リフレクションペーパー -20ページ目
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中村 蕗子

05W2116001E 中村 蕗子


今回、外務省経済協力局でお仕事をなさっている上田奈生子様をゲストとしてお迎えし、普段ならば決して聞くことのできないような、たくさんのお話を聞くことができた。まずこのような都心から離れた中央大学まで来てくださった上田様に感謝したい。多くの興味深い事項の中でも、次に示す3点が最も考えさせられたところであった。その3点というのは、メディア全体に広がっていると思われる政府への悪い印象を取り除くにはどうすればいいのかということ、そして次に中国の持つ日本への悪いイメージを変えることはできないのだろうかということ、最後にODA民間モニター制度を広めるためにはどうしたらよいのか、である。ここでは、以上の3点を上田様によるプレゼンテーション用レジュメ「外務省とわが国ODA(政府開発援助)」を参考にさせていただきながら、考えていきたいと思う。

 まず、メディアが政府のことをどう思っているか、という印象についてである。上田様からのお話や、私が昔から持っている政府へのイメージから考えると、政府に対する印象は良いものではない。テレビや新聞でも、政府による不祥事に関する報道や記事を目にすることが多いようである。政府が政策に失敗した際は記事に取り上げられることが多いが、成功したケースはなかなか報道されない、と上田様もおっしゃっていた。なぜ、そういう現象が起きるのか。やはりメディアというのは、何かとハプニングを好むものだし、そのような話題がよく読まれるから、失敗を取り上げられるのは時代の風潮上仕方のないことだと思う。そのような中で、新聞の地方ページにメディアが取り上げないような記事をのせる、または個人単位で活動を広めていけるかが重要であると感じた。多くのメディアの中でも新聞は一番市民に取り扱いやすいものだと思う。なぜなら、新聞の地域ページに、私の所属する学生団体の主催する講演会の宣伝を掲載されたこともある。そのような経験があることもあり、身近に感じることができる。全国規模でなくても、特定地域に広報することができれば、そこからは私たち市民の努力にかかっている。できる限り、広めていくのみである。

 次に、中国の持つ日本への悪いイメージを変えられるかということである。いくら教科書問題や靖国問題があるとしても、歴史を変えることはできないのだから、今できることを進めていくしかない。そのできることのひとつとして、授業の中でも出てきた中国への援助を続けるか続けないかの問題が挙げられると思う。もし今の状態で援助をやめてしまったら、中国の環境悪化や貧困問題がすすむだけでなく、日本と中国の関係を、日本から放り出した、と思われてもおかしくないと思う。今こそ援助を積極的に進め、双方の関係も向上させるべきだと思う。

 最後に、ODA民間モニター制度はどうすれば広まるのかということである。私はこの制度にすごく興味持ったけれど、知ったのは最近であった。この制度を知ったら参加したいと思う人はたくさんいると思う。これこそ地域の新聞に載せるなどして、参加者を募っていく方法が効果的であると感じた。

 以上3点について考えたときに見えてきたのは、小さ単位での広報や人から人へ広報することが大切だということである。中国やメディアとの関係にしても、今すぐにそれを変えることが困難であるならば、そればかり解決しようと思うのではなく、ちがう視点から見ることが必要であると感じた。これからの私たちが仲間を募り、徐々に偏った見方を正していくことが、私たちにもできることだと思う。

 


鈴木 真理奈

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鈴木 真理奈

上田様のお話を聞いて、まず、自分の思い込みがどれだけ激しいかに気づいた。とは言っても、ODAについての賛否両論の声に振り回されて、遂にはODAって何なのだろうという疑問に苦しめられていた。政策に対し、失敗したら、どうして失敗したのか、報道されない部分は何があるのかを考えたりすることもなかったので、お話を聞いてODAの印象が変わった。中でも、開発にとって自分は何ができるかという上田様のお言葉が印象に残った。その言葉に上田様がお仕事にかける思いが詰まっているように感じられた。自分に何ができるか…何度も活字で見てきた言葉。何度も考えたものの、私なんて小さすぎて何にも力になれないという答えしか出せなかった。私にしか出来ない事に気づくということも怠惰によって忘れていた。思いを簡単に捨ててはいけないと思った。

公務員は国の方針、NGOでは理事会の方針、というように常に型にはまった国際協力の中でしか行動が出来ないのではないかと高校生の時、実務者の方に質問をしたことがあった。どんなことにもお金が動いていて、どこかで利益が発生しているはずで、それはどこへ行くのだろうかという図式が頭にこびり付いていた。実務者の方の思いを聞いて、偏見とのギャップと浅はかな考えへの反省、それでも現場というものを理解しきれてないから煮え切らない思いとで、荒んだ私の心は高校時代と同様に動揺していた。開発のお仕事の重さは、私が考えていたようなものでは計り知れない。確かにお金が動けば揚げ足を取ろうとマスコミは狙うだろう。たくさんの対話、そこで動いているたくさんの思いがお金以上に動いている。考えられる可能性をとことん挙げてより柔軟に思考を展開したい。

質問と回答に出てきたODAの額について、私は額の向上は不要だとは思わない。しかし、ただお金を大量に送るだけでは危険ではないか。それがどこへ行くか、予想できる効果の方がよっぽど注目に値するはずだ。お金ではなく内容で日本を評価して欲しい。現地の人の感謝の言葉、写真では見えない部分への想像も怠れない。北欧の国は福祉的な制度が国家基盤にあり、多額の資金を投資しやすい環境で、日本とは国の事情が違う。そういう解釈をして効率性は大切だと考えた。また、こんなに援助活動がされていてどうして貧困問題は解消しないのかと思っていたが、多額に出資しても変わらないならお金の使われ方にも問題があり、額の向上ばかり気にすることで悪循環が断ち切れるわけがないと、MDGsの調査をして思った。それぞれの分野の相互的な関係とバランスが悪いと解決が遅れてしまう。経済的な面ばかり見ていては、新たな問題にも気がつかないし、MDGsに総合政策的視野を感じた。

 私は、上田様のお話を聞いて、もっと勉強して世界を知りたいと思った。正直、どんな援助も貧困を解消できないのではないかと半ば諦めていたが、課題がある限り挑戦し続けるべきであり、どんな障害があろうと諦めることはただの怠惰でしかないと希望が持てた。開発を考える時、与えられてしかいない自分に気づいたが、与える自分でないとお話にならないと思った。最後に、私は、上田様のお話を聞けたことを幸せに思います。遠くからお越しいただき本当にありがとうございました。


杉本 朱

学籍番号:05w2116009K

名前:杉本 朱

 今回、私はプレゼン担当班の一員として上田様をお迎えしました。初めてゲストをお迎えする上でのプレゼン。一体どんなことから始めればいいのか、本当にわかりませんでした。それに、期限は1週間。時間もないし、知識もないし、班員とだってまだ知り合ったばかり。すごく焦っていたし、不安もいっぱいでした。そんな中、作り上げていったプレゼンは、なかなか自分たちの言いたいことがまとまらず、なんとか形になってからも、視野の狭さ、言葉に頼り切ってしまう姿勢、何より知識の乏しさに、反省が多く残りました。

 数多くのリサーチから、班員&モモとのミーティング、上田様を迎えての本番プレゼン、上田様からのお話、そして懇談会までの全てを通して私が学んだことは、「人間関係の大切さ、ネットワーキングの重要性」です。当たり前のように聞こえるフレーズですが、これは人間が生きていく上で根本的に必要なものだと、今回の上田様の講演を聞いて、再確認することができました。

 私は今まで、政府は機械的なもの、というイメージがありました。外交も、国と国とが繋がるため、というよりは、自国の国益のためだけに行うものだという固定観念がありました。そのため、どうしても政府機関には官僚体制が与えるような、冷たいイメージを持ってしまっていて、政府は国民のためにある、というよりは、政府は政府のためにある、という感覚が強かったです。そのため、今回私たちODA班が着目点とした、「DAC諸国と日本政府が目指すODAには違いがあり、額を求めるDAC諸国に対して、額を上げられない日本政府は質を向上させ、それによってDAC諸国の期待に応えたかのように見せているのではないか。」という意見にも賛成でした。しかし、今回の上田様の講演を聞き、私の根底にあった考えが、180度変わりました。

 上田様は、私たちがプレゼンの最後で投げかけさせていただいた質問の答えの中で、“アジア・アフリカ諸国に、日本は期待されている”という内容のお話をされました。そして、その理由の1つとして、欧米諸国が貧困地・最貧困地と言われている2つの地域に対して援助疲れを感じていた時にも、日本はそのような地域を見放さずに援助を続けたことで、それらの地域の諸国に信頼を与えたことを挙げていらっしゃいました。このお話を聞いた時、素直に、「あ、政府の仕事も、人と人との繋がりを作ることなんだ。」と思えたのです。

 では、なぜ今までこのことに気付けなかったのか、という点を考えたのですが、その答えも上田様のお話の中で見つけることができました。私たちはリサーチ中、自分たちの意見をサポートしてくれるデータをどうにか探さなくては、という点に一生懸命になりすぎていて、データでは出せない事実、つまり、どのように、どれくらい相手国との友好関係を築けたか、というポイントを見逃していたことに気が付きました。この不透明性がゆえに、政府の運動は国民に理解されないことが多く、ODAの額を上げられない原因になっているということを、再確認しました。今回、上田様のお話を聞けたことで、政府の人間性を見ることができ、非常に親近感を覚えました。

 今回ODA班として活動する中でも、いくつか気づくことがありました。班員と協力すること、相手の気持ちを考えて発言すること、時間を守ること、得た情報をシェアすること。これらのルールを守ることで、築かれる信頼関係。このように、私たちが自然と学んだ数々のことが、上田様のお話の中でも語られていて、今の私をとりまく環境と、これから私が足を踏み入れようとしている世界に、共通項を見つけることができました。その共通項を学ぶ機会を与えてくれた、ALPs。まだ1週間ちょっとしか経っていないけれど、今回の講義を通して、このコースを履修できたことを非常に嬉しく思いました。今回学んだたくさんの事を生かして、更に成長して行き、次の機会に発揮したいと思います。モモ、いっぱい迷惑かけてごめんなさい。たくさん助けてくれて、ありがとうございました。そして、一緒にがんばったODA班のみんな。大変だったけど、楽しかったね。一緒にできて、みんなと一緒にできて、本当に嬉しく思います。これからも、よろしくね。

渡辺愛李

05W2116012E 渡辺愛李

プレゼン班が着目したDAC諸国と日本政府のODA方針が違うのではないかということを、私もリサーチを続けていくうちに感じていた。外務省によると国連が基準としているODAGNI0.7%に対し、日本は0.20(2003)と基準よりも低い数値になっている。ODAの増額を目指すDAC諸国の方針と、NGOの連携によりODAの効率性向上を目指す日本の方針とに食い違いがあることに疑問を持っていた。

 しかし、今回上田様のお話を伺い、この見方は少し異なっているのだと気が付いた。上田様のお話によると、日本が方針としているODAの質の向上とは「いかに相手国の要求と整合性を高めるか」「プロジェクトの無駄や不正の排除の強化」を意味している。私は日本が景気の悪化により「額を抑えて効率を上げる」という「質の向上」のみに着目していると思っていたが、実際は「質の向上」と「額の向上」を平衡して目標にしているということであった。しかし、なぜDAC諸国は対GNI比を基準に目標額を設定しているのか。日本のODAGNI比は0.20%であるが、援助額そのものは885,900ドル(2004年:外務省)と米国に続き世界第2位となっており、日本の資金協力が少額なわけではない。DAC諸国は実質額にも注目すべきであると考えていた。この点については、日本政府はDAC諸国に実質額にも注目するよう要求しているということであったので、納得する事ができた。

 また、プレゼン班から「中国に対する日本のODA」についての質問があったが、私は中国への資金協力・技術協力は今後も続けていくべきだと思っている。確かに中国は経済発展が著しく、GDPは約1兆6,487億ドル(米国117,350億ドル、英国21,259億ドル)(2004年:外務省)であるが、一人当たりのGNI1,100ドルで日本の34,510ドル(2003年:外務省)に比べるとかなり低い。時折テレビで報道されるように、中国は人口も多く、国土も広いため開発が全土に行き渡ってないようである。このような状態の中、中国国内のみで開発を進めていくのは困難である。技術の面で上をいく日本が同じアジアの国として中国と協力し発展を目指すべきであるというのが私の意見である。しかし、本やインターネットをリサーチしていると、日本の対中国ODAの批判が多い。これに対し上田様の資料を見ると、「近年の経済成長に伴う中国の援助需要の変化等を踏まえ、2001年10月に対中経済協力計画を策定し、重点分野を環境保全、人材育成等に絞り込み。特に対中国円借款については、ピーク時の2000年度以来4年間で約60%減少」となっており、日本政府が今後の対中ODAについてきちんと考えていることがわかる。政府はもっとこの点を世間に向けてアピールすべきである。

 最後に、上田様にとって「development」とは何ですかという質問に対し「今、自分に出来ることをかんがえてみる。」というお答えを頂いたが、私の中でこの言葉が非常に印象に残っている。私も普段から自分にできる開発とは何かを考える時に、始めからから大きなプロジェクトを計画するのではなくまず身近な開発から取り組みたいと思っていた。上田様のお話を伺い、自分の考え方は間違ってはいなかったことに気がついた。まずは自分で考え、工夫することをこれからも心がけていこうと思う。

 今回の授業では、自分で本やインターネットでリサーチしていては見えなかった現場の声をほんの一部ではあったが伺うことができた貴重な経験であった。外務省が発信しているODAのホームページでは、学校建設や食糧増産援助の事実を知ることはできても、相手国の地元の人の声を聞くことはできない。今回のような機会がなければ相手国の日本に対する気持ちを伺うことはできなかった。また、日本のODAについて世間に伝えようとする草の根の活動が行われていることを知る事ができたのも大きな意義であった。私も政府はこんな活動をしているのだと周囲の人々に伝え、日本のODAに対する理解を広めていきたい。草の根活動の実績よりも1度の不正や失敗等のセンセーショナルな話題が飛び交う私達の生活では、物事の一面だけを見てすぐに批判してしまいがちであるが、一人一人が意識を持って、批判するだけではなく実績を評価し考え行動していくべきであることを学んだ。

 お忙しい中、私たちのためにお越し下さった上田様に心よりお礼申し上げたい。


玉木香奈

05W2115005D 玉木香奈

 はじめに、日常生活においてめったに経験する事のできない外部の方との交流ができたことに対する喜びと、その貴重なまでの時間というものを深く感じました。実際の現場に携わっている方の生の声を聞くことで、実際と自分の中の知識や考えの間に生じる相違点に気づかされることも度々あり、そのおかげでまた以前とは異なった観点から物事を見ることができるのだと学びました。

 これからのODAに対する日本政府の方針に関して、私は援助国の人材育成や自助努力の貢献を第一の目的として、有償資金協力に力を入れる見通しではないのだろうかと考えていました。実際のお話では、日本のODAはミレニアム開発目標に掲げられた対GNP比0.7%目標達成のための額の向上とともに、国民の理解を得るためにも重要な要素である質の向上も図っているということで、私は自分の問題定義に関する視野が狭いことに気づきました。また、わたしは質の向上に関する具体的な活動が明確ではありませんでしたが、いかに相手国の要求との整合性がとれるか、援助資金をただ節約するだけではない、不正行為等をきちんと排除する、またこの一貫としてNGOと協力を行う、という知識を新たに得る事ができました。このNGOとの協力に関しては、あまりに極論ですが、ただ政府が援助資金を与えて現地で活動を行ってもらう、といったものではなく、何処にどれだけの援助をするべきか、等といった立案段階からの両者の協力の姿勢や、意見交換を行い、互いを理解する場を積極的に設ける努力をすべく、協議会を開くなどといった取り組みが行われているということでした。

 また、中国に対する日本の援助に関しては、我々学生の意見も参考にされながら話されていましたが、私の意見としては、援助を続けていくべきだというものでした。一番の理由としては、ODAの意義は様々な開発問題に貢献するだけでなく、日本と援助国、または国際社会とにおける関係強化による国益の増幅も重要視しているのであり、その点でも経済発展を遂げている中国とは、援助を通じてさらなる親交を深めるべきだと考えていました。貧しい地域も未だ存在する中国にとって、人材育成や技術協力などの部分的な援助は続けていくべきである、また発展が著しい日本がリーダーシップを取る事により、アジア地域の発展につながるのだという上田さんのお話を聞き、これからの日中間での借款に関する協議の必要性と、それに関する国民や国際社会の理解を得ることが非常に重要となってくるのではないかと考えました。

 さいごに、上田さんが政府に入って思われたことの一つとして、NGOが全て正しいわけではないという言葉を聞き、ドキっとさせられるものを感じました。政府に対しては常に疑いの目をもつようにしようとは心がけていましたが、反対に民間団体という言葉に対しては、どこかで自分とのつながりを強く感じてしまい、そのような目を持ち合わせていませんでした。問題と向き合うときに、多くの視点から物事を考え、疑問や自分の考えを持ち、積極的に取り組んでいくことがいかに重要かということを学びました。

田原歩

05W2115019I  田原歩

 はじめODAについてリサーチをした際、日本が外国に多額の援助を行っているのは結局は日本のためであり、帰するところはやはり自国の利益なのだ、やはり日本はだめだ、という印象をうけた。これはODA HP http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/index.html  2005)でODAがなぜ必要なのかという質問に対し、実際に自分たちが投資した分だけ平和、環境問題、健康、経済発展など、様々な面で利益が返ってくるからであるという内容が掲載されていたからである。また中国に対する強力な支援に関しても、後発発展途上国に支援を行うよりも商売利益が大きくなるためであるからなのだというように思っていた。

 しかし上田様のお話をうかがい、その考え方はどうも違うようだということが分かった。そもそも日本がODA支援を行うのは大切な外交手段の一つである、という事実を私はどうも楽観視していたようである。ODAを通して日本が外国に支援を行うということは日本の信頼性を上げるとても大切な手段であり、そもそもの目標はそこにあるのだから、「外交手段の一つ」という考え方をそのように非難してもいい訳はないのである。上田様は私たちがこのように悪いものは悪である、と考えてしまうことを若さのせいであるとおっしゃられていたが、やはりこのように物事を主観的、断定的に考えてしまうことはよくないと改めて痛感させられた。

 また中国に対する多額の援助に関しても、私は押し並べて後発発展途上国をより優先すべきであると考えていたのだが、上田様をはじめ何人かの意見を聞き、同じ中国でも沿岸部ではなく内地の現状は他の発展途上国と相違ないこと、中国のように広大な面積を所有している国にとって一国の問題とするには限界があること、日本はアジアのリーダーとしても率先して支援を行う責任があることなどを知った。しかしそれでも私は、日本は中国を優先しすぎているのではないかと感じる。確かに将来確実に中国はアジアの大国になること、中国一国の問題にはできないことは分かっている。しかし、だからと言って中国以外に現状よりも援助を求めている国とそれほどまでに差をつける必要はあるのだろうか。もしも貧困の程度が同じくらいであるのなら、なぜ中国ばかりを優先するのか。この点に関し、やはり私は自国の利益のためという考え方を非難してしまう。中国に対し、他の国と同程度に支援を行ってもそれ相応の見返りはくるであろう。上田様が説明なされた日本の責任という点をとってみても、やはり日本がそこまで中国を寵愛しているのは将来返ってくるであろう利益を期待しているからと思わずにはいられない。それとも私がこのように感じてしまうのも若さのせいなのであろうか。

 最後に、今回の講義で最も印象深かったことは、上田様の「developmentとは、自分にできることは何かを考えることである」とおっしゃられていたことである。この言葉により、自分自身の「development」に対する姿勢を考える機会を得られたと思う。

田内未紗

05W1406004E  田内未紗

今回、直接外務省の上田様にお話を聞くことが出来て、想像していた外務省の取り組みとはまったく違った面を見ることが出来た気がする。上田様もおっしゃっていたが、上田様が外務省に入られた時に、頭でっかちな外務省とNGOを結んで新しいものを作るのだと思い入省されたとおっしゃってらっしゃった。しかし、実際に政府だってただ単に頭でっかちな考えではなくて、民間のNGOがすべて正しいのではなくて、外務省も政府の組織として最大限の努力をしている事が伺えた。私は貧困諸国への援助が進まない、ODAの額が少ない理由として、ただ経済協力として日本の利益だけを求めているようにしかしていないと受けとめており、その解決法としてNGOとの協力が一番良いのではと単純に考えていた。私の中のイメージでNGOは今の政府が出来ていないことを完璧に実行することが出来ると、政府とは対照的な存在で捉えていた。しかし、そんな単純な問題ではない事に話を聞いて初めて気づき、自分がリサーチをした際にあまりにも自分の頭の中で決め付けて調べて論理付けていたことに気づいた。すべてのものに対して、はっきりと白黒を付けられるものではないはずなのに…。ここであらためて、物事の関連性の理解の重要性を感じた。そして、政府が駄目だから、NGOではなくて、お互いが全力でやっているし、完璧な機関が必要なのではなくて、足りない物を補うという形で、お互いの対話・意見交換が必要なのだと、上田様もおっしゃっていた。それを聞いて、連携の大切さを改めて感じた。

そして今、ODAの予算の額が低迷する中で、立案段階からしっかりとしたものを作りだし、きちんと海外支援をすることで相手国からの信頼を得ることを重視されている。相手のニーズ、日本、世界銀行などとよく議論してきちんとした海外支援を行うことが大事である。そして、周りの国から信頼・尊敬される国になることで日本国民からのODAに対する信頼も、得られるだろう。実際に私は今回のリサーチで調べるまでODAはいったいどんなことにお金を費やしているのか、はっきり知らなかった。国内での理解を得ることで、予算の向上にもつながり、より多くの支援にもつながるだろう。そして、根本の経済協力で日本の利益にもつながるため、国民の関心、理解はとても大きな問題なのだと感じた。私は先日行われたグローバル・フェスタに行ったのだが、そこではさまざまな工夫によって、ODAMDGsをもっと身近に感じてもらおうと駆使されていた。そこで実際に話を聞いて、そして今回の上田様の話を聞くことが出来て、いかに生の声を聞くことが刺激的であるかを感じることが出来た。

そして、来て頂いた上田様はとても知識が深くすてきな女性の方で、私達に分かりやすいように優しく落ち着いて話してくださり、私達の質問もひとつひとつしっかり聞いてくださり、きちんと応えてくださった事がとても嬉しく、上田様の温かさを感じた。

宮﨑明日香

05W1404013L 宮﨑明日香 

  今回、自分の中であいまいだったODAの概念や内容をリサーチし、授業を通して学んでいくなかで、自分のモノの見方が一辺倒だったことを思い知らされた。実際に、その現場で携わるスペシャリストでないとわからないこと、世間一般に暮らしている中で得る情報が、いかにごく一部の限られた情報であるかを上田様の話を聞き感じた。

  

  事前に私がリサーチしたのは、『日本政府のアフリカに対するODA拡大とは?』という内容で、政府関連の正式なHPからの情報と、本や新聞記事などの一般に報道されている情報と大きくわけて2つの方面からアプローチした。調べている中で、アフリカへのODA拡大は、日本が国連安保理拡大に対しての支持率を上げたいという狙いが一部背後にあるという見方がでてきた。もしも、本当に他国からの支持を得たいがためにODAの拡大を図るのであれば、共同通信 (http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050709-00000029-kyodo-polがいう中国が「アフリカに対する買収戦略だ」と日本政府を批判する見方もできる。さらに、産経新聞(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050925-00000007-san-pol )が述べるように、「日本は経済影響力に比べて国際機関での発言力が弱い。金額を上げて取り組みをアピールするために、ODA拡大へと踏み切ったのだ」という情報も受け入れることができる。けれども、それだけの理由で援助額を増やせるとは思わないし、そのような意図では援助の主旨が変わってしまう。リサーチしている中で、実際はどのようなことに金額が使われているのだろうか?と疑問に思っていたが、実際に紙面上や画面上では納得のいく答えを得ることができなかった。

  

  今回、上田さまからお話を聞いてみると、日本政府の援助に対する考え方が明確になり、日本に対する見方が大きく変わった。上田さまがおっしゃるとおり、一般に報道されていることは、ごく一部のまた失敗したところを取り上げられ、それが全てだと思い込んでしまう国民が多いと思う。私もその中の一人だった。しかし『1993年のあたりから 援助疲れ というような流れが世界主要各国の中にあったが、その頃から日本は次はアフリカへの支援が重要だ!と言い続けていた。』というお話を初めて聞き、なぜこのような動きがあるという情報は、日本国内では広がっていないのかと疑問に思った。この言葉を聞いて初めて、今回の主要国首脳会議で、日本がアフリカ支援を3年間で倍増すると積極的に支援することを表明したのだと考えることができた。以前は、日本の援助形態が常に“金額だけ”は世界トップクラスだが、“金額だけ”という印象が強く、そのやり方には否定的な見方をしていた。しかしこの言葉を聞き、日本政府のやろうとしている姿勢に対しての見方を変える必要があると感じた。また私は、新聞に載せてある記事の内容はほぼ信頼できるものだと思いこんでいた部分があった。しかしながら、新聞記事を書くことも商売であり、またその新聞社によって保守派など傾向がある。全てが100%常に正しい情報ではないことが話を伺う中でわかった。1つの話題にしてもいくつもの見方があり、情報が散乱している中で、どんな情報もうのみにするのではなく、疑う目をなくさないようにしていくことが、大事なのだと感じた。

  

  さらに上田様のお話の中で、「海外において日本が大国だと見られている」というのは、実際に私も肌で感じた。それは“日本”が戦後の何もない状態から経済大国になったという尊敬と希望のまなざしが、直接日本人という“私”に対しても向けられていた。米国に滞在していた中で、自分が日本の代表として暮らしていかなければならないと感じたとき、もっと自分の国に対して関心をもち、愛国心をもっていきたいと思った。日本のイメージがそのまま私自身のイメージとなり、また私自身のイメージが日本のイメージへとつながっていく。日本人だというネームバリューがあったからこそ、私が現地でよくしてもらったこともあった。しかし逆に日本人だからこそ敬遠された部分もあり、“国”ではなく“人”として見て欲しいと感じたこともあった。しかし、「日本だと信頼されている。そういう所で培った信頼関係は、日本にとってのいい財産になり、いざという時には助けてくれる仲間となってくれる。結果的に外交関係でもよい方向へとつながり、支えとなっているのだ」と上田様がおっしゃられたことは、私も強く共感した。何か利益を直接得るために行動するのではなく、日本だからこそ日本にしかできない支援があると私は常に思っている。だからこそ、今回議論にあがった中国のODA支援に対しても、例えば、日本と同じように急速な発展の裏での公害問題が起こらないような事前支援を行なうなど、日本の立場だからできることをしていけるのではないかと思う。


  今回、上田様のお話を聞くことができ、私たちの質問や疑問一つ一つに耳を傾けていただき、お答えいただけたことで、外務省に対しての偏った印象がよい意味で崩れた。私たち学生の意見を直接聞いていただける機会なんて、めったにないことだ。私は今回、自分が普段思っていることを、直接聞いてもらえたことに感動し、今まで違う世界だと思っていた政府をとても身近な存在に感じられた。このような機会をもつことができ、貴重な体験ができたことを上田様、そして、ももに感謝したいと思う。



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