舞台写真その8~並走するバスに飛び移れ!~
みなさま、こんにちは
昨日、健康診断を受けたくまはちです。
身長が少し縮み、体重が少し増えていました。
私的に健康診断のメインイベントはバリウム検査です。
横に上に動く検査台に寝転がり、
窓の向こうから聞こえる、放射線技師さんからの
「ぐるっと回転して」「ちょっと斜めに」などのミッションをクリアします。
その間にも検査台が上下左右に動く!時には逆さまになることも。
まるでアトラクションです。楽しいけど疲れました
* * * * * *
さてさて、舞台写真の続きをご紹介して行きますね。
(ネタバレ注意!)
の続きです。
* * * * * * *
舞台写真その8
1987年、東京発大阪行きの最新型高速バス「ドリームエクスプレス1号」は、
さまざまな事情と思惑を抱えた8人の乗客と乗務員2人を乗せ、
深夜の東名高速を軽快に走っていました。
突如原因不明の暴走を始めた「ドリームエクスプレス」は
浜名湖SAでUターンし、燃料がなくなるまで走り続けることになります。
パニックを起こす乗客達。
そこへ他のバスが通りかかったのでした。
クラクションを鳴らし、ドアを開けてくれとアピール。
「うちのお客さんをそっちの方へ乗っけてくれ」
必死に叫ぶ「田辺」。
相手のバスは受け入れてくれるようです。
安堵が広がります。
停まらないで、走りながら窓から渡ることを伝えたとたん
拒否されます。(そりゃそうです)
8人の乗客だけでも乗せて欲しいと訴えると…
「僕も行きます」
アピールする「安川」。
思わず「安川」を凝視する乗客達。
乗務員としての責務はどこかに置いて来たようです。
必死にお願いし続ける一同。
渋滞で立ち往生した時にトイレを貸してあげたことを挙げ、
「ちょっとだけ人間をそっちへ渡らせてくれ」と叫びます。
こんな状況の中、さっきから電話しているのは「松崎」。
おやっさん相手に必死に言い訳をしています。
「運転手も言うてますやろ、ちょっとだけちょっとだけって」
「すぐそっちへ向かいますから」
一方後方からは、「森下」「五木」の言い争う声も聞こえます。
こうなったら一筆書いてちょうだい、僕に全ての責任があるって」
会社での体裁を気にする「森下」に、「五木」はさらにヒートアップ
「愛はどこにあるの!」とネクタイをしめあげます!
「もっとクルマをよせて」
窓から体を乗り出す「ティム」。
(「清水」がいつの間にか移動している!しかも
「ちょっとだけちょっとだけ」とモノマネしています)
いよいよ並走するバスに飛び移ります。
「気を付けて、子どもさんを先に投げます」
「博史」を「木村」からサッと取り上げる「安川」。
「やめて!」
「博史」を取り返し、「安川」にビンタをお見舞い。
倒れこむ「安川」。運転席に乗る「ティム」。
「善治さん、私はここですよ」
「今のうち乗り移ってください」
「どこどこ、どこから来たのか黄金バット」
騒然とする車内。突然歌い始める「清水」。
まもなく車線が狭くなり、並走できなくなります。
「早くー」
「もっと近付け―」
「森下さん一緒に渡りましょう。一緒よ、私と一緒」
「いいから、どんどん行きなさい。行きなさい一人で」
「この子と一緒でないと私はいやや」
「まだはんぶん、たすけて!ウアー」
路肩に止まってしまいました。
希望が絶たれてしまいました。
「訴えてやりましょう」「どうして!どうしてなの!」
失望と怒りが収まらない乗客達。
それに対し「川上」は穏やかな微笑みを浮かべます。
「誰でも分からない事ってあるものよ」
「人生って分からない事だらけですよねあなた…」
何かと亡くなった旦那さんと交信しがちで、目が離せません
「じいさんは降りてもいいぞ、どこにおるじいさん」と「松崎」。
もはや「善治さん」は9人目の乗客として
その場にいるかのようです。
「舞台写真その9」に続きます。
(くまはち)