舞台写真その5~日本坂トンネル→たらい回し~
みなさま、こんにちは
今日も朝からいいお天気です。
とはいえ、霜が降りたり車の窓が凍ったり
かなり冷え込みますね
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さてさて、舞台写真の続きをご紹介して行きますね。
(ネタバレ注意!)
の続きです。
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舞台写真その5
1987年、東京発大阪行きの最新型高速バス「ドリームエクスプレス1号」は、
さまざまな事情と思惑を抱えた8人の乗客と乗務員2人を乗せ、
深夜の東名高速を軽快に走っていました。
ところが、突如原因不明の暴走を始めたのです…。
この状況に加え、他のバスに追いかけられるわ寄せられるわで
極限状態に陥いりつつある「運転手」2人。
他のバス会社になめられてたまるかと、寄せ返します。
「ようし、やった」喜ぶ2人(…と「清水」)。
あまりの揺れに「五木」「森下」「ティム」が目を覚ましました。
「森下さん、あまり飛ばさないように言ってよ」
「いいよ、少し眠ってれば着くから」
「どうかしたんですか?」
「回復運転中です」と説明する「安川」。
「いい旅、いい夢、いい気分。ゆっくりお休み下さい」
安心して再び眠る乗客達。
…そこへさっきのバスが追いかけてきました!
「追いつかれた!幅寄せ!植え込み!中央分離帯!」
思わずブレーキを踏む「田辺」。
まもなく日本坂トンネルです。
そこへ電話が鳴りました。
東京営業所からの指示が入ります。
「ブレーキ踏んでサイドブレーキをかけてみろ」
「パッシングしてクラクション鳴らしてつっ切れ」
「電柱に接触させて止められないかやってみろ」
混乱する営業所の様子が目に浮かぶようです
(ちなみに、電柱は高速道路にありません)
「信号が赤だったらどうする?」
※トンネル内の事故などで通行できない時に
手前で停めるための信号のこと
「信号?信号!」
「信号…信号は。」「信号は青だ!」
パッシングをくり返し、日本坂トンネルに入りました
車内電話はトンネル内で使用できなくなるため、
「安川」はいったん電話を切ります。
追い越し車線をゆっくり走る軽自動車にヤジを飛ばす「安川」。
「早くいかないとおっぺしちゃうぞ」
※【おっぺす】押し圧すこと。茨城など北関東の方言だそうです。
「左の方に寄ってくれ」
必死にブレーキを踏んで、サイドブレーキを引く「田辺」。
エアータンクが空になってしまいました。
しばし軽自動車とレース?をくり広げます。
ひどい言葉を叫ぶ「安川」。
東京営業所からです。「次の手は?どこへ向かうんだ?」
営業所も、なんとか手を打とうとしているようですが
静岡も愛知も神奈川も東京もそれぞれが抱える事情を理由に、
持ち込まれることを拒否しているとのこと。
ひとまず燃料がなくなるまで、中央道に入り
長野の諏訪を目指せということになりました。
「あんちゃん、おっ母さんから又捜索願が出てるってよ」
「安川」にげんなりと言われ、ピースでお返事する「清水」
またも保護者に内緒でバスに乗っていたのでした。
「舞台写真その6」に続きます。
(くまはち)