加藤 翼
05w2111014c 加藤 翼
まず、今回私たちのために中央大学にお越しいただいた上田様に感謝したい。上田様、普段では触れることのない貴重なお話を聞くことができて考えることも多かった。今まで、政府の機関の情報というのは、テレビや新聞などのマスコミに頼っていたためか、政府に対してはマイナスイメージが強かったような気がする。しかし今回、外務省で実際に働いている上田様からお話をいただいて、そのイメージはメディアによって伝えられたことであることを再認識した。
また、私はリサーチを進めていく中で、日本のODAはDAC諸国の中でもグラント・エレメントが低く有償協力が多いというところだけを見て、日本のODAは他の諸国に比べると劣っているのだろうか…と疑問を持たざるを得なかったが、日本のODAはなにも額を上げることにこだわっていないわけではなく、ODA自体の質を上げるために、MDGsの0,7%目標を達成するために、努力しているというプラスの面も忘れてはいけないと思った。
自分が話を聞いていて特に疑問に思ったことは、上田様が以前ハローワークで職を探している方からの電話を受けたことがあるというお話であった。このことについて授業後考察を重ねてみた。そのお話の中に、他国の貧しい国に支援できるなら、自国の職業難に対しての政策に力を入れてほしいという意見が出てきたとおっしゃったのを考えていたところ、ひとつの考えが浮かんできた。ODAの対GNP比0,7%目標を達成するために日本のODAは努力しているということとも関連付けて考えてみると、MDGsの目標を達成するためにはやはり国民の総所得を上げていくことも重要ではないかと思ったのである。確かに、額を上乗せしていって対GNP比を上げるために努力していくことも必要だろうとは思うけれど、それと同様に、国民の生産力を上げていくことで何らかの形でODAの支出額を上げることができるのではないか?と思ったのである。実際にODAの国民総所得比の高いノルウェーやルクセンブルクでは、国民総所得が多いことが後からのリサーチでもわかった「外務省ホームページ(2004) http://www.mofa.go.jp/mofaj/world/ranking/gnp_2.html
」
一概には言えないとは思うが、国民総所得の額とODAの額との関係がまったくの無関係だとも思えない。
そういったことを考えると、ハローワークで職を探していた人からの電話から、国外に対して視野を広げるだけでなくて、もう一度国内の状況に重点を置くことも大事なのではと思えた。つまり、国民総所得をあげていくことが、ODAが目指すところの目標とまったくの別物ではないのではないかと思った。
また、日本のODAの支出額の多い中国の人たちは日本のことをあまりよくは思っていないということや、その反面、アジアに比べて支出額の少ないアフリカ諸国では日本に対してよい印象をもっているなど、意外な部分を知ることができてよかった。上田様のお話から、自分が知っていることがまだほんの一部であることを実感させられたような気がする。今回のお話から実感した、自分がまだ知らない部分を今後も貪欲に知っていこうと思う。
最後に、今回このような機会を与えてくれた上田様、ももに感謝したい。そして、私のいい加減さが原因で期日を過ぎたのにもかかわらず、ブログにアップすることを許可してくれたもも、そしてdevelopment liveのクラスメートに申し訳ない。
藤井 玄樹
最初に、わかりやすく具体的なお話をしてくださった上田奈生子様に感謝をしたいです。
日本政府の開発援助は1954年にコロンボ計画加盟に始まったこと、現在も国際的に進行しているミレニアム開発目標の内容など、調べようとしなければ知らないまま暮らしていただろうと思います。日本の政府開発援助について調べ、開発援助に関係する組織は総合的に活動を実施しているということを感じていました。そして、開発をするのだから部分的な援助では上手くいかないのだろうと漠然と考えていました。しかし、日本の掲げるODA大綱の「効率性」に関しての上田さまのお話から、別の視点を持つことができました。例えば、日本が、A国と話し合った結果、教育のために学校を作る援助をしようという話になる。そこで、同時に教師・教科書の強化もしたほうが効率は上がるのではないかと考える。こういった複数の計画に関係を持たせて行うことをスキームの連携と言うそうで、スキームの連携によって効果的な計画を立てようとしているというお話でした。私の感じていた総合的な活動というのは、「効率性」を求めた結果だったのだと考えています。
「効率性」と同じように、相手国と信頼関係を築くことで「我が国の安全と繁栄に資すること」がODAを行う目的であると、ODA大綱に明記されています。開発援助と聞くと、誰かのためという印象を抱きがちになっていましたが、実際はあくまでも国益のためなのです。ここまでは事前の調査で分かっていたことですが、では事実として、例えば中国とどの程度深い関係を築けているのか等はわかりませんでした。日本のODA活動は広く知られていないという指摘があることに対して上田様は、日本のODAを広報するためにカルタ作りをしていること・NGOと現地に行く前にも行ったからも話し合いを重ねていることなどが、広く取り上げられるのは難しいという理由を挙げていました。また、講演当日に記念品としてメモをいただいていたのですが、それを広報の一環であるという見方はかけていました。メモをいただいたという事実以上のことに考えがまわっていなかったのです。
「いま私にできること」といった文句は良く聞いてきました。記憶にあるのでも小学校高学年からあります。しかし、この馴染みの文句が、今回のお話を聞いて、私の中での意味が大きく変わってしまいました。開発は上田様にとって何ですか?という質問のお答えの中に、「逆に、開発にとって私は何なのか、ということを考えました。」という言葉があり、ハッとしました。そして、なぜ今までその視点を持てなかったのかを考えると、自分の中にあった受身の態度が見えてきました。書かれている事について考えを重ねることをしてきた事は、否定できないし、それなりに実っていると感じています。しかし、書かれている事以外のことを、つまりその前提となるものや書かれていること以上の大きな存在に対しての感覚が弱かったのだと思っています。そして考えるということは、重ねることと、掘り下げること、二つの方法があるとこを知ることができました。
豊田貴志
05W2112019H 豊田貴志
今回の上田様の講演では、ODAという分野を通し政府側の方達がこの活動に対してどのように考え実際に取り組んでいるのかという、インターネットや文献では知ることのできないお話を聴くことができた。そしてここでは自分のリサーチと上田様の講演内容を比較し、得られた事や感じたことについて述べていきたい。
まず自分自身の知識として得られたことは、日本政府がODAの質、効率の向上に向けて取り組んでいるということである。私のリサーチした中で政府がODA大綱で示しているODAの改善点として政府とNGOなどの実施機関との連携が重要であるとあったが、なぜそれらの連携が重要であるのかということがよくわからなかった。しかし上田様のお話を聴き、それが何のための連携なのか理解することができた。それは日本の更なるODA額の向上を目指すために質の向上が必要であるということである。上田様によると額の向上については国民からの支持が十分ではないが、質の向上を目指すためにNGOとの連携はもちろん、貧困削減戦略などのような相手国との開発計画の立案や支援国間での話し合いであるドナー協調なども行われており、いかに相手国に見合った支援ができるかということが重要だという。このように現場の声を聴くことで、リサーチでの疑問を解消することができた。
またこの講演を通してODAを含め政府の政策に対しての見方が少し変わった。それは上田様がおっしゃられた「政策を批判する見方を捨てないでもらいたいが、成功した政策についてどのように広めていくかという見方も持ってほしい」という言葉からである。私は今回のリサーチについても改善点ばかりを挙げ、成功した政策については取り上げなかった。なぜ自分がこれだけ批判的な考えしか持てなかったのかと考えると、それはある意味リサーチをしていく上であたかも自分が批評家になったつもりでいたという気持ちがあったのかもしれない。政府の政策には国民の声というものが不可欠であり、政策に対する賛同も当然必要になってくるだろう。しかしあくまで上田様がおっしゃられたように批判的な立場も忘れてはいけないと思う。批判的な見方は同時に政府の政策を監視することにもつながるのでとても重要だと思うからである。ただこのような考えをそれぞれ個人が持つということは決して簡単なことではないだろう。そこで重要なのは個人が政策の良し悪しを判断できるような知識と考えだと思う。実際私自身このような知識と考えが不足しているため、より自分を深めていく必要がある。
今回の講演を通して、ODAはただの支援だけではなく相手国との信頼関係の構築や外交の側面も重視しているなどのように、リサーチでは調べ切れなかった情報のほか、自分を振り返る良い機会にもなった。そして今までのような一面的なリサーチではなく、これからのリサーチや物事を考えていく際には、より多面的に物事を捉えていくことを心がけていきたいと思う。なぜなら、そうすることにより自分の知識が増えるだけでなく、何が大切で取り上げるべき問題なのかということが見えてくると思うからである。次回からはこのような点について気をつけていきたい。
森田麻美
05w2113016G 森田麻美
今回講演をしてくださったのが、政府関係者である上田様であったからこそ学べたことがある。それは、ODAに関するデータや文献を字面を追って読むだけでは気づかなかった政府の意図を知ることができたということだ。
具体的には、まずODA実績が2000年以降減少傾向にあることについてである。[1] 私のリサーチでは、日本のODAが質と量の向上を目指すという時に、質の向上のための対策はあらゆる文献で示されているのに対し、量の向上のための対策は全然示されていなかった。例えばODA大綱によると、質の向上のための対策に 関しては、政策の立案及び効率的・効果的な実施に反映させるための評価の充実や、不正・腐敗の防止などはっきりと記述されているのに対し、量の向上のための対策の記述は見られなかった。[外務省:2003]そのため、私は量の向上のための対策は具体的になされていないものだと思い込んでいた。しかし、上田様の講演から、量の向上を実現するには国民の理解を得なければならないことを知った。つまり、量の向上の対策は国民の理解を高めるという形でODA大綱に表れており、政府は対策をとっていたのである。[外務省:2003]この政府の意図に私は上田様の講演を聴くことで気づくことができた。なぜ私がリサーチの時点でこのことに気づくことができなかったのかと考えてみると、量の向上のためにどのような対策があるのか自分で深く考えなかったために、国民の理解の向上との関連性に気づくことができなかったのだと思う。
次に、ODAの援助体制についてである。私は被援助国政府の政策に反していたとしても、被援助国の国民が望んでいて、国民の利益になることをODAで援助するべきだと思っていた。しかし、上田様の講演によると、例えば被援助国の政策にないのに、かわいそうだからといって日本のODAで学校ばかりつくったとしても、学校の建った地元の国民と日本の自己満足に終わってしまうということである。立案から被援助国と日本が話し合って、GNPを上げるためにも、被援助国の政策に基づくことが大切であるそうだ。このことから、政府はODAの基盤として国家間の協調を置いており、それが達成されない限り、援助は実行しないという姿勢を持っていることがわかった。
このように、データや文献を読むだけでなく、当事者の見解を聴くことで本当の意図が捉えやすくなることを今回の講演で学んだ。
[1] 外務省 (1995) 「ODAの実績」 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/index/seisaku/taikou.html (閲覧年月日:2005年10月10日)
武石さとみ
05W2114011J 武石 さとみ 私は今回の授業を通して、自分が今までODAについて、政府に対する批判的な報道などによりあらかじめ曲げられたイメージしか持っていなかったということに気付いた。ODAと聞いてまずはじめに私の頭に浮かんだのは、政府による国民の税金の無駄遣いということであった。それは、ODAについて全くといっていいほど深い知識のなかった私が、唯一ODAに対して持っていたイメージである。そこで私は、自然とODAに対して批判的な気持ちでリサーチを始めていた。その改善点や、問題点ばかりを探していた。しかしODAについての資料を読むうちに、ODAそのものが税金の無駄遣いなのではなく、その使い道がうまく開発途上国の発展に生かされてないときにこそ無駄遣いとなるのだと気付き、むしろODAは開発途上国の生活レベルの改善のために重要な役割を果たすものだと知った。
上田様の話を聞くまで、私は日本政府が、ODA額をこれからも減らしていこうとしているのではないかと感じていた。これは外務省のホームページで、日本の援助額が世界第1位から第2位になったことについて、マイナスな表現よりも「まだ第2位」といったニュアンスを出しているように感じたからである。そして私は、政府はODAが実際に開発途上国の発展に役立つことより、ODAによってもたらされる外交的意義のために活動しているのではないか、だから日本はこんなに多額の援助をしているのだということを強調しているのではないかと思ったのである。しかし上田様の、どのようにしたらODAが開発途上国の発展により効果的であるか、そしてどのようにしたらODAというものに対して日本国民の理解を得られるかと、さらなるODAの改善に真摯に取り組み、未熟な我々の考えやアイディアにもしっかりと耳を傾けてくださる姿に、私の疑念は消えてしまったとともに、今までの政府というもののイメージとあまりにもかけ離れていたため、大きな衝撃を受けた。
我々は普段政府の方と直接接する機会は滅多にないため、とかく政府批判の報道や、政府と逆の立場にいる者たちの意見にばかり目がいきがちである。しかし政府が必ずしも嘘をついている悪者というわけではなく、政府機関で働く方々も、少しでも日本を良くしたい、世界を良くしたいという志を持っているのだと知り、大変嬉しく思った。もちろん政府の出す情報だけが真実ではないし、そこには時として恣意性が含まれている場合もある。だが我々は、身近な報道のみを信じいつの間にかかぶされたフィルターを通して物事を見るのではなく、しっかりと自分の目で真実を見極めなければいけないのだと強く感じた。
最後にひとつ残念だったのは、上田様のお話の中で、NGOにもいいNGOとそうでないNGOがあるとおっしゃっていたが、懇親会が終わり家に帰ってからこの言葉を思い返し非常に考えさせられたにもかかわらず時すでに遅く、上田様に私が疑問に思ったことを直接伺えなかったことだ。今まで私の中には、それぞれその活動内容や方針に違いはあっても、NGOは「良い団体」というイメージがあった。そして逆に、政府という組織に対してはあまり良いイメージがなかった。NGOが悪い団体となるのは、政府から多額の資金援助などを受けることにより政府とのつながりが強くなっていったときであると勝手に思ってしまっていた。だから上田様が上記のように述べられたことを思い出し、では一体、政府の方が、上田様が言う「悪いNGO」とはどのようなものなのか、と非常に考えさせられたのである。この問いは今回直接上田様に伺うことはできなかったが、機会があればぜひ政府の方、そして逆にNGOの方のお答えも伺ってみたい。また、自分でもこれから授業や読書などを通し、自分なりの答えを探っていきたいと思っている。
濱端 愛貴子
氏名:濱端 愛貴子 学籍番号:05W1403009E
今回、上田さんのお話を聞いて、本からは決して得られない、現場にいる人だからこその貴重なお話をしていただきとても勉強になりました。いつも私の頭の中にあったのは、世間でのODAについての認識の低さでした。それに関連して、私が上田さんのお話の中で特に興味を持っていたのは、ODAに関する広報活動についてでした。多くの方が知っているようにODAの大部分は国民の大切な税金から成り立っています。上田さんの資料:平成17年度一般歳出における主要経費割合(p20ページ、上のグラフ)によると一般歳出の全体の1.7%を占め7,862億円のお金がODAに使われています。このお金すべてが発展途上国の開発に使われているのです。多くの人は莫大なお金が発展途上国に行っているということは知っていても、そのお金がどんなことに使われ、どれだけの人が助けられ、どれだけの人や国が日本のODAに感謝しているかを知らないと思います。だからこそバブル経済が崩壊し、長期不況に陥った日本社会で真っ先にODAの削減が叫ばれてしまうのだと思います。上田さんもお話の中で、日本ではODAに理解をしめしてくれる人が少ないとおっしゃっていました。国民の大切な税金を使う以上、国民に対する説明責任を政府や外務省は背負っていると思います。しかし、現在の政府や外務省の対応は不十分なものだと思います。だからこそ国民の理解を得るのが難しくなっているのだと思います。広報の重要性やその難しさについて上田さんもお話の中でしきりにおっしゃっていました。上田さんのお話の中で私たちが聞いたことを身近な人に伝えることや上田さんにいただいたMDGsについてかかれたメモ帳や先日行われたフェスタでのODA民間モニターの方々による発表などが広報になるとおっしゃっていました。また、もっと効果的な広報も必要だとおっしゃっていました。
先程述べた活動も地道で、すばらしい、必要な活動だと思います。しかし、私ももっと大きいスケールで広報活動をする必要があると思っています。日本の新聞はODAに批判的であり、新聞は売れるために記事をかいているので良い報道はされにくいとのことでした。それならばテレビを使った広報活動がよいのではないかと思っています。外務省による番組の製作や有名な番組でODAの回の製作し、その中で、現場に携わっている人の話や民間モニターの人が訪れた際の映像を流したり、日本のODAに対する現地の報道などを流してもよいと思います。映像を通すことで人々により効果的なかたちで伝えられると思います。その反面、報道は操作されやすく、また、民営のテレビ局では利益の追求が先にきてしまい適当ではないと思います。そこで私は、NHKが適当ではないかと考えます。民営のテレビ局より再放送も頻繁にされているからです。また、見てもらうには話題性も必要になってくるので著名人などを起用すればよいと思います。メディアが発達した中で広報活動はきわめて重要で、それらをうまく活用することが肝要だと考えます。
広報活動に関連して、学校教育の中にもっとODAについて取り入れるべきだと思います。私は、今回の授業でODAについて調べるまでODAについてほとんど知りませんでした。小学校、中学校、高校と教育を受けてきた中でODAについて勉強したことはありません。名称については習っても目的や日本のODAによって発展途上国にもたらされたもの、発展途上国の人々がどう思っているのかなどを教えてくれることは絶対にありませんでした。外務省が授業で使えるようなパンフレット作成し、各学校に配ることなどして、興味をもってもらえるようにすることも大事だと考えます。国際協力が叫ばれる今だからこそ学校教育に取りいれていくべきだと考えます。
最後に、広報について私が上田さんに自分の意見を述べたとき、上田さんは「是非、その意見を外務省や文部科学省に投書してみて下さい。」とおしゃってくれました。投書することが自分にできることの一つとして実行したいと思っています。
松浦 美咲
05W1403020E 松浦美咲
今回の授業を通して言えることは、様々なものに対してイメージが変わったということである。ODA、政府、報道、世の中や自分の目…。「情報を鵜呑みにしてはならない」ことは前々から教わり知っていたが、まったく実践できていないことに気付かされた。私というフィルターを通す時に、使っていたのは結局偏見や先入観でしかなかったのだ。まだまだ客観的なフィルターとなるには程遠いであろうが、少しは改善できたこと、また自分はその程度であると知ることが出来たのは、今後の私にとってとても大きな意味をもつだろう。
事前のリサーチにおいて、私はODAのメリット・デメリットどちらも目にする機会があったにもかかわらず、印象に残り信用した情報は批判的なものばかりであった。センセーショナルなものにとびついただけでODAを「知った」気になっていたのだ。まさに、上田様のご指摘通りである。政府の見解は真っ向から疑ってかかったのに、新聞記者などが書いた文章を鵜呑みにしたことにまったく気付いていなかった。どちらが正しいかなど、現場を知らない私には判断できないはずなのに自分に都合の良い情報を正しいと決めつけていた。今振り返ってみれば、私が信用した情報とは、現場の本当の苦労や問題点を知らない部外者が書いたものであること、他の側面を見て比較・検証していないこと、批判をするならその打開策を示すべきであるのにまったくそれがないこと、等々が次々に見えてくる。この様な情報も、客観的な目で見て吟味するべきだと気付かされた。
「100やったとしたら、失敗した1をたたくより、うまくいった70を広げるためにできることは何か?を考えることが重要」という言葉にハッとさせられた。批判だけするのは簡単だが、それだけでは前に進むことができない。これは普段、1の失敗を恐れている自分にもあてはまるのではないだろうか。
日本はリーダーとして尊敬や憧れの対象であることを知り、日本人の一人として単純に嬉しい。また今まで薄っぺらに見えていた政府の「責任」という言葉に初めて重さを感じた。しかしその様な国の「期待」に対する政府の行為(の内誠意を持ったもの)を、私たちの先入観で制限しているとしたら…。ただ切に正しい(?)ことが行われるを望んで、政府に批判的な目を向ける人も多いであろう。見当違いな行動をしない為にも、様々な情報を吟味することが重要である。
簡単に手に入る情報、他人を介した文章からだけでは決してわからないことを、実務者の方から、それも現場の善い面も悪い面も知っておりその中で葛藤している上田様の言葉で聞くことができて本当に良かったと思う。「政府に対するcriticalな視点もなくさずに」という言葉によって、上田様が話して下さった(語りきれなかった)「事実」が更に重いものに感じられた。
これからも、問題設定を間違えたりいつの間にか視点が偏ってしまうかもしれない。それを少しでも防ぐ為にも、多くの人との対話を通して修正・吸収していきたい。また「今、与えられた状況で自分にできること」を考え、行動していきたい。強くそう思う。飯田 彩乃
05w2110009B 飯田 彩乃
外務省経済協力局、国別開発協力第二課で活動なさっている上田様をお迎えして行われた今回のDevelopmentライブ!を通して、私は素直に日本を誇りに思うとともに、日本という国がさらに好きになりました。もちろん、今まで日本が嫌いだったわけではありません。ただ、今回プレゼンテーション班の一員として、「政府開発援助:日本の場合」~DAC諸国と日本政府の方針の違い~というテーマでリサーチを行ってきた私にとって上田様からのお話は、「国際社会の中の日本」を見直させられるものだったからです。
そう感じた第一の理由には、私たちのリサーチ不足で、日本のODAの歴史をよく理解していなかったことにあります。日本がどれほど前から、ODAの技術面の向上に力をそそいできたか。非難の声も多いインフラ整備がその国の発展にどれだけ重要な役割を果たしていたかを私は把握しきれていませんでした。
プレゼン班が11人もいたのに、「リサーチ不足」という問題が発生してしまったのには、仕事の分担をうまくできなかったことにあると思います。つまり、全員で、テーマについて議論することには多く時間を費やしたものの、その時に問題になっていたことにばかりに目が言って周りが見えなくなってしまっていたことが考えられます。また、時間が押してくるに連れて、互いの作業の進行状況や、新たな情報などの共有ができていなかったといえます。最終的な一日の進行状況などはメールを使ってもっと共有すべきでした。先を読んで行動すること。心に余裕がなくなると、それを実行するのはさらに難しくなってしまいます。しかし、グループワークにおいてこの「情報の共有」をしないことが、後にどれだけ大変なことになってしまうかということを学びました。
私が日本を誇りに思い、さらに好きになった第二の理由として、戦後復興を果たした日本は世界から「アジアのリーダーとして期待されている」ことを改めて知ったことにあります。大綱にも掲げられている「日本の責任」という私の中で曖昧だった言葉も理解することができました。上田様のお話を聞いて、外交といえども、そこには人間の信頼関係が存在しており、それがあるからこそ、相互依存が成り立っていることに気がつきました。遠い存在だった外務省で行われている外交というものも、実はその基本には私の知っている社会でも基本になっている人と人との関係があることを知りました。信頼関係を築くことは簡単なことではありません。言うまでもありませんが一方通行では存在しえないことなのです。日本はそれを他国と築いているのです。ODAへの予算に関するニュースを見ていたときに「国内の財政も安定していないのに、海外に支援している余裕ではない」と言った父の言葉を聞くまで、支援することがいいとばかり考えていた私はこの時から、国民の税金をも資金源としているODAに多少の疑問を感じるようになっていました。だからこそ、今回、ODAに関するリサーチを行ったり、上田様のお話を聞いて日本を誇りに思うとともに、さらに好きになったのです。それと同時に今後、その信頼関係が中国や北朝鮮とも結ばれるためには、互いの国がどのような態度を示していくべきなのかという疑問が残りました。
今回のDevelopment ライブ!では、プレゼン班を務めさせていただいたことで、ここには書きつくせないほど多くのことを学びました。関わってきて下さったすべての人に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
島袋 緑
島袋 緑 05W1407020J
上田奈生子さんの話を聞いて
私は、この講演を聞くまではODAについて調べるとき、政府のODAの使い方について批判することばかり考えていました。しかし上田さんの話を聞いて、政府は精一杯の努力をしていてもっと良い面に目を向けないといけないことがわかりました。
中国に日本の援助は必要であるかという問いに対し、私は中国は発展してきているとはいってもまだ発展途上の国もあるのでこのまま援助を続けたほうが良いと思っていたのですが、経済的に発達している地域が未発達の地域に富を分配することはできないかという反対意見を聞き、そちらの意見のほうに気持ちが傾きそうになりました。しかし上田さんが中国はまだ富を分配するような仕組みができてないから難しいであろうとおっしゃったのを聞き、私たちが簡単にできると思っていることも実際は問題がたくさんあり、難しいことがわかった。
私は政府とNGO は対立しているイメージがあり、講演前のリサーチで最近協力していることは知っていましたが、やはりあまり協力したくはないのではないかというイメージが消えませんでした。しかし、上田さんの話を聞き、現在、民間モニターや定期的な協議など、現地の様子を知るような仕組みも作られていることがわかり、やはり協力してやっていることがわかりました。
ODAの使われ方に関しては、東アジアに経済インフラばかり行っても意味はないのではないかと思っていました。しかし、アメリカなどが援助を行っているアフリカの経済成長と比べたら東アジアの方が伸び率が高いことから、日本のODAが役に立っていることがわかりました。実際現地に行くと、そこの人々に日本のODAはすごいと言われることも初めて知りました。それでも中国の人々の対日感情が高いのは、日本がODAを行っていることを中国が報道していないからであることがわかり、情報の偏りを感じると共に残念だなとも思いました。アフリカにおける援助としては、日本は欧米諸国が援助疲れのときも、日本は援助を続けたので日本は信頼されているということがわかりました。しかし、会議などでは、欧米からの援助を打ち切られてしまうかもしれないという恐れから日本に表を入れることはできないという現状があることも知ることができた。
日本がODAを行う意義についてだが、日本は戦後、大国から援助を受けて復興、そして経済大国にまでなったことが開発途上国にとっての憧れとなっているのであるから、その責任もあって援助を行っていることがわかった。
今回の講演で学んだことは実際に専門分野で活動している人に話を聞くことで調べ学習だけではわからない本当の姿が見えてくることです。調べ学習をして自分なりに理解した後で専門家に話を聞くことにより、いかに間違った情報を得ていたかがわかり、これからは信頼できる情報であるかを確かめるようにしようと思います。
谷本純加
05W1404016F 谷本純加
上田様のご来校にあたり、プレゼン担当班を務め、学んだことは単に知識面だけでなく、その他さまざまな面にも及んだ。また、上田様のご講演により、実務者としてのご意見を伺うことができ、そのご意見に深く感銘を受けた。
まず、上田様のお話について。上田様のお話から、自分の偏った物事の捉え方、そして、自分の今の立場での行動の大切さ、また、人とのつながりの大切さを実感した。
私は、今回リサーチを進めていくにあたり、資料探しをしたが、資料がなければある事実に信憑性はないと思い込んでいた。しかし、実務者である上田様のお話を伺い、特に中国やアフリカと日本の関係について、数値的な資料からは読み取ることができない、“現実”というものがあることを知った。私は、日本はアジア諸国に対して行うODA額に対し、アフリカ諸国に対して行うODA額がはるかに低く、また、地理的にもアジア諸国と比べ、隔たりがあるため、アフリカ諸国とのつながりは薄いように感じていた。しかし、上田様のアフリカで働いていらっしゃった時の経験についてのお話から、アフリカ諸国の日本に対してもっている好印象を始めて知ることができた。日本のODAといっても、被援助国のそれに対する印象など想像もつかない私にとって、それは意外な事実であり、私は自分の手にしている情報が多くの中のたった一部でしかないことを改めて実感させられた。 また、私が認識している現実も現実を少し切り取ったものでしかなく、それをすべてと思うことは大きな間違いであると気づかされた。今まで、知るということについて、はっきりとその重要性を理解していなかったが、今回私は、今の世界の様子、自分の身の回りのこと、たとえ小さなことでも、”知る“ということの重要性を悟った。
また、上田様は自分の立場でできることを考えてみるべきだとおっしゃっていらっしゃった。私は自分の現在の学生という立場で何ができるのかよくわからなかったが、上田様に今の立場でもできることがあるとおっしゃっていただき、これから自分の接し、学んでいく様々なことに積極的に取り組んでいこうと思った。
私にとって、上田様のおっしゃっていらっしゃった人とのつながりの大切さがとても印象に残っている。仕事の場においても、人とのつながりが生まれ、その人と人とのつながりこそ大事なものであるとおっしゃった上田様のお言葉は、私に人というものの大切さを実感させた。
そして、上田様の実務者としての立場からご講評いただき、リサーチでははっきりさせることができなかった疑問点についても、解消することができた。
上田様の講演会の準備を通して感じたことは、先読み能力の大切さだ。プレゼンにおいても、ご講演の準備においても、この能力は絶対的に必要とされていたが、私はこの能力を身につけられておらず、結果、さまざまな面で人に迷惑をかけ、自分にはマイナスの結果しかもたらさなかった。今回の経験から、本当にその能力の習得が大切なことなのだと感じた。
今回、このようなご縁に恵まれ、本当によかった。上田様のお話から、上記述べたように、本当にたくさんのことを感じ、悟ることができたと思う。