。






御所から移築された歴史有る建物、その中で一服いただいてまいりました。


お手前は、遠州流。


抹茶は上林三入製「初むかし」。遠州流茶道流祖・小堀遠州は古田織部時代の青茶(茹でる製法)から、利休時代の白茶(蒸す製法)に戻し「利休の昔にかえした」という意味で「初むかし」と命名しました。これが茶銘の起こりとなり、「初むかし」は江戸時代から極上抹茶のブランド名となっています。

こちらは珍しいポーランド産の茶器。



菓子は象東さんによる打ち立ての和三盆糖。


和三盆糖は通常打ってから10日以上乾燥させた後製品としてお店に出されます。打ち立てのメルティ感は1〜2時間しか保たない為、一般にはお召し上がり頂けないものを、今回のイベントに合わせて東京から象東さんにお越しいただいて、その場でできたてをいただくというスペシャルな企画でした。




お抹茶といい、お干菓子といい、茶室の佇まいといい、なんとも贅沢な一時を味わいました。