舞台写真その2~東京料金所→駒門パーキング~
みなさま、おはようございます
今朝は、窓にたたきつける雨音で目が覚めました。
雨が降ったり青空が顔をのぞかせたり、
不安定なお天気ですね。
みなさまの周りではいかがですか?
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さてさて、舞台写真の続きをご紹介して行きますね。
(ネタバレ注意!)
の続きです。
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舞台写真その2
時は1987年。
最新型高速バス「ドリームエクスプレス1号」は
東京を出発して大阪に向かっていました。
間に合わないと思って東京料金所までタクシーを飛ばし、
そこでバスを待っていた「川上」。
「途中でお客さんは乗せられない」という「安川」に、
「いつも乗っているから乗せてよ」とがんばる「川上」。
この方、「田辺」とは顔見知りの常連さんでした。
規則より情を優先する「田辺」と、
あくまで規則を優先する「安川」。
平行線です。
イライラと口をはさみます。
泣き落としにかかる「川上」。「ティム」も騒ぎに気が付きます。
結局「安川」が譲歩し、「川上」は8人目の乗客として
乗車できることになりました。
座席指定料金込みで料金を請求する「安川」へ
横から率直な疑問をぶつける「ティム」。
そして再びバスは走り出します。
バスの車内。「田辺」に感謝の意を伝え、
謎のフロシキ包みを見せる「川上」。
大阪に住む寅年の孫に会いに行くことや、
その孫にお見合いをさせようと思っていること…
帰りに京都の鞍馬さん、泉涌寺さんへ寄ろうと思っていること、
そして高野山、虎の話、竜の話へ広がります。
バスに乗るなり、延々と話し続ける「川上」。
ろくに口もはさめない「田辺」はタジタジです。
そんな「川上」も、「松崎」に拝まれすごまれ
ようやくストップしました。
バスに乗れたうれしさで、はしゃいでしまったんですね
転換の中、「スモールワールド」が聞こえてきます。
「博史」を抱っこしたままフラフラと歩く「木村」。
自分の世界の中で、風船が1つ飛んでいくのを目で追っています。
ヘリとジェット機の通過音。
アクセルペダルの異常に気が付いた「安川」。
駒門パーキングに臨時停車しました。
後部座席で眠る「田辺」を起こし車外に連れ出します。
めいいっぱいアクセルを踏みこんでも、スピードが
50しか出ないことを報告する「安川」。
「何が最新式のオートマチックだ」「本当に」
お客さんを不安がらせぬよう、パーキング内の公衆電話から
営業所へ連絡を取るよう指示を出す「田辺」。
一方車内では、「川上」が「木村」に話しかけます。
亭主に死なれ何もかもみじめだったこと、
気がついたら二人の子どもと線路を歩いていたこと、
子どもの「お母ちゃん怖いよ」という声のおかげで我に返ったこと、
子どものために生きようと思い、死んだ気になってがんばったこと…
自身の体験を語る「川上」。
「木村」もまた揺れ動いていたのでした。
何もかもイヤになり、せめて息子の「博史」に
ディズニーランドのひとつも見せてやりたい。
そう思って大阪から出て来たこと、
ディズニーランドで「博史」が笑ったり泣いたり、
まさに「生きている」姿を見て決意が揺らいだこと、
抱えていた思いを吐露します。
「縁あってこの世にいるのよ」「人生は宝探しよ」
「困ったらこの子の目の中のぞくのよ」
「川上」は深く沈みこんでいた「木村」の心を引っ張り上げ
やさしく光を当ててくれました。
エールを送るかのように、「大福」を
「木村」の手にそっと乗せます。
何が宝か気づかせてくれた「川上」にお礼を伝える「木村」。
ヘリの通過音が鳴り響きます。
ヘリの爆音で目を覚ました「松崎」。
「安川」の不在に気が付きます。
「松崎」に「安川」のことを教えてあげる「清水」。
全体の状況を把握しているスゴイ子です。
「安川」が戻ってきました。
公衆電話は故障や使用中のため
結局、営業所に連絡を取ることができなかったとのこと。
「何ともないようだけどな」
道路のワダチになっているところを走って
フワっついただけだと「田辺」は判断。
何も見えない上空を見上げると、二人は車に戻って行きます。
今度は「田辺」がハンドルを握ることになりました。
「舞台写真その3」へ続きます。
(くまはち)