銀座4丁目の交差点のビル7階、レストランの真正面には時計塔という東京で最も煌びやかな印象のフレンチ”ラルジャン”が、突然銀座から霞ヶ関へ移転
3年間の契約が終わったところで、超高額な賃貸料金と決別したそうですが、私の大好きな空間なので少し残念でした
移転先は霞ヶ関のオフィスビル2階のガラス張り、広々としたカウンター席が中心の半オープンキッチンの設えがスタイリッシュなインテリア
加藤順一シェフは表舞台に立ち、お客に一皿毎に嬉々としてお料理の説明をする
全国から選りすぐった食材を、シェフ独自の手法で調理しているのが素晴らしく、そのわりに場所がらコース料金が良心的です
シャンパーニュは、ピエール・パイヤールの芳醇なブラン・ド・ノワール
宮城、畠山さんのムール貝は柚の香りの余韻
調理法が非常に複雑ですが、メモしていないので忘れてしまった
愛媛のシマアジは、青魚が苦手なので帆立貝に替えていただいた
フォアグラに合わせて、ローヌ地方のコンドリュー”ドリアーヌ”2020
ギガルの極め付きのドリアーヌは、まったりとしたオイリー(グラ)なテクスチャーに、華やかなキンモクセイやトロピカルフルーツとスパイス香
静岡の加藤シェフの実家「掛川茶」とフォアグラのテリーヌ
加藤シェフの師匠ヨシノタテルのフォアグラからインスパイアされた仕立て
スペシャリテの静岡の発酵マッシュルームは、以前よりも少量でシンプルになった
北海道の根セロリ
デンマークのホームステイ先のお母さんが作ってくれたという、暖炉の中で半日ローストする根セロリ料理 甘くこっくりとした味わい
ポマール クロ・ド・ラ・プラティエール2008
ラドワ・セリニ村のドメーヌ、プランス・フローラン・ド・メロードは、2008年にプランスが逝去したことにより消滅
2008年は最後のヴィンテージ、果実味は枯れてギシギシとした渋みばかりが全面にあり、残念な味わいでしたが
コルトンに関しては、メロード家の畑でDRCが2009年から豪奢なワインを造るようになって良かったです
長崎のクエ
愛知の高原コーチン
加藤シェフのお料理は、銀座時代よりもノルディック・フレンチ感がなく、研究熱心なシェフのフレンチ独自路線を見事に展開
次回は、ワインのセレクションに気をつけたいと思いました