NG大賞?!
みなさま、こんにちは
いよいよ一年の締めくくりの日ですね!
心静かに、機嫌よ~く2015年を締めくくりたいです。
* * * * * * *
さてさて、先日ようやく舞台写真のご紹介を終えました。
続いて「輝く!どんちょうNG大賞?!」をご紹介したいと思います。
とはいっても、本番前のゲネプロでのNGとなります
ノミネートはこの4人です。
①「川上」を演じたM香ちゃん。
「ドリームエクスプレスAT」役者陣の中で最年少の彼女が、
登場人物最高齢の「川上」を演じました!
「おばあちゃんメイク」は本番から発揮されたので、
ご紹介した「舞台写真」では若々しかったかもデス
②「五木」を演じたH恵さん。
上の写真とどこが違うか分かりますか?
…
…
そう、前髪です!
ゲネプロでは本番に備え、カーラーを巻いたまま
登場していたのでした。
写真を撮っていたK則さんから「外して」と合図されたH恵さん。
とっさにカーラーを外し、袖にいるY子さんがキャッチ
私は袖の方を向いていたのですが、視界の端で急に何か飛ぶのが見え
虫かと思いビックリしました。
③「ティム」を演じたM子ちゃん。
ゲネプロでは本番に備え、三つ編みのまま
登場していたのでした。(ダンス上手そう)
三つ編みをほどくと細かいソバージュになります。
④「安川」を演じたN也さん。
しょっぱいお顔をしていますね。なぜ?!
…
…
…
電話線が切れてしまった!
本来はもう少し後のシーンで「松崎」が切るハズだったのでした。
後ろのH恵さんも気づいたのか、笑いをこらえています。
K則さん「シャッターチャンス!」と思ったのか、写真にブレがないデス。
ちなみに本番では大丈夫でした
そして、
くまはちが勝手に選ぶ、第55回公演NG大賞は…
授賞理由は、「インパクトが大きかったから」につきます。
「あまりに堂々とカーラーを巻いていた」
「深夜バスだから、翌朝に備えてカーラーを巻いているのかと思った」
「舞台上で目があったとき『あれっ・・・・』と思った」
公演後の総括の時など、何かと話題を独占したのでした。
「五木」さん…
にくめない、素敵なキャラでした
* * * * * * *
今回が2015年最後の記事となります。
今年も大変お世話になりました。
みなさま、どうぞよいお年をお迎えください
(くまはち)
TheatreGroup“OCT/PASS”さん観劇して来ました
みなさま、こんばんは
朝からラジオ漬けのくまはちです。
H@!FM さんの番組をずっと聞きながら、
あれこれ作業しています
こんなにラジオを聞いているのは
高校生の頃以来かもです。
各番組のパーソナリティーさんやリスナーさんとの
やり取り?が楽しくて、大好きです
* * * * * * *
さてさて、12月26日(土)、
せんだい演劇工房10-BOX BOX1 にて観劇して来ました!
気温はさすがに低いものの、いいお天気でした。
(画像お借りしました)
TheatreGroup“OCT/PASS”
さん Vol.37
「翔人綺想」
初演が1985年ということで、今から30年前に生まれた作品とのこと。
1980年代の空気がそこかしこに漂っていました。
どんちょうでも今年は、1980年代が舞台の作品を
2つ上演させていただいたのでワクワクしながら観ていました!
舞台装置がとても良かったです。
ある時は「駅のホーム」、または「電車のボックスシート」、
またある時は畳とちゃぶ台が置かれて「家の中」になったり…。
「ホーム」を飛び越えながら演技をされる役者さん達が
大変そう…と思いつつ、楽しんでいるのが伝わりおもしろかったです。
照明もかっこよくて素敵でした。
ホームに入ってくる「ブルートレイン」が見えました
何より役者さんたちの演技が圧巻でした。
最初から最後まで、魂を振り絞るかのようなテンションの高さ。
そして観ている人にきちんと届く「声」。
あんなにテンションが高いのに演技に変な力が入っておらず、
だからこそ気持ちがちゃんと伝わって来ました。
「作った声」ではないからこそ聞き心地も良かったです。
普段からきっと意識されているのかな、
だからあんなに自然なのかな…など勉強になりました。
「翔人綺想」=「羽ばたく人の一定の形式によらない空想的な物語」、
観に行ってよかったです。
個性豊かな役者さん達のすっかりファンになりました
今年最後の観劇レポでした。
1月は、OH夢来’S(オムライス)さんの
オリジナルミュージカル公演を観に行きます!
(くまはち)
舞台写真その11~御殿場すそ野インター→東富士演習場 そして…~
みなさま、こんばんは
今朝起きて窓の外を見ると…うっすら白かった!
昨日の雨はいつの間にか雪になっていたのですね。
あっという間に溶けてしまいましたが、久々の光景でした
* * * * * *
さてさて、舞台写真の続きをご紹介して行きますね。
(ネタバレ注意!)
の続きです。
* * * * * * *
舞台写真その11
1987年、東京発大阪行きの最新型高速バス「ドリームエクスプレス1号」は、
さまざまな事情と思惑を抱えた8人の乗客と乗務員2人を乗せ、
深夜の東名高速を軽快に走っていました。
突如原因不明の暴走を始めた「ドリームエクスプレス」は
浜名湖SAでUターンし、燃料がなくなるまで走り続けることになります。
このまま直進しようにも松田で事故渋滞しているため
富士川SAでUターンしようとしますが、そちらも事故で入れないことが分かりました。
電話線が切れ、営業所からの指示も仰げない「ドリームエクスプレス1号」。
8人の乗客と2名の乗務員は無事、
地上に降り立つことができるのでしょうか。
「くそっ、もう何が起こってもしらないぞ」
ヤケを起こした「安川」。
なんと「清水」に「運転してみろ」と言います。
その気になる「清水」
みんなで止めます。
電話線を切ってしまった後ろめたさからか
「どこぞ降り口ないのんか松田の前で」
「御殿場。すそ野。」
すかさず答える「清水」を、ほめる「松崎」。
「富士山目指して登れ」
日本一高い富士山を登れば、どこかで止まると
力説する「松崎」。
他の乗客達もすっかり乗せられています。
「あたしは海の方がいいな。水着持ってきてるから」
と、舞い上がっている「五木」。

「森下」は泳げないそうです。
「ヤマたかいの?」
海外から来た「ティム」は、今一つピンと来ていないようです。
「日本一よ」
「さあ運ちゃん御殿場すそ野のインターから
富士山のすそ野、そして頂上目指してやってくれ」
やはり松田は事故渋滞中であり、
「松崎」のアイデアで行くしかなさそうです。
「しっかりつかまっていて下さい。いいですね。」
全員の心が今、一つになりました。
バスは大揺れしながら料金所を通り過ぎます。
交差点、正面は東京方面入り口!信号は赤!
富士山は左!
急カーブ続きの一般道に入ります。
何が飛び出すか分かりません。
向こうから大型のダンプ!
「ほりゃ!そりゃ、このー」
他の車のクラクションとブレーキ音が響きます。
旦那さんの遺骨を抱きしめる「川上」と
必死に「博史」を守ろうとする「木村」。
「ばあさん、ちゃんとじいさんついてきてるか」
(「善治」さんはバスを追いかけていたのか!?)
この状況を楽しみ始めている人達。
「トラックが来た。運ちゃん右に曲がれカーブや」
大きく揺れ、タイヤはきしみ、バウンドをくり返して進みます。
奥さん宛てに、この状況を説明しようとしていました。
「森下さん私のこと、本当に愛しているんでしょう」
「こんな時に何を考えているんだ!」
手帳を取り上げる「五木」。
「こういう時にこそ、本当の愛かどうか分るものよ」
ビリーッ
真っ二つ。
「オトコはずるいからきをつけないと」
「そやで、きちっとしといた方がええで」
全女性を敵に回した「森下」
この先演習中で通行止めです。
看板を避け、まるでジェットコースターのように
突っ込んでいきます。
ズザーン!
大きな音がしてバスは動かなくなりました。
ぞろぞろと全員がバスを降りると、エンジンの回転音が一気に上がり
あえぐように止まりました。
乗客乗員10名…全員無事でした。
遠くに照明弾が花火のように上がり、戦車の音や
ヘリコプターの爆音が近づきます。
大砲や爆発音の中、ファントムが通り過ぎていきます。
演習地の真只中のようです。
「田辺さんバスがね、バスのエンジンが止まったみたい」
「ああ、止まったみたいだ」
、
「雪が降っているみたい、きれいね」
「サクラのハナビラがとんでる」
チャフとは薄い金属でできている小さな破片のことで、
レーダーの電波を狂わすことがあるそうです。
はしゃぐ乗客達。
「運転手さんもっとよって、前の人座って下さい」
上手にしきる「清水」。
「川上」の横に座る「安川」を…
「ここあけて、善治さんの分」
「五木」と距離を置こうとする「森下」。
「さあ、博史、お母ちゃんと宝探しや」
「コンピューター、オートマチック、スーパー・ハイデッカー、ゴー」
轟音の中、「清水」独特の合図と共にフラッシュがたかれて
全員ニッコリ、チーズ。
「報告しないと、電話」
立ち上がる「安川」。
爆発音と閃光の中…
朝のニュースが流れます。
「本日、午前四時頃、日本坂トンネル上り車線、出口付近で
道路清掃車中の大型清掃車に高速バスが激突、大破し、
乗客・乗務員全員が死亡した模様です」
「目撃者の話によりますと、時速120キロ程のスピードで、
他の車をよけようとしてそのまま突っ込んでいったということで、
原因など詳しい事情は分かっておりません。」
「運転手は田辺靖夫運転手、勤務のことで悩んでいたということです」
…
…
…
…幕…
ありがとうございました!
* * * * * * *
大変大変長くなってしまいました
読んでいただき、ありがとうございました。
次回からは
◆NG大賞?!
◆アンケートでいただいたご感想など
◆仕込み風景
◆舞台装置や小道具
◆公演前後の様子
などをご紹介して行きますね!
(くまはち)
TheatreGroup“OCT/PASS”さん公演
みなさま、こんばんは
クリスマスの夜、いかがお過ごしですか?
雪のないクリスマスって久しぶりのような…!?
今週は風邪をひいたりバタバタしていて
なかなか思うように更新できず、スミマセン。
「舞台写真」最終回、もうしばらくお待ちくださいまし
* * * * * * *
さてさて、明日はせんだい演劇工房10-BOX BOX1 へ
観劇しに行ってきます。
(画像お借りしました)
TheatreGroup“OCT/PASS”
さん Vol.37
「翔人綺想」
◆日 時:2015年12月25日(金)19:30
26日(土)15:00/19:30
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27日(日)14:00/18:30
※開場は開演の30分前
◆場 所:せんだい演劇工房10BOX box-1
仙台市若林区卸町2-15-6
◆チケット料金:(日時指定・全席自由)
前売:一般 2,500円/学生 1,000円
当日:一般 3,000円/学生 1,500円
父さん、もっと高く飛べるかい?
飛べたらホンコなのかい?
ブルートレインの夜の路。
果てしなき夜の旅。
父さんはブルートレインの屋根の上で
何を視ようとしたのだろう。
(チラシより引用させていただきました)
去年からファンになった劇団さんです
個人的にあらすじの最後の二行が気になります。
「お父さん」が夜行列車の上で何をしたのでしょう?!
遠方になりますが、みなさまもご都合がつけばぜひ
(くまはち)
舞台写真その10~日本坂トンネル→富士川SA~
みなさま、こんにちは
今週はクリスマス週間ですね
2ヶ月近く続いたクリスマスの雰囲気も
あと数日かと思うと名残惜しいです。
* * * * * *
さてさて、舞台写真の続きをご紹介して行きますね。
(ネタバレ注意!)
の続きです。
* * * * * * *
舞台写真その10
1987年、東京発大阪行きの最新型高速バス「ドリームエクスプレス1号」は、
さまざまな事情と思惑を抱えた8人の乗客と乗務員2人を乗せ、
深夜の東名高速を軽快に走っていました。
突如原因不明の暴走を始めた「ドリームエクスプレス」は
浜名湖SAでUターンし、燃料がなくなるまで走り続けることになります。
通りかかった他のバスに飛び移ろうと試みたり
パトカーに気づいてもらおうとするも、あえなく失敗します。
全員が一丸となって前方に注目しています。
再び、日本坂トンネルに入りました。
トンネルの黄色い天井灯が流れていきます。
「ナンマイダブ ナンマイダブ…」
お経を唱えているのは「川上」です。
前方に道路清掃車、発見。
「トンネルだ―トンネルだ―うれしいなー」
無邪気に歌っているのは「清水」。
「お前はその歌、歌うんやない黙っとけ」
「清水」を叱りつける「松崎」。
道路清掃車を追い越し、バスは大揺れ。
電話が鳴りますが、トンネル内のためしばし通話できず。
「安川」の「もしもし」がむなしく響きます。
トンネルを出てやっと通話できました。
「松崎さんいらっしゃいます?」
乗客に問いかける「安川」と、顔を見合わせる乗客。
たまたま同じバスに乗り合わせた他人同士。
お互いの名前は分かりません。
(ちなみに、ここまで会話の中できちんと名前が出ているのは
「田辺」「安川」「森下」「五木」「川上」「善治」です)
「おお、わしやわしや。わしが松崎じゃ」
乗客みんなに威嚇しながらアピールする「松崎」。
「交通警ら隊が探してるそうですけど」
「安川」の一言に「何!」とうろたえる、ヤクザの「松崎」。
周囲の乗客は思わず「プッ」。
富士川SAでUターンしろというものでした。
松田付近で事故渋滞しているそうです。
富士川SAの緊急連絡道路は、細いS字の坂道だと「田辺」。
万事休すなのでしょうか。
「どこかで降ろしたれ、せんべい持ってへんぞ」
「松崎」が受話器をひったくり、叫びます。
「こちらの指示に従って下さい」
必死に止めようとする「安川」。
「松崎」が何か言おうとしたその時、トラックが割り込んできました。
「イモ、レースしてんじゃねえんだ。どけ!」
ものすごいブレーキ音とタイヤのきしみ。
「松崎」がゴロゴロ転がっています。
「川上」の悲鳴が響きます。
トイレに入っていたようです。
トイレのドアを叩き声をかける乗客達。
倒れている「松崎」の方には誰も行かず…。
やっと「川上」がトイレから出てきました。
便器の中へしりもちをついたようです。
「!?」
…
…
…
「…運ちゃん、これ」
「ああー」
転がるうちに電話のコードが切れてしまったのです。
思わず受話器をポイする「松崎」。
すかさず受話器を拾いに行く「清水」。
素早い動きで受話器を手に入れました。
「何やってんですよ!何やってんですよ!」
外との連絡手段が絶たれてしまいました。
「急ハンドル切るさかやで」
逆ギレする「松崎」。
「ばあさんが便所に入るさか悪いんや」
「じいさんがわいをたおしたんや」
苦し紛れにわめきます。
(やはり「善治」さんはバスに乗っていたのか)
「そんなもの集めてどうすんのよ」「返しなさいよ」
「五木」に見つかった「清水」。
お説教を受けています。
広域道路情報の電光板に
事故情報が出ているのを見つける「森下」、
後方は受話器を返し、落ち込んでいる「清水」。
松田はまだ先の方なのに…と怪訝な「田辺」。
目的地である富士川SAが、なんと入路禁止になっているとのこと。
「どうします」「入れないの?」
一斉に運転手を見る乗客。
富士川SAの近くまで行ってだめなら、
そのまま事故渋滞中の松田を通り、東京を目指すしかないとのこと…。
指示も仰げなくなりました。
「松崎」をにらみつけている「ティム」。
…と、さっきから後方でしくしく泣いている「清水」。
この状況に絶望しているのではなく、
電話器の一件が原因と思われます
他の電光板でも同じく、富士川SAの入り口付近は
事故で入れないことが確実となりました。
8人の乗客と2名の乗務員は無事、
地上に降り立つことができるのでしょうか。
次回、いよいよ最終回です。
「舞台写真その11」に続きます。
(くまはち)